鈴鹿市議会議員の田中通です.
今日は令和7年7月7日で,7が3つ揃っているおめでたい日です.
記念すべきこの日に婚姻届けを提出するカップルが多くいることが見込まれておりまして,事務処理に時間がかかることが鈴鹿市公式LINEでも事前に通知されておりました.
さて,今日は鈴鹿亀山地区広域連合議会 臨時会が開催されまして,
議長に就任することになりました.
鈴鹿亀山地区広域連合では,介護保険事業と消費生活行政を扱っています.
その議会は鈴鹿市議会から8名,亀山市議会から4名が議員として選ばれています.
鈴鹿市議会側は解散を視野に入れた抜本的な見直しが必要であると,令和6年度に設置された鈴鹿亀山地区広域連合検証特別委員会で結論づけたにも関わらず,そのことが当事者である鈴鹿亀山地区広域連合の公文書に残ることがなかったので,このことに言及した議長就任あいさつにしました.
挨拶の中で,周囲の状況はともかく,圏域の住民のために,議会としてやるべきことをやっていくように協力を求めました.
若干タブー視されていることに,通告なし・配布資料無しで,挨拶としてはやや長文となりましたので,やや混乱する方もいたかもしれませんが,丁寧に趣旨を説明していきたいと思います.
議論が一方通行にならないための呼び水になったとすれば幸いです.
波紋が大きかった挨拶でしたので,誤解を生じさせないために,ここで公開しておきます.
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鈴鹿亀山地区広域連合議会議長 就任あいさつ
令和7年7月7日 田中通
皆さま、おはようございます。ただいまご指名いただきました田中通です。
このたび、鈴鹿亀山地区広域連合議会の議長という重責をお預かりすることとなり、
身の引き締まる思いです。
議員各位のご信任に深く感謝申し上げますとともに、
今後ともご指導ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
鈴鹿亀山地区広域連合は、鈴鹿市と亀山市の二つの自治体が力を合わせ、
圏域内の介護保険事業および消費者行政という、
圏域住民の生活に密接に関わる重要な行政サービスを共同で担ってまいりました。
高齢化が進行する中で、広域的な視点で制度を安定的に運用し、地域全体の福祉の向上に貢献してきたことは、これまでの関係各位の努力の賜物であり、改めて深く敬意を表します。
しかしながら、現在、私たち広域連合は重要な岐路に立たされております。
広域連合の存在意義への問いかけ、また所属自治体間での対応の在り方に関する議論が高まり、
鈴鹿市においては、広域連合のあり方を検証する特別委員会の設置を経て、
早急な広域連合解散も含めた抜本的な見直しを提言する調査報告書が鈴鹿市長に提出されるなど、
組織の根幹を揺るがす動きが現実のものとなっております。
こうした中で私が議長を拝命いたしましたことは、大きな責任であると同時に、
議会としての役割を真摯に問い直す機会であると受け止めております。
議会には、単なる承認機関としてではなく、圏域住民の声を丁寧にすくい上げ、
公平で持続可能な制度運営を監視し、必要に応じて改善を提言していくという本来の役割があります。
私は議長として、議論が一方通行にならぬよう、多様な意見に耳を傾け、誠実な対話を重ねながら、今後の方向性を冷静かつ現実的に見極めてまいります。
圏域の高齢者や生活者の安心を守るという本来の趣旨に立ち返り、
広域行政の果たすべき役割を問い直すことが、私たちに今求められている責務だと考えております.
結びにあたりまして、引き続きのご理解とご協力をお願い申し上げるとともに、
圏域の未来と圏域住民の福祉の向上のため、皆さまと力を合わせてまいりますことをお誓い申し上げ、私の議長就任のあいさつとさせていただきます。
これからの一年間、皆さまとともに努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。