トリCのブログ

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損得を利用せよ

2008-11-27 02:27:29 | サッカー

 天皇杯は正直、名誉だけでありしかも真剣ではないクラブが多いのでますます価値が下がってきている。


 


これをサッカー協会が何とかして止めたいのはわかるが無理である。何せリーグ戦は来期のクラブ人事、収入に大きく関わってくる重大ごとであり特に磐田の様に降格すれすれであれば「大学受験を控えながら正月にじいさんばあさんの家に遊びに行かなくてはならない高校三年生」という状況だ。


 


協会会長がいくら「けしからん!」と言ったとしても受験生の耳に真剣度のない親戚の愚痴であるわけでここはやっぱり浪人やJ2降格に見合った何かが必要と考える。


 


具体的にはリーグ戦に天皇杯、ナビスコのトーナメントの勝点を上乗せする方式が面白いと思う。天皇杯で「同リーグ同士の相手」に勝てば単純に勝点3。当然優勝なら12点か9点は入る。これで手抜きをしたいならいくらでもどうぞ、だ。


 


ナビスコはチームに所属する選手でリーグに出場機会の少ない選手から順に優先的に先発させなくてはならない。グループリーグをなくしてJ2を参加させもちろん天皇杯と同じく勝ったらJ1、J2共にリーグに上乗せ。


 


リーグ戦と違い勝ち進むと競っている相手を大きく引き離す可能性があるだけにリーグ以上に真剣にならざるを得ない。


 


こうなると代表選手やACL出場などが非常にマイナス要因となる。そこでリーグ・天皇杯・ナビスコの試合に出場出来る試合数を例えばクラブ全試合の70%以内などと制限する。要は大物選手も若手もベテランも出場試合数にあまり差がないようにするのだ。


 


以上の様に対策案なら腐るほどあるはずだ。出せ、出ない、で喧嘩するにしても片一方が金と人生がかかっている話なので協会の文句はあまりにも相手の損得を無視した言い掛かりに聞こえてしまう。冬を通してリーグ戦を行う案にしても根は同じだ。出来る、出来ないの押し問答を聞いているとこっちまで頭が痛くなってくる。