ボクシング・トリプル戦、日本選手は1勝2敗(読売新聞) - goo ニュース
日本人の世界タイトル戦で3試合続けてここまでしっかりした内容になるのは初めてだ.
しかもそれが一晩で観ることができたというのは幸せだ.
結果は長谷川穂積選手(26, 千里馬神戸)だけが判定勝ちで,日本人としては1勝2敗だが,内容の良さが日本人として誇らしい.
○ WBCバンタム級王者 長谷川穂積(22-2, 7 KOs)
● 同級4位 Simphiwe Vetyeka (16-1, 9 KOs)
(116-112, 116-112, 115-113)
期待された気持ち良いKO勝利ではなかったが,節々で精神面での強さとカンの良さを見せてくれた.
危険な場面を演出した回数を考えれば,長谷川の勝利は納得がいく.
○ WBAスーパーフェザー級王者 Edwin Valero (22-0, 22 KOs)
● 同級2位 本望信人(29-5-2, 5 KOs)
8R 1:54 TKO
全てで王者が勝っていた.
しかし絶対王者に対して本望選手はナイスファイトだった.
● WBAスーパーフライ級王者 名城信男 (9-1, 5 KOs)
○ 同級1位 Alexander Munoz (30-2, 27 KOs)
(117-112, 117-111, 118-109)
王者名城選手は実に味のある戦いぶり.
しかし進化したムニョスが試合全体を制した.
数年前にムニョスは足を流れ弾で負傷して,しばらく調子がおかしかった.
見るからにバネがなくなっていたが,ようやく今の体に合うスタイルが確立できたようだ.
順調にボクシング史に残る名選手になると思っていたが,まさか銃弾が彼を襲うとは思っていなかった.
2敗もして回り道をしたが,遂に復活.
軽量級ではあるが,かなり目立つ存在になっていくだろう.
YouTubeに彼の試合はあるだろうか?
ターニングポイントになった2敗を確認したい.
名城選手は今回は残念だったが,かなり息の長い選手になれる気がする.
試合直後のムニョスの態度にはカチンときただろうし,これからもがんばってもらいたい.
個人的には名城選手の謙虚な態度が大好きだ.
解説のセレス小林は非常に良かった.
静かで的確,そして公平.
今回のプロモーターは誰だったのだろうか?
所属ジムもそれぞれ違う選手たちをまとめあげた努力には経緯を払いたい.
そして指名試合も絡めて実に素晴らしいマッチメイクだった.
かなり玄人好みだったと思う.
メディア対策が少し甘くて,TV放映前にWebで名城選手の敗北を知ったのがショックだったが,それでも良い興行だった.
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