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極右・極左世界各地で台頭

2022年10月23日 11時07分32秒 | 社会・文化・政治・経済

近年は特に、欧州で極右の台頭が叫ばれる。

近年の極右の台頭は、欧州にとって深刻な問題であることは変わりはない

極右の定義は人種差別主義

人権やヒューマニズムの観点からはかられるのだ。
既成政党が、不満を抱く人々の民意をくみ取れないことが挙げられている。

既成政党は、2010年代以降の通貨危機や難民問題、コロナ渦など連続する危機に、うまく対応できないとみなされている。
その結果、格差が拡大し、生活に苦しむ庶民層で募る不満の受け皿として急進しているのが、極右などの
ポピュリズム(反エリート・大衆迎合主義)政党だ。

社会構造の変化も大きく影響している。
また、左派政党を支える労働組合の影響力も低下した。

右派政党の支持基盤になってきた地域コミュニティーや教会などの組織も、個人化が進む中で衰退している。


プラトンの学園 アカデメイア

2022年10月23日 10時18分09秒 | 社会・文化・政治・経済
 
広川 洋一  (著)
 
古代ギリシアに、900年余にわたって存続し、西洋的学問の源泉となる学園があった。
その名は「アカデメイア」。
その精神像は周知の通りだが、はたして具体的身体像はいかなるものであったか?
古典文献を渉猟しつつ、実像に迫る。
 

著者について

1936年、新潟県生まれ。東京教育大学文学部卒業、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。
東海大学文学部教授を経て、現在、筑波大学哲学・思想学系教授。
著書に『ヘシオドス研究序説』『イソクラテスの修辞学校』『ギリシア人の教育』、訳書に『ヘシオドス 神統記』など。講談社学術文庫に『ソクラテス以前の哲学者』がある。
 
 
 
 
 
本著は、プラトンの学園アカデメイアの盛衰をその創始から終焉まで、これを大観覧した名著である。
プラトンがいかなる理念のもと、本学を建設したのか、どのような教育研究施設と規模を有していたのか、その教育法と学問とはいかなるものであったか、そしてどのような紆余曲折を経て、終には九百余年にも渡るその歴史に終止符をうつことになったのか。
著者広川氏はそれらを詳説している。見事である。

見事と言った理由はこれだけではない。著者は、上述のように、精確な歴史的考証にくわえ、学園そしてのアカデメイアを”一つの物語”として、ストーリー性巧みに、熱く劇的に描き出している。その息吹を本書から抽出、みなさんと共有してみたい:

『国家(ポリス)は、哲人たる為政者によって運営されなければならない』

なるほど、この哲学と政治の一体化=哲人王政治こそが、彼著『国家』にあるように、プラトンが理想とした国家のまさに真姿顕現であった。
プラトンの大作『国家』や『法律』に言及するまでもなく、いわゆる道義国家といってもよいだろう。
このような国家観のもつプラトンによって、魂=イデア(神的要因)、および物の理を司る学問=科学(必然要因)との融合を完遂すべく建設された学園、それがアカデメイアである。

本学園における研究テーマは大きく二つあった:

1)数学諸学および政治理論を厳密に考究する
2)道義的な政治家の養成

である。

本目的のために、プラトンは人生を6段階にカテゴライズすることにしたのである:

1)少年期(至17,8歳):数学的諸学科の自由学習
2)青年期前半(至20歳):強制的体育訓練
3)青年期中盤(至30歳):数学的諸学科相互の統一学習
4)青年期後半(至35歳):第一次選抜者による哲学的問答法の学習
5)壮年前期(至50歳):公務経験
6)壮年後期から至る死:第二次選抜をへた少数の者が全存在の究極原理である「善のイデア」の哲学的認識に邁進しつつ、国政の任にあたる

学園では、上記に自然科学も加わり、学園の隆昌をみたという。
まさに「学問の園」とでもいうべき、理想の学究環境である
一大学教員として、レビューワーも羨望を禁じ得ない。と、ふと同時に、このことを強く実感したのである:

『国家百年の計は教育に“こそ”あり』

それゆえ、本レビュータイトルを冒頭のようになったのであった。

ところで、本書にはプラトンが弟子であるアリストテレスに関する下りがある。
師たるプラトンへの激慕の情が過ぎるあまり、アリストテレスは師から離反へといたるという逸話である。
この一節には、本学園の精彩なストーリを俯瞰する傍らで、職業柄であろうか、レビューワーは非常なる感慨を抱いた。そして、ふと、頭の中にこの一文が想起されたのであった。

『師へ対する弟子の恩返しとは、師を超えることである』

広川氏によって生み出された傑書、それが本書『プラトンの学園 アカデメイア』である。

絶版となって久しい今般、重版再開を心から願ってやまない。
 

 

 
 

生きる意味は何なのかといった根源的な問い

2022年10月23日 07時51分22秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽大事なのは、多様性の対極に「普遍性」をきちんと置くことだ。
普遍性という基盤があってこそ、個々の幸福という多様性を
追求することが、可能になるのではないだろうか。

▽みんなで税金を払い、みんなで恩恵を受ける。
痛みも喜びも、分かち合う。
誰も排除することなく、全ての人々を包摂していくという普遍性である。

▽本来、多様であるはずの人間が、事実として多様な生き方を選び取れるようにする。
その結果、それぞれが抱える生きづらさに、向き合っていくことができると思う。

▽地域の課題や住民の困りごとを解決する力をみんなで育んで営みが必要だ。

▽人間は「人と人の間」に生きる存在である。
「苦楽も共に」という共生の思想。

▽自分自身の生き方を絶えず内面的に問い返し、生きる力を引き出していく宗教的実践には、価値があると思う。

▽みんなが「自分」だけを突き詰めていれけば社会は分断されてしまう。
そこで、その対極に、世界平和や万人の幸福といった「普遍性」を常に掲げていくことが、
大切になると思う。

▽「普遍性」は、人間が人間らしく生きるための土台であるとも言えるだろう。
そうした土台があってこそ、生きる意味は何なのかといった根源的な問いに対する旅が始まる。

▽自己の喜びと他者の喜びを、調和させる力。
苦しみを分かち合い同苦する力。
それが他の動物にはない、人間が人間たるゆえんであると思う。

▽人間は誰もが、自分自身の価値を追求していく存在である。
その一方で、他者の幸せを考えることで、自分の幸せもより深く豊かなものになっていく。
それが可能となる社会の土台をつくる力が、人間にはある。
その意味で、人間にとっての希望は、人間それ自体と言っていいと思う。
未来の希望は、私たち一人一人である。


生き方の選択肢が増えること

2022年10月23日 07時35分34秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽もともと仏教は、釈尊が自ら覚った真理を人々に
伝えようと行動を起こしたところから誕生した。

▽何のために、法を説き弘めるのか。
釈尊が弟子たちの言葉には、<多くの人々の利益と幸福のために、「人間の中へ」へ歩んで行こう>とある。

▽自分一人が覚って終わるのではない。
「自他共に」なのだ。
これが「人間のための宗教」である。

▽若さは、いかなる苦難も悩みも失敗も、前進の力に変えていける。

▽若さは、人生の至宝(この上なく大切な宝)の勇気と情熱がある。

▽「弱者を助ける社会」から「弱者を生まない社会へ」。
時代の転換が必要だ。

▽過度な経済成長に依存しなくても生きられる社会を目指す必要がある。
選択肢が与えられることが、決定的に重要だ。

▽いい大学や会社に入ることだけが<勝ち組>であれば、生き方が強制される。

▽生き方の選択肢が増えることは、人々の持つ多様な価値観が尊重されていくことだ。


子ども・若者の自殺防止に向けた取組を強化します

2022年10月23日 07時12分19秒 | 事件・事故

【照会先】

社会・援護局総務課自殺対策推進室
室長補佐  桜井 宏充(内線2840)
企画調整係長 山田 大輔(内線2837)
(代表電話) 03(5253)1111
(直通電話) 03(3595)2092

報道関係者 各位

~夏期休暇明けの自殺防止に向けて、8月10日から開始~

 厚生労働省は、子どもや若者の自殺が長期休暇明けに増加する傾向を踏まえて、本日から、子ども・若者の自殺防止に向けた取組を強化し、集中的な啓発活動を実施します。
 小中高生の自殺者数は、近年増加傾向が続き、令和2年に過去最多となり、令和3年は過去2番目の多さと深刻な状況です。
 このため、本年は、8月上旬から、特に子ども・若者を対象とした自殺防止の啓発活動を文部科学省や内閣官房孤独・孤立対策担当室と連携して実施することとしました。
 今回の啓発活動では、子ども・若者向けのポスターや動画を作成し、夏期休暇中から掲示します。また、自殺対策に関する相談窓口などの情報をまとめたウェブサイト「まもろうよこころ」の周知などを行い、幅広いルートを通じて、子ども・若者に必要な情報を届けていく予定です。
 各報道機関の皆さまにも、子ども・若者の自殺防止に向けて、ポスター・動画と相談窓口の周知について、ご協力をお願いします。

具体的な取り組み
  1. 子ども・若者も多く利用するYouTubeやSNSでの動画広告の掲載(8月10日から)
  2. 厚生労働省Twitter等での集中的な相談窓口の案内
  3. 全国の自治体、公共機関、医療機関、関係団体、駅舎等でのポスターの掲示
  4. ウェブサイト「まもろうよこころ」内の、新設ページ「広げてみよう支え合い」を活用した情報の発信、拡散
まもろうよこころロゴ QRコード

【関連サイト】厚生労働省ウェブサイト「まもろうよこころ」

自殺対策に関する、電話やSNSの相談窓口等を分かりやすく紹介しています。
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/

別紙

広報ポスター、動画

子ども・若者にメッセージが伝わりやすいよう、同年代の方を活用したポスター、動画を作成しました。電話やSNS相談の窓口をわかりやすく案内している厚生労働省ウェブサイト「まもろうよこころ」を周知しています。

「広げてみよう支え合い」のページ新設

 必要とする方に相談窓口等の情報が届けられるよう、SNSなどで気軽に活用できるバナー画像やポスター、動画等の素材を集めたページを、新たに「まもろうよこころ」内に公開しました。
 どなたでもご自由に活用・拡散していただくことで、国民の皆さまとも力を合わせて自殺防止に向けた取り組みを推進していきたいと考えています。
※内容については適宜充実させていく予定です。

[新設ページURL] https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/sasaeai/

広げてみよう支え合い

参考

小・中・高生の自殺者数の推移

小中高生の自殺者数は、近年増加傾向が続き、令和2年に過去最多となり、令和3年は過去2番目に多い状況となっている。

小・中・高生の自殺者数の推移 グラフ

※警察庁「自殺統計」より厚生労働省自殺対策推進室作成