トリCのブログ

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餃子を自粛すればいい話ではない

2008-02-03 21:53:04 | 社会
問題は餃子にはすでになく多くの日本人にとって「中国製」というブランドが普通というイメージから著しく信用のおけない製品に変わった部分が大きい。

こういったものは長年築き上げて何となく定着するものだ。昔、バックツーザフューチャー1~3の映画のワンシーンで1950年代の人達が抱いている日本製のイメージと80年代の人達のイメージが大きくずれている点をコミカルに描いていたが逆に言えばそれだけ時間がかかるものなのがブランドイメージだと言える。

さて中国製と言われても日本の消費者はさして気にしてきた人が多くなかったはずだ。それは今回の騒動、中国側から指摘されているように「過剰反応」をみればいかに今まで日本の多くの消費者が中国製に危険を感じてこなかったかがわかる。そもそも今回の騒動ももとから中国に興味や危険視をしている人達からみれば充分あり得る事だった。中国国内での食による被害も頻繁に起こっている点からしてそれが輸入されている日本で起こらないはずはないわけで。

ちなみに電化製品なども中国で作らせると図面通りの材質を使うとは限らない。例えばプラスチックなどはさまざまな種類があり値段もピンきりだ。あちらでは監視の目をかいくぐりいかにして高い素材の中に安い原料を混ぜるかを考える業者が多く、つまりミートホープの社長が沢山いるのだ。高いプラを使うのはそれだけ品質精度を上げたいから使うのに向こうで型を起こすとなぜか精度が安いプラより若干向上した程度のものが出来上がったりするのはこういう事がよく起こるからだ。

じゃあ中国から撤退して日本素材で品質を上げればいいじゃん、と考えるだろうが当然製品単価に跳ね返ってくる。市場に若干高めで投入してもそこには中国製が溢れかえっているわけで値段で決める消費者は当然中国製を買うわけだ。ここら辺は冷凍食品だけの問題ではなく恐らくどこの業界でも起こっている事だと思える。

で、話は冒頭に戻るがすでに餃子の話でない、とはこういう事を言っているわけだ。