岩政と山村と柴崎が、三人でスカパーの再放送を見ている。
山村 「いやあ、何であれがバックパスになるんっすかね・・・・」
柴崎 「新井場さんの出した足に当たって、曽ヶ端さんのほうに飛んでっただけですよ」
岩政 「吉田にはバックパスに見えちゃうんだよ」
山村 「頭の中がはじめっからFC東京色に染まってますって」
柴崎 「もっと変だったのは、FKのやり直しね!なんでやり直しになったんすか?」
岩政 「俺が早く飛び出したって言いたいんだろう、吉田のヤツには・・・・」
柴崎 「だって、二回目のFKの飛び出しとどこも違っていないっすよね」
山村 「この録画もう五回見たんだけど、一回目と二回目の飛び出しの違いはほとんどないっすよ」
柴崎 「じゃ、なんで一回目がやり直しになって、二回目はそのままだったわけ?」
岩政 「要するに一回目はFKが得点にならなかったのに、二回目は入ったからでしょ。それだけだよ」
山村 「あれで小笠原さんにイエローが出たのもわけわかんなかったっすよ」
柴崎 「何でこんなおかしなことが起こるんっすかね」
岩政 「心のどこかで吉田がFC東京に勝ってもらいたいって思ってるからだよ」
柴崎 「どう見てもそう見えましたよね。本当に勝てて良かったすよ」
山村 「あの試合負けてたら、岩政さん、ブチ切れて危なかったんじゃないっすか?」
岩政 「荒れてたろうなあ・・・・・」
山村 「みんな顔つきけっこうやばかったっすからね」
柴崎 「審判は不公平だったけど、サッカーの神様は公平でしたね」
岩政 「負けてたらサポも荒れ狂ったかもな・・・・・」
山村 「規律委員会にみんなで乗り込んでいったかもな」
岩政 「いや~、でもサポーターって本当にありがたいね!」
山村 「本当っすよ!応援してくれる人がいるって幸せなことっすよ!」
岩政 「柴崎君、川澄さんて何だよ?」
柴崎 「え!川澄???何のことっすか?川が清らかに澄んでいるって詩ですか」
岩政 「ふふふふふ。俺は何でも知ってるんだよ。確かに川澄さん、可愛いよな」
柴崎 「いや、僕まだ19だから・・・・未成年っすよ。不純異性交遊とかいけないでしょ」
山村 「梅鉢君、柴崎が休んでいる間、すごくがんばちゃったね」
柴崎 「・・・・・川澄さんは、それくらいじゃ気は変わらないんだよ」
岩政 「ははははは。ま、うちの千香子もその点じゃ、同じだよ」
山村 「二人とも甘いんじゃないっすか?」
岩政 「やっと一勝だけど、勝てて良かった。あの雨の中、よく走ったな」
柴崎 「山村さん、試合終わって泣いてませんでした?目元がウルウルしてましたよ!」
山村 「雨よ、雨。春雨だ、濡れていこう・・・・・って雨」
岩政 「やっと雨が上がった気分だね」
山村 「本当っすよ・・・・悪い雨はもう降らないでほしいっすよ」
柴崎 「大丈夫です。あとは連勝が続きますって!」
岩政 「柴崎君、サッカーに連勝はあっても、女に連勝ってのはないと思ったほうがいいよ」
山村 「そうっすね。ま、全敗すると思ってれば、間違いない・・・・」
柴崎 「川はまだ濁っているのか・・・・・早く澄んで欲しいな」
岩政 「ところで柴崎君、もう済んだの?あっちは・・・」
柴崎 「は?」
小笠原の言うように、「帰るべき本来の形」がある、アントラーズだ。リーグ戦の勝利がなくても、チーム内がゴタゴタして
るような様子は全くなかった。レッズだったらもう解任の話が出てきそうだし、フロンターレはあっさり相馬監督を解任した。
勝ちはなくても不満は言わないで、じっと我慢していたアントラーズの勢いがやっと見え始めた。興梠も自信を取り戻したようだ
し、ジュニーニョの本気のプレーも出るようになってきた。
あと気になるのは本田拓だ。彼が本来の力を出せば、アントラーズの中盤はさらに面白くなってくる。ドゥトラと本田拓の組み
合わせなどがみられる時期には、アントラーズは上位に食い込んでいけると思う。今、上位にいるFC東京にしても怖さは全く
なかった。むしろガンバの攻撃力が復活してからの方が怖いくらいだ。ベガルタの好調も夏まで続くかは疑問だし、最終的には
やはりグランパスがトップに立つと思う。その頃、アントラーズが追撃の体勢を整えて、快進撃していることを祈りたい。
今からアントラーズの快進撃が始まることをみんなで念じましょう!
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