大宮アルディージャ戦

　シュート数は圧倒していた。チャンスの数も多かった。よく走れていた。それでも勝てていない。試合の流れを見る限り、ベンチメンバーをもっとうまく使えば

何とかなっていたように見えた。内容的に押していただけに、何となくこのまま行けば得点できそうな気がするのはわかるが、大宮アルディージャのゴール

前の守備が非常に堅くて、あそこをこじ開けるためにはもっと早く手を打って欲しかったと思う。

 

　西の左ＳＢと伊東の右ＳＢには不安があったか予想以上に良くやれていた。特に伊東はクロスのピンポイントの精度は欠いたが、守りでは非常に良くやっ

たと思う。突破力のある家永をあそこまで抑えられれば合格点だろう。ただゴール前に上げたクロスがもっと精度が高かったら得点が入ってたように見え

た。思い切りのいいシュートも打ったし、次の試合も山本が無理だとしても今日くらいやってくれれば問題はないと思う。西も慣れない左ＳＢを無難にこなした

のは立派。

 

　攻撃陣では遠藤が何本かシュートを打ったが不発。しっかりヒットしない日だった。土居もあまり良くなく、しっかりボールがおさまらないし、全体の状況

が良く見えていない。やはり本職のＦＷではなく、第二列目で生きるタイプに見える。金崎は相変わらずゴリゴリと推進力があるが、決定的なチャンスには

絡めなかった。やはり金崎以外に得点力のあるＦＷが欲しい。ケルンに行った大迫はどうなっているんだろう？早く呼び戻して欲しいものだ。

 

　さて、昨日記事で書いた中村とジネイが後半出場。ジネイはあまりに時間が短かったが、コンデションは予想よりずっと上がってきてるように見えた。攻

撃が手詰まりになっていたので、ポストプレーでターゲットにするなり、もっと早く投入して欲しかった。あの時間で結果を出すのは無理だ。後半４６分での

交代というのは何を考えているのかわからない。

　

  中村が遠藤に交代したのも後半の３５分。やはり遅い。中村は左サイドからゴール前の狭い地域をドリブルで強引に切れ込んでシュートを打ったシーン

が良かった。ああいうプレーが中村はうまい。相手ＧＫのファインセーブでゴールにはならなかったが可能性を感じるいいプレーだった。今日は遠藤の

シュートが狙いすぎというかビシッと来ていなかったので、もっと早めに交代して長い時間プレーさせてあげたかった。やはりカイオは中村の次に出てくる

方が相手にとっては嫌だと思う。

 

　小笠原は今日はかなり良く、うまく配給できていたので代えなかったのだろうが、どうだったか？後半永木で良かったように思う。全体的に見てゲームの

入りの良さと、後半圧倒していた時間帯を考えると無得点というのが残念だ。やはり石井監督の采配の手腕にもう一工夫欲しかった。昨日、思いを込め

て書いた、中村とジネイが出てきて、元気なプレーをしてくれたのが個人的にはうれしい試合だった。

 

　これでレッズとは勝点差５に開いた。直接対決の時点で２か３くらいになっていないと苦しい感じだ。とにかく次節のアルビレックス新潟戦にしっかり勝つ

しかない。残り８試合、レッズも負ける時期が来ると思う。これ以上は絶対に離されないで付いていきたい。

 

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気になる二人

　アントラーズがリーグ優勝をはじめとしてタイトル奪取に活躍してもらわなければならない選手がいる。中村充孝とジネイである。ファーストステージが始

まって以来二人は良くない。初めはスタメンで出ていた中村だがスタメンもカイオに奪われて、最近では最後にちょこっと使われたりしている。どの試合だっ

たか、前半終了直前に交代させられた試合があって、どうもあのあたりから自信を喪失しているように見える。

 

　見ていると出しているオーラがくすんでいるというか灰色がかっているというか・・・・・どうも元気がないのである。これは純粋にサッカーレベルの問題なの

かどうかわからない。こんなことを言うのは何だが、奥さんとうまくいっていないのではないか？と思わせる感じの元気のなさに映るのだ。もし彼が独身で私

が世話好きのヤーさんみたいな人間だったら、何人か綺麗な女性を紹介して元気をつけさせてあげたい、そんな気がする。私の目には中村の不調は単に

サッカーレベルの問題ではないのではと見える。他に精神的に引きずっているものがあるように見えて仕方がない。中村の切れ味のあるドリブル、ゴー

ル前での創造性あふれるプレーは魅力があり、ＦＷとの絡みにおいてアントラーズの攻撃を多彩なものにするには絶対に必要である。

 

　最近はカイオが多用されているが、柏戦ではメンタル面での癖を含めて、相当研究されているのがわかる。カイオはイライラしてくるとドリブルで強引に

つっかけては引っかかる。理想的にはやはり中村が先発してゲームの流れをうまく作ったところで、カイオのスピードやドリブルを生かすというパターン

なのだろうが、何せ中村が良くない。私には中村が必要以上にチームに献身的になりすぎ、自分のプレーを抑えているように見える。京都サンガ時代に

「俺がいなければＪ１には上がれないだろうから・・・・」などど大言壮語したような、「俺が俺が」という自己中心的な部分をもっと出していいように思える。

アントラーズは非常に模範的というか献身的なプレーを求めるので、どうしても自分勝手なプレーを抑えてしまう傾向があるように思い、一部の考えすぎ

るというか真面目に反省しすぎる選手は縮こまってしまうことがある。アントラーズにいた頃の興梠や田代などがそうだったように思う。中村ももっと適当と

いうかＪリーグの模範として、必ずタイトルを取ることを求められる重圧がかかっていないチームでプレーすれば、素晴らしい才能を見せられる選手だと思

うのだ。中村にはチームのために献身するという優等生的な方向ではなく、もっと自分勝手でもいいから自分で強引にゴールをもぎ取るような方向を出し

て行った方が、本来の力を発揮できるように思う。彼が良くなってくるのはファーストステージ終盤以降になりそうに見えるが、活躍を期待している。

 

　あとはジネイである。アントラーズのブログではもはやジネイは見放されていると言っていい。ベンチ入りもせず、杉本太郎の次に見られるくらいならもう

サヨナラしてもらって他の外国人選手に変えた方がいいという意見の方が強くなってきている。確かに今のジネイに力強さはないし、本来持っていたはず

のうまさも感じられない。彼のベストコンディションに比べると３０パーセントくらいの状態が長く続いているのだろう。問題はこういう状態でいる選手を見放

すのか、さらに気長に辛抱強くコンディションが上がってくるのを待ち続けるのかという判断である。確かにパトリックやピーターウタカやクリスチアーノの

ようなＦＷがいたら・・・・とは私も思う。しかし、昨年の数試合に見せたジネイのプレースタイルは魅力があったし、ポテンシャル的には十分アントラーズの

ＦＷで点を取れる選手だと思う。彼の場合はファーストステージに調子が戻るとは思えない。もしかしたらセカンドステージの中盤くらいまでは復調しない

かもしれないが、個人的には不運な怪我で長い間調子を出せず苦しんでいるジネイが本来の調子にもどるまで見守って欲しいと思っている。そこまで待

てれば、セカンドステージ後半や天皇杯などでいい仕事をしてくれそうに思っている。ジネイには焦るな！と言いたい。

　

　とにかく中村とジネイには立ち直って本来の実力を出してもらわないと、リーグ優勝を初めとして、タイトル奪取は難しいと思う。

 

　明日の大宮戦には山本が怪我で出られない可能性もあるとか・・・・。調子が上がってきている大宮に西の左ＳＢでやるのはかなり不安だ。やはりカイオ

先発でいくのだろうか？西の左ＳＢだったとしたら、中村の方が守備面でいいようにも思えるがどうするのだろう？小笠原は前節は体が重そうで動きが悪

かった。永木は気合が入っていたし、先発は永木でもいいのではないか？少なくとも後半は永木を使って欲しい。アウェーの大宮戦はそんなに勝ててい

ない。かなり苦しい展開になりそうだ。金崎も出ることだし、何とか勝って欲しいものだ。ここで負けるとファーストステージ優勝は難しくなると思う。

 

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柏レイソル戦

　柏レイソルは９位だが、今一番勝つのが難しいチームだと感じていた。それくらいチーム全体に勢いがあって、失点が少ない。ナビスコの川崎戦を少し

見たが大変な相手だなとは思っていた。全体的に結果だけから見れば、赤崎では金崎の代わりにはならないということと、家本のジャッジが微妙に試合

の流れを変えてしまったということだった。

 

　１４分の土居からの素晴らしいクロスに赤崎は決められなかったが、瞬間的な動きは良くても、トラップのワンタッチ、裏への抜け出しのタイミングが結果に

結びつかない。すべてのプレーが得点への可能性を見せるだけで終ってしまうのが赤崎だと思う。金崎だったら決まってしまうプレーも、ああ、惜しかったな

というプレーで終ってしまう。何といっても大きかったのは前半終了近くに右サイドを切れ込んだ土居が倒されたシーンが家本が笛を吹かなかったシーン。

そこで集中が切れ、直後に伊東に右サイドにドリブルで振り切られて決められてしまった。伊東はスピードがあるが昌子はもっと早く追いつけなかっただろう

か・・・・

 

　二失点目もその直前にカイオへのペナルティーエリア内のファウルに近いプレーがあって、その後に右サイドをうまく崩され失点してしまった。家本の

ジャッジはどうもファウルの基準がはっきりせず、その時の気分任せのようなところがあって、安心して見ていられない。それでもアントラーズは先制されて

も引っくり返すべきだったと思う。前半からチャンスは作れていたが、レイソルの守備陣が対応が早く、最後まで決めきることができなかった。

 

　とにかく前半最後の土居がＰＫになっていれば、全く違った試合になっていただろう。アントラーズの状態は悪くなかったが、レイソルはそれ以上に良く、

ワンチャンスを綺麗に決める技術があったということだろう。今日のアントラーズはシュートが枠内に飛ばなかった。まあ、こういう日もあるさ。

 

　　話は全く変わるが、１９日に、熱烈なアントラーズサポだった学友が４５歳の若さで癌で他界され、２２日に告別式に行って来た。彼の部屋にはアント

ラーズのユニが飾られていて、常にアントラーズの勝利を願っていた。福祉施設での介護の過酷な仕事と、酒好きが災いしたように思う。告別式の棺の

中に、彼の胸の上にはアントラーズのユニが置かれていて、私は胸が張り裂けそうな気持ちだった。色んなタイプのアントラーズサポがいるだろうが、あ

の世に行く時までアントラーズを思い続けるような深い愛でアントラーズを応援しているようなサポもいるということだ。涙が出るというか、頭が下がるとい

うか・・・・アントラーズはサポをこういう気持ちにさせるチームだということを選手たちは忘れてはいけない。

 

　だから今日の試合は個人的にはアントラーズに是非勝って欲しかったが、かなわなかった。彼のことで精神的にまいっているので今日はこのあたりで。

 

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鹿島アントラーズの底力

　植田が１７日後の午後の練習後に強化部に直談判して、「是非熊本に行かせて欲しい」と言ったという。故郷の熊本のためなら何でもしたいという必死の

思いがあったのだろう。クラブ側も安全第一にということで了承し、植田の心意気に同意した小笠原、西、鈴木優磨、久保田、垣田の六人で１７日中に成田

空港から福岡入りし、現地でレンタカー三台を借りて、救援物質を詰め込んで陸路で熊本入りしたという。

　

　１８日は菊池郡大津町の大津中学校などを訪れて現地を励ましたらしい。何という素早い行動力だろうか！「熊本のためにできることなら何でもやりたい」

と心で思っていてもなかなかここまで素早く行動できるものではない。「何でも協力するから言ってくれ」と行動を共にした小笠原他の五人も立派という他は

ない。サッカー選手がサッカーがうまいことは大切だが、まず何よりもこの日本社会の中で生活している社会人である、という自覚がなくてはこういう行動は

取れない。たくさんの人が困って苦しんでいる時にチームの何人かの選手がこうやって社会に貢献できる、という鹿島アントラーズというチームはやはり他

のクラブとは違う。ただ、サッカーが強ければいいというものではない。まずは個々の人間の集まりとして尊敬されなければ、真の王者とは言えない。そうい

う自覚とプライドを個々の選手が持っていることが、鹿島アントラーズの底力なのだ。

 

　他のチームのことは言ってもしょうがないが、浦和レッズや川崎フロンターレの選手にこんな素早い行動が取れるだろうか？アントラーズは確かに被災

地の東北出身の選手が多いし、九州の選手も多い。移籍してしまったが、本山や山村、豊川もそうだし、赤崎も鹿児島である。アントラーズの主力は東北

と九州で出来ているといっていいほどだ。中央から離れたローカルな地方の出身者が多いのだ。ローカルがローカルの苦しみを思う。今回の植田ら六人

の熱い行動はそう言っていいだろう。サッカー選手が黙ってやるべき行動を実行してみせる。素晴らしいではないか！これはなかなかできないことであ

る。それができる鹿島アントラーズというチームは単にＪリーグで最多の優勝を誇るだけではなく、やはり特別なチームであるという誇りを持っていいのだ

ろう。

 

　これはマスコミが作った物語に乗せられた美談ではなく、アントラーズの選手個人が自発的に作り出した美談であり、我々としても誇らしく思う。今日の

練習にはもう参加しているようだが、コンディションを崩すことなく、次の柏レイソル戦は是非勝利してもらいたいものだ。

　

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湘南ベルマーレ戦 ２

　昨夜、Ｊリーグタイムを見ていたら、やっぱり植田の泣いた顔が出てきた。それも言葉に詰まってうつむいてしまい、泣き出すまでずっと映していたのだ。お

前ら一体何が見たいんだ？と怒りがこみあげてきた。これがテレビってもんだよな。他人の不幸を餌にして、いかにも同情するようなふりをして、視聴者の関

心を誘う。キャスターの宮崎瑠依も涙ぐんで・・・・・嫌だなあ・・・・・最低！下品！お下劣！無神経！植田自身がこの映像を見たら傷つくだろうと想像できない

のか？スカパーで植田にインタビューして地震のこと聞いた奴も、ＮＨＫでＪリーグタイムを編集した奴も、他人の痛みに対する想像力というものがゼロな

んだな・・・・植田が可哀想じゃないか！これじゃ、戦争に行って潔く死んでくれたと誉めた戦争時代の日本人の心境と変わらない。

 

　だいたい、植田のプレーは素晴らしかったとは言え、何で得点したわけでもないのに、ヒーローインタビューに出させるんだ？本人は心配で不安なのに必

死で試合で戦った後なんだぞ。得点した金崎か土居でいいじゃないか。なんで本人の気持ちをおもんばかってそっとしてあげられないのか？被災地出身者

だというだけで、ヒーローインタビューするのか？それがテレビなんだよな。無神経でお下劣で見ていて本当に嫌な気分になった。熊本生まれだからと言っ

て地震で苦しんでいる人のために戦わねばいけないのか？植田本人はそのつもりで戦っていたようだが、そうするのが当然というか、被災地のために頑張

れ！なんて方向に誘導していくのは気持ちが悪い。だいたいスカパーのカメラは、試合前の黙祷の時から植田を狙っていた。最初からアントラーズが勝った

ら植田にヒーローインタビューさせるつもりだったんだろうな・・・・全く嫌な世界だぜ。

 

　それにしても植田は良く頑張った。俺は植田のファンになった。この時代珍しいくらいの男らしい男だ。彼はセンターバックとして日本代表の歴史に刻ま

れるような名選手に成長していくように思う。植田が鹿島アントラーズを選んでくれて本当に良かった。ワールドカップで植田が世界のストライカー相手に

思う存分活躍してくれる日が来ることを今から楽しみにしている。頑張れ！植田直道！！

 

あの、今回は偽善的な涙の感動作りと、それの再利用が不快な人だけにポチして頂ければ、結構です・・・

湘南ベルマーレ戦

　今日は、熊本の地震のため、朝から気が重たかった。特に植田の故郷である熊本県宇土市は市役所が崩壊しそうな被害を受け、植田も本当はサッカー

どころではなかったのかもしれない。心配で夜も眠れなかったくらいかもしれないが、試合前の顔は非常に引き締まっていて、サッカーの内容も素晴らしかっ

た。試合後のインタヴューでは思い極まって泣いてしまったが、まだ２１歳、高まる感情を抑え切れなかったのだろう。１点目の金崎のゴールにつながったロ

ングパス、金崎のクロスバーを叩いたシュートに出したパスを含め、ヘディングでも圧倒的な強さを見せた。心中の苦しさは察って余りあるが、それを全く

感じさせない素晴らしい守備が９０分できたのは立派と言う他はない。勝った試合後に地震のことを聞かれても答えようがなかっただろう。天災とサッカー

は全く別物なのだから、インタビュアーはもう少し配慮のある質問の仕方をしてもらいたいものだ。あんな風に聞かれても答えようがないだろう。

 

　今日注目していたのは湘南ベルマーレ出身の永木。今日は攻守にわたってしっかりしたプレーが光った。いいパスが何本も入ったし、いいポジション取り

で守備も安定していた。コンスタントに今日くらいのプレーが出来れば小笠原引退後のボランチも安心して任せられそうだ。今日は金崎にいつもの体の切れ

とゴールへの意欲が戻ってきたのは良かったが、何といっても土居が完全に復調したようなのがうれしい。遠藤のパスを受けた金崎が出したクロスを足を

いっぱいに伸ばして決めた３点目が見事だった。金崎と土居のツートップは非常にバランスがいいし、多彩な攻撃ができる。土居の相手ＤＦのかわし方のう

まさは技術的に高いレベルで予測がつきにくい。土居がいれば赤崎はいらないと思う。金崎が不用意な抗議でイエローをもらって次節出場停止になったの

は痛かったけど。

 

　カイオは彼にしてみれば普通の出来だと思うが、相手ＤＦがカイオに引きつけられてしまうのが大きい。やはりカイオのドリブルは相手には脅威。今日

は遠藤が丁寧なプレーで多彩な攻撃の起点になっていた。遠藤にしっかりボールが収まっていいパスを出せると攻撃は幅が広がるし、ＦＷが非常に楽

だ。今日は前半の最後にオウンゴールで追加点が取れたので非常に楽になった。永木のいいクロスに山本がゴール前に折り返したボールにアンドレバ

イアが足を出してゴールに入ってしまった。スペースをうまく使って、自由自在な攻撃が出来るようになりつつある。

 

　これで７試合でまだ３失点。守備面では非常に安定感があって安心して見ていられる。攻撃面でも土居の復活が攻撃のバリエーションを生み出し始め

ていて、今アントラーズは攻守にわたっていい状態になってきた。フロンターレもレッズも好調だし、ファーストステージは、アントラーズ、フロンターレ、レッ

ズの争いになっていきそうだ。今のいい状態を長く維持して、ファーストステージ優勝を目指したい。

 

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サンフレッチェ広島戦

　勝つと負けるのでは天地の差が出る、重要な一戦だった。所要ができてどうしても出かけなければならず、ライブでは見ることができなかった。出先で４－

１で勝利したのを知り、一人で舞い上がっていた。それくらいこの試合での勝利はうれしかった。

 

　全体的な試合の流れを見れば、後半に中村をカイオに交代したのが見事に当たった。２ゴール１アシスト。この日はカイオデーとでも言っていいほど、カイ

オの良さが生きた日だった。ずっと見ていて思うのだが、カイオは暖かい日の方が活躍する。なんか肌寒いくらいの天気の良くない日は不調のことが多

い。この日はゴールもそうだが、２点目の柴崎のヘディングシュートを呼び込んだ、柔らかいクロスが素晴らしかった。本当に打ちやすいふわっとしたクロ

スで、柴崎が上半身をぐいっとひねってボールは右隅に吸い込まれていった。柴崎のヘディングシュートというのはあまり記憶にないのだが、あの体のひ

ねり方は素晴らしかった。柴崎の秘められた身体能力の高さを感じた。

 

　この日は土居も良かった。金崎が怪我のせいか動きに精彩がないので、土居が覚醒し始めたのは大きい。今のところ赤崎では得点が取れない。中村も

駄目。金崎が本調子ではないとなるととにかく土居に頑張ってもらうしかない。この日は期待に応えてくれた。８分に相手がクリヤーして跳ね返ってきたボー

ルをトラップしたのが高く上がって、それが落ちてきたのをボレーでニヤーに叩き込んだ。素晴らしい先制点だった。土居が良くなってくると助かる。土居

はそのあとでもう１点は取れたな・・・・・。

 

　先制はしたものの前半は広島の動きも鋭く、ピーターウタカへの一本の縦パスに昌子が簡単に振り切られて、ゴールを決められた。あのタイミングで

ピーターウタカを止めるのは難しかったかもしれないが、やはり昌子の責任だろう。右サイドを活性化させていたミキッチといいピーターウタカといいサン

フレッチェの外国人選手は頼りになる。ジネイがピーターウタカやパトリックくらいの力があったらアントラーズは間違いなく首位を独走できるだろう。

追いつかれて嫌な気分になったところでのカイオの投入が当たった。はやり中村では攻撃が形になっていかない。この日は身体が軽そうでドリブルにも

切れがあったカイオ。３点目も遠藤が失ったボールを拾ってドリブルで左サイドに切れ込み、思いっきり足を振り抜いたら、林が弾いてニアに吸い込まれ

た。カイオのやることがすべていい方にいい方に出た日だった。

 

　前半は出だしも切り替えも早かった広島だが、後半は運動量が落ちてアントラーズに押し込まれた。やはりＡＣＬでタイに行った疲れは残っていたのか

もしれない。最後のカイオの４点目ではアントラーズのゴール前からドリブルで運ばれ、ディフェンスがスライディングでクリヤーするのにボールはカイオ

が持ち続け、一緒にあがっていた柴崎と二人で止めを刺した。とにかく攻守にわたってアントラーズの良さが出ていて、見ていてとても楽しい試合だった。

金崎が本調子でなくてもこれくらいできるようになったのは心強い。あとは、やはり赤崎と中村に活躍してもらわないと・・・・。この二人が点を取り始める

ようなら間違いなくファーストステージはアントラーズは優勝できそうに思う。

 

　とにかく非常に重要な一戦を勝利できた喜びに浸っている。湘南ベルマーレのアウェーは結構苦手で大事な一戦を落として優勝を逃している。是非と

も勝って欲しい。結果的にナビスコの名古屋グランパス戦をベストメンバーで勝ったのがいい結果につながったと思う。勝利とはそれくらい精神的に大き

いものだと思う。

 

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ナビスコカップ・名古屋グランパス戦

　用事があったために、録画しておいたので詳しいことは明日に書く。

 

一番言いたいのは、スタメンを見る限り、石井監督はナビスコを全くあきらめていないということ。二兎を追うものは・・・・どころかまだ三兎を追うつもりらし

い。私はそれでいいと思う。怪我の金崎を別にすれば、フルメンバーをぶつけてきたアントラーズ。１０日にリーグ戦の広島戦があるが、今日しっかり勝つ

ことを最優先したのだろう。サブメンバーで、今日負けてしまえば、士気は下がる。はやり勝つことが何よりのカンフル剤なのだ。広島戦はキツイかもしれ

ないけれど、今日ほとんどフルメンバーで来たことを評価したい。まずは勝たなければ・・・・・。

 

　後半、柴崎と鈴木優磨を入れてから流れが変わった。遠藤の１点目は左で打つぞ左で打つぞという動きをしながら突然切り替えして右で打った。遠藤の

右のシュートというのは今まであっただろうか？ちょっと記憶にない。楢崎の股の下を綺麗に抜けて行った。遠藤にロングパス一本を出したのは誰だっ

た？植田かな？一発であそこに出せるのは武器ですね。遠藤はこのところ決定機をはっずしっぱなしだったのでこのゴールは自信になるだろう。

 

　２点目は左サイドに切れ込んだ土居がシュートしたこぼれ球をカイオが詰めて、決めた。小笠原と譲り合いにならなくてよかった。３点目は遠藤のＣＫを

鈴木優磨が素晴らしいヘディングシュート。楢崎がわずかにこぼしたところを詰めていた昌子が押し込んだ。やはり鈴木は決定機でいい仕事をする。

まだ、通して試合を見ていないので、詳しい感想は書けないのだが、ここで３－１で勝ったのは精神的に大きいと思う。ここでメンバーを落として負けてし

まうとやはり負け癖がついてしまう。使えるベストメンバーを使った石井監督の采配を評価したいと思う。

 

  ナビスコも取れるぞ！鹿島アントラーズ！！

 

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川崎フロンターレ戦

　結果は１－１の引き分け。特に後半のチャンスの多さからして勝てる試合ではあった。しかし、何よりもまず、ナビスコ戦のひどい敗戦のあと、まともな試合

をしてくれたことを喜びたいと思う。ヴィッセル神戸戦の状態を思えば、結果的に引き分けでも良かったのではないか？

 

　特に、２７分にカイオが谷口のミスキックをダイレクトで先制するまでは、アントラーズの戦い方は良かった。前線からプレッシャーをかけて、相手を押しこん

で主導権を握った。赤崎もナビスコ戦に比べれば動きは良く、裏への飛び出しが良かった。金崎はやや体の切れがないようで本当にいい時の金崎ではな

い。非常にいい出だしをしただけに、３６分にフロンターレが、田坂から小林悠とつないで曽ヶ端をうまくかわして、エウシーニョに頭で決められた得点が

響いた。ただし、小林悠のポジションはオフサイドに見えたがどうだったのだろうか？それまではアントラーズがペースを握ってたのに、一転してフロン

ターレの時間帯が続いた。守備で良かったのは植田。非常にタイトにポイントを抑えていた。昌子は大久保との一対一のシーンなどは見ごたえがあった

が、代表戦以前の集中力はなく、危険なパスミスなどもあった。

 

　後半、赤崎を土居に代えてからは攻撃のパターンが増えて、流動的な動きが増えて決定的なチャンスが三度ほど土居にあった。一回は決めて欲しかっ

た。カイオが左サイドから入れてくださいというような綺麗なクロスを遠藤がはずしたシーン。あとは鈴木優磨が相手ＧＫのファインセーブでヘディングシュー

トが決まらなかったシーンなど、決定的なチャンスはアントラーズが多かった。どれか一本でも決まっていれば・・・・とは思う。１８対９（公式スタッツでは１

６？）というシュートの数でもわかるようにアントラーズの試合であったことは確かだ。

 

　 しかし、とにかく私はアントラーズがすぐにチームを立て直してきて、まともな試合ができたことが何よりもうれしいのだ。昌子と植田がＣＢに入り、西が

右サイドに入るだけで、見違えるようにアントラーズの守備は安定した。勝ちは逃したものの、ナビスコ戦のひどい状態が長く続かなかったことを素直に

喜ぶべきなのかと思う。今日の試合の入り方にはナビスコ戦の反省を感じたし、気持ちも十分入っていた。問題はやはり決定力だろう。次のナビスコの名

古屋グランパス戦ではもうひどい試合にはならないと思う。とりあえず、一安心した。

 

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