とらたまくろむうこと的生活

4匹の猫たちのぐうたら生活
時々チャイ(フレブル)

お灸のはなし(その2)

2008年10月26日 | その他
今度はむうちゃんの番ネ


おっと!百会(人間の...)からずれちゃった
             

            

                      この辺りかな?

            とらお兄ちゃんと違って 火はつけていません
                   (写真撮影用ネ


↓お灸のはなし(その1)で ご質問があったのですが

            とらおは「鈍感」なんです

今は16歳と おじいいちゃんですけど、以前 もっと若い頃に

ガスストーブの火にシッポが触れて

メラメラと燃え上がったことがあるのですが、その時も知らん顔してました

慌てたのは私です

必死で消火にあたりましたけど・・・


    まるで(猫版)カチカチ山でした


 とらおはタバコの煙が大嫌いで

タバコを見ただけで逃げ出したものですが(昔のことです)

でもなぜか もぐさの煙は平気なのです

害になるものと 薬効のあるものとの違いがわかるのでしょうか

          不思議です




  それはさておき

          今日もお灸のはなしです

昔(私の子どもの頃)は 家にもぐさが置いてあって

家庭でも 自分でもぐさをひねってお灸をすえたものです。

ところが 今は台座に糊がつけてあって ツボに置くだけで

痕がつかないもぐさが売られています。

便利になりましたね


煙のにおいが 部屋や服に付くと嫌という方もおられるかもしれませんが

数時間したら消えてしまいますし

もぐさの香りにも薬効があって 慣れるととても良いものです



               

  その中でも 

「花のかほり」や「香木のかほり」といって

本来のよもぎのもぐさの中にお香を混ぜてある 

こんなおしゃれなものもあります


でも・・・私が使っているものはコレ





 

この お灸をしているツボは<三陰交>といいます。

<三陰交>は 足の太陰脾経 足の厥陰肝経 足の少陰腎経という

3つの経絡が交わる所なのでこの名前がついたそう・・・・

冷えや女性特有の症状に効果がある 重要なツボです


場所は 内踝(うちくるぶし)から 指4本分上のところで

頚骨の内側の縁にとります



ツボに温熱刺激を与えると

血行が良くなり 白血球が増加して免疫力がアップします


冷えの強い方は 1壮(1回)では熱さを感じないこともありますので

熱さ(温かさ)を感じるまで 何度か繰り返しましょう。


左右差があることもあります


お灸のはなし(その1)

2008年10月12日 | その他


とらお: お灸をしてもらいま~す

        火をつけました

この 頭の頂点正中の位置は

          人間では<百会>(ひゃくえ)というツボなんですが

       猫(四足の動物)の百会は 

腰(腰椎の5番目の棘突起と仙椎の1番目の棘突起の間)
            
             ↓
     
       (しっぽの付け根の少し上のあたり)

                         にあるそうです。

      猫って 腰を「トントントントン・・・・・・」としてやると

                    気持ち良さそうにしますよね

  あそこが百会なのかな???






     <百会>の「百」とは多種多様のもの、「会」とは会うという意味で

     あらゆる経脈、絡脈の気がここに集まる 重要なツボです。

     別名<三陽五会>とも呼ばれていて

     頭痛 めまい 耳鳴り 鼻塞 脱肛などに効果があるとされています。


では 百会の説明はこれくらいにして・・・

         お灸に話を戻しましょう

お灸をする時に必要なものは「もぐさ」ですね。

ご存知でしょうが、「もぐさ」は よもぎ餅などに使う

あの「蓬」の葉をよく乾燥させて 

臼でついて葉の繊維を砕いてふるいにかけることを繰り返して作ります。



「蓬」には止血 健胃 整腸 利尿などの作用があり

また 夏には蚊遣りといって 

  刈って干したものを家の周りで焚いて 蚊などの虫を追い出したり

乾燥させたものをお風呂に入れたりと

    日本人の生活と密接な関係にある とても優れた薬草です。




その「もぐさ」でお灸をすることにより血行が促進され 

「もぐさ」に含まれる「よもぎの精油成分」の浸透作用で

白血球が増加し 血液をアルカリ性に傾けることが

医学的に確認されているそうです。

東洋医学の療法のひとつとして 現在も効果的に使われています。



もぐさのことを 英語ではMoxaといい、灸治療のことをMoxibusionといいます。

ちなみに

鍼はAcupuncture(アキュパンクチャー)です。



隣の奥さん(チリ人)と話していたら

チリでも 中国系の方が鍼灸治療をするらしくて

スペイン語で<アクプンチューラ>というそうです。

スペイン語のことを

「ローマ字読みすればいいんだから簡単でしょ?」と

いつも彼女は言いますが・・・・・


          また脱線してしまいました

              <もぐさとお灸の話>に戻ります


お灸は約3,000年前に 薬草の宝庫だった中国 揚子江に発祥し

日本には 約1,200年前に伝えられたといわれています。




小倉百人一首の中にも


かくとだに えやは いぶきの さしも草 さしも しらじな もゆる思ひを
                                 (藤原実方朝臣)

                    
      こんなにも あなたをお慕いしていることさえ

                         言えないでいるのだから

            ましてや伊吹山の さしも草のように

     私の思いの火が こんなにも激しく燃えているのを

             それ程までとは あなたはご存知ないでしょうね

                                          ・・・・・・・と



        このように さしも草(指燃草)(よもぎ)が詠まれているということは

           平安貴族たちも きっとお灸に親しんでいたのでしょう


秋の夜長に 

平安時代に思いを馳せながら・・・

あるいは お気に入りの音楽を聴きながら・・・

   お灸をなさってみてはいかがでしょうか



瓢亭(夕霧そば)

2008年10月08日 | ランチ&麺類と粉もの
↓の記事に 夕霧の名が出たので

少し前に食べた<夕霧そば>をアップします。




(夕霧そば)

柚子の皮を細かくおろして

白いそば粉に混ぜたものを「夕霧そば」といいます。

柚子=柚(ゆう)で 「柚(ゆう)切り」と「夕霧」をかけているのでしょうか。

名づけ方にも 風情がありますね

                (そば湯)



「瓢亭」 お店はお初天神のすぐ近くにあります。