認知症行型不明者

2024年07月10日 13時49分49秒 | 社会・文化・政治・経済

なぜ妻はいなくなったのか 〜認知症行方不明者1万8000人〜

初回放送日:2024年4月14日 NHK

認知症やその疑いで、行方不明になった人が10年で倍増、過去最多の1万8000人に。朝起きると認知症の妻がいなくなっていた夫。いったいなぜ?捜し続ける中で、妻のある「意思」に思いが至る。

一方、最新技術を使ったまちづくりなど、認知症の人が安心して暮らせる社会を目指す取り組みも始まっている。

誰もが認知症の当事者になりうる時代。行方不明になる本人や家族の苦しみとどう向き合うのか。切実な日々を見つめる。

■まとめ記事

(2024年4月14日の放送内容を基にしています)

山あいの用水路で、ひとりの女性が亡くなっているのが見つかりました。 女性には、認知症の症状が出始めていました。夜、家族が知らぬ間に家を出て、行方不明に。 見つかったのは、その2日後の朝のことでした。

遺族「元気が良かったし、病気もしない人だったので。何もしてあげられなかった後悔が一番強い」

認知症やその疑いがあり、行方不明になって命を落とした人は、2022年、451人にのぼりました。

今、家を出たあと、帰ることができなくなる認知症の人が増えています。 警察に行方不明届が出された件数は10年で倍増。過去最多の、のべ1万8000人にのぼっています。認知症の人は推計600万人以上。誰もが当事者になりえる時代です。 行方不明になる本人や、その家族が抱える苦しみと、どう向き合っていくのか。 身近なところで起きている、切実な日々をみつめます。

<朝起きたら妻がいなかった>

ある日、突然家族が行方不明になったら、あなたはどうしますか。 2023年8月、私たちは認知症の妻を捜す、1人の男性の取材を始めました。 鳥取県・米子市の荒川勉さん。 捜していたのは、認知症の妻・泰子さん、59歳。8月8日に家を出たまま帰らず、行方不明になりました。

“妻は一体どこへ行ったのか”。 勉さんは、SNSや地元のテレビを通じて、情報提供を呼びかけました。 行方不明になって1週間が経ったころ、情報が寄せられようになりました。 自宅から1キロほど離れた場所の防犯カメラの映像。行方不明になった日の午前6時、泰子さんとみられる女性が、隣の島根県の方向に歩いていくのが映っていました。

さらに、同じ日に自宅から11キロ地点の民家に立ち入っていたという情報も。3日後には、30キロ離れた松江市で、服装が似た人が目撃されていました。いずれも幹線道路・国道9号線沿いでした。

 

2024年7月4日では1万9039人、遺体で見つかった人は502人。

 

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