念願のリーグ戦、初勝利。後半のロスタイムに遠藤のゴールが決まった時は、優勝が決まった時と同じくらいうれしかった。
「立て、アントラーズ!立つんだ!」と丹下の親父が怒鳴っても、アントラーズはフラフラしている。このまま最高のカウンター
でマットに沈み、KOになってしまうのか正直言って不安はあった。
滅多にないバックパスのファウルが二回も起きるという奇妙な試合。しかも二度目の新井場の方はどう見ても意図的にバックパ
スしたものではないのを、吉田主審はファウルを取った。その前のプレーの記憶があったので、バランスを取るつもりだったのだ
ろうか?しかし、試合終了後、アイルトンコーチもFC東京のポポヴィッチ監督もジャッジに対する責任に言及していたから、
試合を間近に見ている選手や監督、コーチにとっても釈然としない部分があったのは確かだ。アイルトンコーチは、我々の
責任は試合に勝つことだけだからと、一切余計なことを言わなかったのは良かった。
勝ったから良かったようなものの、吉田主審のジャッジで同点になったままアントラーズが逆転されて負けたら、またまた怒
りがおさまらないところだった。アントラーズは最後は全選手が死に物狂いになって、何とか勝利をもぎ取った。
「何としても勝つんだ!」という気持ちが伝わってくる終盤だった。あのジュニーニョすら顔つきが変わり、鬼気迫る何ものかを
発していた。ジュニーニョの内側への切り込みは、スピードがあった。年はとっても本気になるとああいうプレーになるのでしょ
う。相手GKがはじいたところを遠藤が胸でトラップして軽く蹴りこんだ。簡単なプレーに見えたが、ボールは高く弾んで、遠藤
の胸の上のほうに当たったので、確実にシュートが打てるように前に落とすのは、見ているほど簡単ではなかったと思う。遠藤は
きちっと前に落として、大事にシュートした。
全体に今日は守備重視で入って、実際良く守って、FC東京に形を作らせなかった。ポポヴィッチ監督はボールポゼッションは
はるかにうちが高く、試合を支配していたとコメントしていたが、完全に崩されたシーンはほとんどなく、DF陣や青木は良く
守っていたと思う。大迫の惜しいヘディングシュートや、興梠の相手GKの顔面に当たったシュートなど、決まってもおかしく
ないシュートが入らないので、悪い予感がしたが、後半20分過ぎに遠藤のパスカットから大迫と興梠の2トップが綺麗に崩して
一点決めてくれた。
興梠は、自信を取り戻し、動きはかなり良くなって来ている。動き出しも早いし、珠際の競り合いも必死でボールに行くよう
になった。あと目に付いたのは梅鉢の守備だ。やはり柴崎ほど全体を見てはいないが、局面局面での体を張ったプレーは素晴らし
い。今日は顔つきも10代の選手とは思えないような引き締まった戦う顔になっていた。
今まで勝てなかったのにはツキもなかったのだが、またまた新井場のバックパスをファウルに取られて、しかもやり直し。
やり直した理由は、相手がFKを蹴る前に飛び出したからだということなのか?何度か録画したものを見てみたが、やり直しを
命じられたアントラーズの選手の飛び出だしと、点数が入ったときのアントラーズの飛び出だしは全く変わっていない。それならFC
東京が一点取らなかったら、もう一回やり直させたというになったのだろうか?
あのシーンで抗議した小笠原と飛び出したジュニーニョにイエローが出たが、あれは吉田主審の、ジャッジではない、「演出」によっ
て生まれた得点だった。スカパーで明日も再放送をするようだから、FC東京のFKの得点シーンを良く見て欲しい。解説者はしきりに
ジャッジが難しい試合だと言っていたが、同じ飛び出し方でやり直しになったり、ならなかったりするのはどう考えてもおかしい。
天候は関係ないだろう。一級審判としては恥ずかしいジャッジだったと思う。
あれで一点入ったときは、正直目の前が真っ暗になったが、今日のアントラーズは不運をはね返す、しぶとさを最後まで見せた。
遠藤のゴールがロスタイムに決まった時は・・・・・・サポーター同様、優勝した時のようなうれしさだった。
この雨の中、勝てないアントラーズを見捨てずはるばる応援しに行ったたくさんのサポーターの皆さんにお礼を言いたい。勝利
後の晴れ晴れした顔を見て、本当にうれしかったです。
ただ、試合後のインタビューでFC東京のポポヴィッチ監督が、「日本のサッカーの向上のために・・・・」とジャッジに関する不満
を述べ、アイルトンコーチも、新井場のバックパスをファウルと取ったプレーに関してだと思うが、「責任ある場所で確かめて
て、責任ある処置を取って欲しい」と述べたように、やはりジャッジと、ジャッジが公正さを欠く場合、どの機関がそれを指摘
し、正していくのかという課題はこのゲームでも浮かび上がった。プレーヤーも監督やコーチ陣も、Jリーグの審判のあり方に
疑問を感じているのは確かだ。
人間である以上、審判が時々ミスジャッジをしてしまうのは仕方ないにしても、審判の権威を守るために、大きなミスが見逃さ
れていいわけではない。どの試合も録画してるのだから、完全に試合結果を左右してしまうようなミスジャッジに関しては、何ら
かの制裁を考える制度を作ってもいいと思う。すべてを安心して任せられるような審判は多くはないのというのが、見ていての実
感だ。後半のアディショナルタイムは5分のはずだったが、実際は2分近くオーバーして、7分くらいプレーしていた。
審判は試合を公正に判定するのが仕事で、自分個人の好みや趣向に引きずられて、試合を「演出」する仕事ではない。私がアントラー
ズのスタッフだったら、こないだの木村主審の誤審と一緒にして、規律委員会なるものに必ず抗議する。審判だけ規律からまぬがれてい
いはずはない。木村と吉田は私のブラックリストに大きく名前が載ってしまった。
でも、とにかく勝てて良かった!それだけです・・・・・。あの試合に勝てていなかったら、何かやらかしていたかもしれません・・・・・
今日の大迫や小笠原あたりの運動量はすごかったので、ナビスコでは少し休ませてあげたい気分です。
最近あまり体調が良くないのですが、久しぶりに日本酒をかなり飲んで酔っぱらっています・・・・・
岩政 「山村君、今日は良かったよ!」
山村 「いやぁ・・・・・お互いに走りましたね」
岩政 「二回もバックパスって何なんだよ」
山村 「新井場さんのほうはファウルじゃないっすよね。故意のバックパスじゃないもん」
岩政 「あれで一点取られた時は・・・・・」
山村 「正直言って、負けたら妻に合わせる顔がないと思いました」
岩政 「俺もだよ。家に帰って千香子にさんざん言わそうな気がして・・・・」
山村 「奥さんの顔が目に浮かびましたか?」
岩政 「ああ、あいつの軽蔑の眼差しが一瞬・・・・・」
山村 「今日はあきらめなくって良かったすね」
岩政 「ジュニーニョが最後にがんばってくれて」
山村 「梅鉢も必死でしたね」
岩政 「あいつもがんばってたね。柴崎も焦ってるでしょ」
山村 「ああ・・・・川澄さんも気が変わったかも」
岩政 「え!川澄さん?何、それ?」
山村 「女ってのは気まぐれですから、梅鉢の活躍を見たら・・・・」
岩政 「え!梅鉢が活躍しちゃまずいの?」
山村 「いや、そういうことじゃなくって。柴崎とは友達なんで・・・・・」
岩政 「何か意味わかんないけど、今日はお互い奥さんのことは忘れようね」
山村 「そうっすね!今夜は飲みましょう!」
この勝利をきっかけに上昇していきましょう!
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