ジーコ寅の「鹿島アントラーズよ永遠に」

昨年四月まであった、ジーコ寅の「名曲探偵アントラーズ倶楽部」に続いて開設したブログです。音楽部門は今回はやめました。

名古屋グランパス戦 2

2015-11-23 13:00:40 | 日記

 昨日の夜のJリーグタイムを見て気がついたのですが、ガンバ大阪はモンテディオ山形に、5分間で4点取ったんですね。サッカーで5分間に4点取れる

というのは通常は起こりそうもないけど、そういうこともあるということは、90分で10点くらい取るというのは全く不可能ではないと・・・・・。昨日のグランパ

スの守備はしっかりしていて、チーム状態も良かったし、アントラーズもベストとは言えなかったので、1点度止まりでしたが、やはりあきらめてはいけな

かったのだと思います。もっともサンフレッチェが5-0で湘南ベルマーレに完勝したので、15点取っても優勝は無理でしたけど。

 

 サンフレッチェ広島の年間73得点はリーグ最多ですし、失点30はリーグ最少なのでやはり年間王者にはサンフレッチェ広島はふさわしかったですね。ア

ントラーズがポイントになる試合を落としたり、格下のチームに負けたりする悪い癖が出たのに比べ、広島は勝つべきときにはしっかり勝って、格下の相手

は大勝していた差が最後に出ましたね。2012、2013年に優勝して、主力が二人抜けたのに優勝したのはさすがだと思います。ドウグラスの活躍も大き

かったですね。コンスタントに勝ち続けた広島に比べ、アントラーズはややムラがありました。いい時は、本当に強いんですが・・・・・ホームで勝てない時期も

あったので、まずは必ずホームで勝つこと。常に強いメンタルを持ち続けることが必要だと思います。内容は良くてもなぜか勝てない試合がシーズンの最後

になって効いてきますね。

 

 柴崎の去就はわかりませんが、ずっと気になっているのは梅鉢。ジョルジーニョ体制下ではけっこう使われていいプレーもしていたんですよね。セレー

ゾが梅鉢を評価しなかったのかもしれませんが、梅鉢はいいものを持っていますよ。もし、柴崎が海外に行けば、山村とダブルボランチになる可能性もあ

ります。天皇杯のプレーなどはかなりひどくて以前より悪くなったように見えましたが、山村がポテンシャルを出し始めたように、梅鉢もポテンシャルをうま

く引き出してあげれば、十分に戦力になる選手だと私は見ています。とにかく自信を付けて上げることが大切ですが、ある程度コンスタントに試合に出な

いことにはしょうがありません。梅鉢にオファーを出すチームはありそうですが、もう一年は辛抱して山村のようにチャンスを待ったほうが私はいいように

思います。若い選手がどんどん入ってくるので迷いや焦りはあるかもしれませんが、安易に移籍しない方がいいかと・・・・・。ダヴィあたりは、使ってくれる

なら他のチームに行った方がいいように思います。あとは、曾ヶ端の後継者ですね。

 

 今年は日程の組み方がおかしくて、中2日で試合が続いたり、急に試合がなくなったりして、もっと選手のことを考えて、無理がかからないように綿密に

日程を組んでもらいたいものです。一年を通してみると、やはりサンフレッチェが1シーズン制で優勝でいいように思います。これでガンバが優勝したりし

たら、リーグ優勝は一体なんだったのか?ということになってしまうでしょう。2シーズン制なら、単純にファーストステージの優勝チームが、セカンドステー

ジの優勝チームとチャンピョンシップを戦う方がわかりやすくていいと思います。

 

 来期のアントラーズ、どんなチームになるのかわかりませんが、今年以下の結果というのは許されません。最低でも二冠は必要です。来期のアントラー

ズの素晴らしい活躍を今から祈っております。

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名古屋グランパス戦

2015-11-22 18:02:37 | 日記

 試合後、安い赤ワインを飲み始め、けっこう酔っている。勝利の美酒という感じではなく、やはり無念さをともなっている。赤ワインなのは、もちろん赤ワイン

の赤がアントラーズの赤に近い色だからだ。アントラーズサポは赤ワインを飲むべし。これが私の持論である。

 

 勝つには勝った。それは喜ばしいことである。勝利はうれしい。しかし、アントラーズに課せられてる何物かを実現はできなかった。その無念さが残る。今年

のシーズン最初はブログを書いていたのだが、春にウツ状態に陥り、ブログを書く気が失せた。アントラーズの試合内容に幻滅したせいもあったのは確か

だ。セレーゾ指揮下の試合には、正直、これは金を払って観るレベルに達していないと感じる試合すらあった。それが石井監督に交代したあとここまで立て

直せたのは立派だったと言える。選手個々の力がなかったわけではないことは証明された。

 

 ウツ状態で情けない試合を観せられても、アントラーズの試合はすべて観た。しょうがないな、と思いながらも観ずにはいられないのがサポの心理である。

ひどい試合が続いてもちゃんと記事を書き続けたブロガーの方々は立派である。それくらい熱い気持ちで鹿島アントラーズを応援している方々に支えられて

いる、という事実を選手たちは忘れてはいけないと思う。11月の半ばで全公式戦が終わってしまうことはとても残念だが、石井体制後の試合に関しては、だ

いたい納得している。ナビスコ決勝の試合は完璧だったし、アウェーでサンフレッチェを破ったのも見事だった。戦う気迫に溢れ、守備面でも攻撃面でも

ほとんどパーフェクトに近い試合がいくつかあったのは高く評価できる。それは、今後のアントラーズの未来が明るいものだと感じさせるものだった。

 

 今日の試合で見せた、後半のノヴァコビッチのシュートを顔面で受けた昌子のプレーなどは、ジーコスピリッツがまだ脈々と継承されている、と感じる気

迫にあふれた素晴らしいプレーだった。昌子は顔面にボールが当たってもボールから目を離さなかった。こういうプレーが多ければ、アントラーズサポは

満足するのである。今日は金崎が怪我で出なかったので、縦への攻撃が最近では弱かった。金崎の前面に出る闘志がないとやはり怖さがない。一番よ

かったのは、カイオか。得点にはならなかったが、反転してのクイックのシュートは素晴らしかった。あれは止めた楢崎をほめるべきだろう。カイオはゲー

ムを通じて、体のキレがあって、予測ができないようなプレーが多く、可能性を感じさせた。

 

 得点した中村充孝は、前半はほとんど消えていたのだが、後半9分にうまいフェイントでゴールコースを作って左足で綺麗なシュートを決めた。試合後

のインタビューでは沈んだ表情だったか、あのシュート以外ではあまり出来が良くなかった。今日の試合で気になったのは、柴崎の出来で、ここ数試合あ

まり良くなかったのだが、今日も動きが重そうというか、彼らしい鋭いプレーが見られなかった。走行距離ではかなり走っているのに、ポイントポイントで

しっかりした感じがなく、前線にいい縦パスが入っていた時期を思い出すと、かなり調子は落ちている。ドイツへの移籍が噂されているようだが、今のプ

レーのレベルでは海外での活躍は難しいだろう。ヨーロッパは今後テロの危機に怯え続ける可能性もあるし、アントラーズでやれることも残っているだろ

う。先日のカンボジア戦で活躍したのが金崎と柏木だったことを思えば、海外に行くことが世界で活躍することとイコールだとは言えない。だいたいにし

て、大迫がドイツに行った理由が、日本代表に選ばれたいというものではなかったか?その大迫は今日本代表には選ばれていない。大迫は来年あたり

アントラーズに戻ってきて欲しい。

 

 チャンピョンズリーグの試合はどうでもいいので、アントラーズ関係の記事を書くのは、あと一回くらいになりそうだ。フィクションを書くのは大変なので、

また来年の二月までお休みになりそうだ。ナビスコ優勝の勢いで復活したブログだがまた消えてしまいそうである。短いあいだでしたが、読んでいただい

た方々には、「ありがとう」と言いたいと思う。来年こそ、アントラーズが三冠を取るのが見たいですね!

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日本代表に思う

2015-11-19 17:41:19 | 日記

 ハリルジャパンのシンガポール戦、カンボジア戦の二つの試合を観て、このチームはいいな、ワールドカップサッカーの本番で勝ち抜いていける可能性が

ある、と感じた人はどれくらいたか?正直なところかなりの疑問符が付いた、という人のほうが多いのではないだろうか?サッカーをやっている中学生や高

校生が見て、「こんなサッカーがしてみたい」とは思わなかったように思う。

 

 いつか紹介した、「オシムの伝言」という本の中でオシムはこういうことを言っている。「代表のスタイルは、その国のサッカーのモデル(反映、目標)だ」と

いうことである。日本代表がスピーディーでエレガントなサッカーをすれば、Jリーグのサッカーもスピーディーでエレガントなものになっていくし、日本代表が

ただの蹴り合いのつまらないサッカーをすれば、「そんなのもありか」とJリーグの試合もロングキック主体の大味なサッカーになっていくという。事実はそれ

ほど単純ではないかもしれないけれど、少なくとも日本代表のこの二試合を見て、アントラーズの選手が、「こんなサッカーをしてみたい」と思ったとは思えな

い。それどころか、「こんなサッカーをしちゃいけないな」と反面教師になるような内容だったと思う。球際の激しさ、パスの正確さ、攻守の切り替えの早さ、攻

撃のアイディアなどの面において、日本代表はほとんど評価すべき点が見つからなかった。「これで通用するのなら俺たちの方がましだな」と思ったJリーグ

の選手も少なからずいたかもしれない。少なくとも、アントラーズのナビスコカップの決勝や、横浜マリノス戦のサッカーを思い出す限り、メンタル面において

も、サッカーの戦術面においても日本代表よりはずっと上だったことは間違いないと言えると思う。

 

  少なくともアントラーズのサッカーには、サッカー的な「知性」があった。そして日本代表のサッカーには「知性」が感じられなかった。オシムは言ってい

る。「要はどういうチームを作るかということ。一つのまとまった、お互いの特徴を良く知っているグループを作ること。同じアイディアを共有し、何人か入れ

替わっても同じ意図を持ってプレーできるグループを作ることだ」。今の日本代表はとてもこんなレベルには達しっていない。だいたいにして見ていて戦術

的にある一定の意図を持って戦っているように見えない。こういうことは、少なくても今の鹿島アントラーズではあり得ない。相手がガンバなら誰を抑えれ

ばいいのか、マリノスなら誰の特徴を消して、自分たちのストロングポイントを出すにはどういう戦い方をすればいいのか、しっかり準備してチームとして

共通のイメージを共有している。だから途中でカイオが出てきても、優磨が出てきても一貫した戦い方が出来ている。正直言って、これが全然出来ない時

期もあったし、最近がアントラーズのピークでまた出来なくなっていく可能性はあるけれど、選手同士がお互いの特徴を知り合って、選手が入れ替わって

も同じ意図を共有してることに関しては、日本代表よりはアントラーズの方が上を行っていると思う。

 

 ハリルホジッチは、今はどの選手が使えるのか試している段階で、次第に選手を絞り込んでいくつもりなのだろうが、海外組を含めて日本選手の技術

のレベルが急に変わることはあり得ない。結局、ありあわせの材料をいかにうまく組み合わせて料理していくのか、ということになっていく。オシムはこう

も言っている。「アイディアだ。監督とって大事なのはアイディアだ。選手よりも監督は多くのアイディアを持っている必要があるし、そのことを選手の前で

証明する必要がある。そこではじめて選手から評価され、信頼されることができる」。オシムが言うようなアイディアをハリルホジッチが出せるのかどうか

はまだ未知数である。少なくともアントラーズにおいては、石井監督は選手に信頼されるに値するアイディアを見せたと思う。今のところ、日本代表のサッ

カーには魅力を感じないが、個人的には能力の高い日本選手は数多くいるので、生かすも殺すもハリルホジッチの手腕にかかっていると言える。

とにかく、「また観たい」、「応援にしに行きたい」と思わせるようなサッカーを日本代表がしてくれることを望みたい。

 

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ハリルジャパンのカンボジア戦

2015-11-18 18:13:24 | 日記

 昨夜、ウトウトしながらとりあえず最後まで観た。アントラーズの選手が出ないので、別に興味もなく、カンボジアの観客は陽気でサッカーを楽しんでいるな

という印象が一番。何でスタジアムに日本の企業の看板ばかりなのか?日本でやっている錯覚に陥るようだ。カンボジアはとても親日的な国で、日本車が

走り回り、日本製の電気器具が多く使われているという。5万人以上びっしり入ったスタジアムには自国と日本の戦いをずっと楽しみにしていたんだろうな、

という熱気に包まれていた。

 

 それにしてもあのピッチコンディションはひどかった。ボールを蹴ると黒いゴムチップがはねて、ボールも転がらない。ボールそのものもカンボジア製で硬

かったようで、あのピッチコンディションと暑さでは、いいプレーをするのは大変かもしれない。日本で印象に残ったのは、第一戦同様柏木。前半のリズムを

柏木が変えてボールがスムーズにまわる様になった。前線にふわっと出すパスなど精度が高い。顔も東南アジア向きの顔?である。最初にボランチで入っ

た遠藤と山口はどうもバランスが悪いというか、何をやりたいのか良くわからなかった。ゲームを組み立てるのなら柴崎の方がはるかに上だろう。ボラン

チは競争が激しいので、遠藤と山口は落選!ということで。柴崎、長谷部、柏木の三人で決まりです。

 

 さすがに八人もメンバーを代えると全体的な意思統一というか攻守のバランスがいま一つで、5バックにしたカンボジアをなかなか崩せなかった。特に

香川は日本代表戦ではなんで活躍できないんでしょうね。香川を入れるくらいなら、土居とか今は無理ですがカイオあたりの方が、ゴールの匂いがする。

香川が額に皺を寄せるの見ると、なんか不吉です。「僕は日本代表では駄目なんですぅ・・・・」と言っているようで。長友の右サイドっていうのも何か・・・・

無難にこなしてクロスをちゃんとあげていましたけど。これもテストなんでしょうか?ガンバの藤春君、アントラーズ戦ではさっぱりでしたけど、カンボジア

戦は悪くなかったです。クロスバーに当たった惜しいシュートもありました。岡崎、原口、宇佐美あたりは、カンボジアレベル相手であのプレーではいけま

せんね。スペースの生かし方もないし、いい縦パスが入ってくるわけでもない。なんか漫然とやっている印象でした。相手はランキング183位のチームで

すから、もっと何とかしないといけないと思います。

 

 カンボジアのGKは身体能力があって、反射神経が鋭くてなかなか良かったですね。試合後も日本とやれたことがうれしかったように和気あいあいと。

金崎があんなひどいピッチコンディションのゲームにフル出場しなくて本当に良かったです。出てたらすごく疲労したでしょうね。ラフプレーも多かったし、

審判のジャッジも明らかにカンボジア寄りでしたし。しかし、今の日本代表を見ていても本気で応援する気にはならないのはどうしてなんでしょうか。野球

なら100パーセント日本代表を応援するのですが・・・・・。あまり好みの選手がいないだけなのか、サッカーの日本代表のチームカラーのせいなのか、よ

くわかりません。こんな試合なら柴崎は今回選ばれなくても良かったかもしれません。柏木の活躍が意外の二試合でした。

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冗談版 鹿島アントラーズ VS ハリルジャパン 2

2015-11-15 19:48:05 | 日記

 ハーフタイムに入った。アントラーズの選手たちは意気揚々と引き上げてきた。ハリルジャパンなんてちょろいもんだ、俺たちのサッカーの方が上だ、事実

球際の激しさ、攻守の切り替えの早さ、セカンドボールの対応など誰が見てもアントラーズのサッカーの方が上なのは明らかだった。しかし、それに大きな不

満、あるいは不安を感じている者がいた。この試合の主審である。その名を、家本正明と言った。あの誤審で有名な家本政明の弟だった。彼はニタニタと作

り笑いを浮かべながらアントラーズベンチの方に近づいてきて、石井監督に話しかけた。

 「ハハハハハ、石井さん、冗談はやめにしましょうよ」。ずっと目をつぶっていた石井監督が目を開いた。そこには奇妙な薄ら笑いを浮かべた黄色いユニを

来た男が立っていた。「ああいうシュートをされると困るんですよ。審判泣かせというか、危険なプレーにも見えるんですね。柴崎君ね、シュートが燃え上がっ

ちゃ危ないでしょ。私に当たったらもっと危ないんですよ。誰が責任を取らされると思います?私ですよ!この家本正明がクビになるんです!一級審判の資

格も剥奪されます。普通にしましょうよ!普通に・・・・・」

 

 石井監督は柴崎の顔をじっと見て言った。「最初から秘伝を披露したのはどうだったかな?あれは最後に取っておいた方が良かったな」

柴崎は不満だった。せっかくゴールキーパーの佐藤と作り上げた、鹿島流炎宮シュートをしまったままにしておくのはもったいなかった。愛する綾香にも見せ

てあげたかった。綾香は今日はスタンドに来ているはずだった。柴崎はスタンドの中に綾香の姿を探した。いた!綾香は赤いカーディガンを着て座ってい

た。その隣には何故か去年退団した岩政と、ルイス・アルベルトが並んで座っていた。ルイス・・・・・懐かしいな。ポルトガルに行ったんじゃなかったのか?

いつ日本に来たんだろう?一年しかいなかったが、柴崎はルイスの熱いプレーが好きだった。ルイスはラーメンが好きで良く鹿島のおいしいラーメン屋に

食べに行ったものだった。

 柴崎は言った。「監督、もう10点取りましたからね。あれは使わないでもいいっすよ。赤崎さんにも言っておきますよ。普通にやろうって・・・・・」

 

 じっと話を聞いていた家本正明は満足そうに笑った。「ええ、それでいいんですよ。こんどあのシュートを使ったら一発レッドですからね」。そう言い残すと

人形がジョギングするような奇妙な走り方で去っていった。曾ヶ端はアゴをなでながら、「一発レッドときたか。自分の存在が一発レッドのような審判なんだ

が・・・・」と言った。昌子は「せっかく赤崎さんがジーコに教えてもらったのに・・・・ジーコも怒るだろうな」

 それを聞いた遠藤はじっと考えていた。「確かにあれは何度も使うシュートじゃない。もう普通にやれば勝てるだろう。しかし、岳のシュートはすごかった

な。あんまり日本代表の自信を喪失させるのも問題だな。ワールドカップに出るのはあいつらだからな。それにしても岩政さんとルイス・アルベルトはどう

して来たんだろう?」

 遠くに見える岩政はビシッとアルマーニのスーツで決めていた。隣にいるルイスはなぜかアントラーズのユニを着ていた。

小笠原がぽつんと言った。「このまま終わってしまうのもつまらないな。少し遊んでみようか?」

石井監督は腕組みをしたまま遠くを見る目で言った。「いかん。10点では足りない。もっと点を取って徹底的に叩くんだ」

 

 ハリルホジッチは遠くからアントラーズベンチをにらみつけては、イライラと歩き回っていた。本田と香川は青ざめてベンチに座り込んだまま動かなかっ

た・・・・・

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冗談版  鹿島アントラーズvsハリルジャパン

2015-11-13 17:34:40 | 日記

 その日、埼玉スタジアム2002のスタンドは、サムライブルーとアントラーズレッドに二分されていた。6万近い観客は真の日本代表はハリルジャパンだと

信じて疑わなかった。Jリーグも制覇できず、ACLでも早々に負けたチームがハリルジャパンと互角に戦えるとは思えなかった。日本代表には本田が、香川

が、武藤が、そして長友も長谷部もいる!そして今は新戦力、金崎ムウまでいるのだ。日本代表サポは鹿島アントラーズなど敵ではないと笑っていた。

 

 しかし、その自信が打ち砕かれるのに5分とかからなかった。開始直後からアントラーズは信じられないような激しいプレスを見せて、ハリルジャパンの

ディフェンス陣を切り裂いた。あっという間にかけあがった西からピンポイントで赤崎にクロスが上がった。赤崎はバレリーナのように三回転するとボールは

いつの間にかゴールの左隅に吸い込まれていた。西川は青ざめた。「これがうわさに聞いた鹿島流円月シュートか・・・・・これはてごわいぞ」

鹿島流円月シュートとは、シュートの時クルクルと三回転してどこからシュートが放たれたのかゴールキーパーには見えないという鹿島神宮の秘伝に基づく

必殺のシュートだった。このシュートを打てるのはジーコ直伝の秘密練習を重ねた限られたフォワードだけだった。赤崎はその秘伝をさずかった選ばれた

選手だった。遠くで見ていた金崎は衝撃を受けた。ハリルジャパンに選ばれたばかりに、鹿島流円月シュートを授からなかったのだ。

 

 2点目は10分だった。左サイドを駆け上がった山本があっという間に酒井のマークを振り切り、優磨にパス。優磨はシュートのふりをしてフェイントをかけて

後ろから上がってきた柴崎にパスを出した。柴崎は燃えていた。ハリルジャパンに選ばれなかった悔しさで燃えすぎていた。目からメラメラと炎が吹き出

て近づくと熱いくらいだった。こんなに燃えあがった柴崎を見たのは初めてだ。柴崎は狙いすましたミドルシュートを放った。何ということかボールは炎に

包まれ火の玉になって西川の方に飛んでいった。西川は、「キャ!」っと叫び声をあげると、そのシュートから逃げた。柴崎のシュートはゴールの網を突き

破ってスタンドの方にコロコロと転がっていった。スタンドがどよめいた。柴崎はクールに不敵に笑っていた。これも鹿島神宮の秘伝の中にあった、鹿島流

炎宮シュートだった。柴崎はアントラーズ入団以来、鹿島神宮にお参りをかかさず、鹿島神宮の宮司、鹿島さんと親しくなっていた。その娘鹿島綾香は素

晴らしい美少女で、柴崎をいつも応援していた。綾香は柴崎のために鹿島神宮の奥にしまわれていた秘伝の古文書を見つけたのだった。柴崎は来る日

も来る日も血のにじむような努力を続けた。練習相手になったのはゴールキーパーの佐藤昭大だった。佐藤が今期不調だったのは、柴崎の練習の相手

を続けたせいだと言われている。ある晩、人気のない鹿島灘の砂浜で鹿島流炎宮シュートが完成した時は、柴崎と佐藤は抱き合って泣いた。その時以

来、佐藤は何を言われても何も気にならなくなったという。

 

 ハリルホジッチの顔は青ざめ引きつっていた。世界のどこでも見たことないシュートを持つチームが日本にあった。本来ならばそれは自分が選んだ選手

が放つべきものであったが、日本のクラブチームの選手にこんなシュートをされてはプライドが許さなかった。ハリルホジッチはフランス語でわめいた。

「武藤!お前もやるんだ!」。武藤にはハリルホジッチが我を忘れて興奮しているのはわかったが、何を言われたのかは理解できなかった。石井監督は

じっと目をつぶったままだった。本田はでかい目をさらにでかくさせて青ざめていた。試合が終わったら柴崎にあのシュートの打ち方を教えてもらおう、と

思いながら、柴崎をニコニコしながら見つめていた。ハリルジャパンは何かをしなければいけなかった。しかし、吉田麻也は腰を抜かし、森重は固まった

ままだった。遠藤やカイオは木のあいだをドリブルするように自在に走り回って、前半のうちに10点が入った。「あり得ない。日本代表はわれわれではな

かったのか?」 ハリルホジッチは打ちのめされていた。そして、シンガポール代表の監督を引き受けるべきだった、と後悔した。(続く・・・・・・)

 

 (注意)これはフィクションであり、冗談です。もうネタもないのでやむをえず・・・・・

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ハリルジャパンのシンガポール戦

2015-11-12 22:06:20 | 日記

 金崎の先発には驚いた。しかも前半の20分に見事な先制ゴール。本田の右サイドからのクロスを武藤が折り返して、胸でピタッと下に落として、左足の

ボレーで右隅上にビューティフルなゴール!あそこにボールをしっかり落とすのはそれほど簡単ではないが、リーグ戦での好調そのまま正確なプレーが

光った。金崎は動き出しも非常に良く、何度もチャンスを作った。体の強さ、あるいはボールがしっかり収まる点でもレベルの高さを見せた。積極的で思い

切りのいいプレーはアントラーズでやっている時と変わらない。代表戦でも頼りになる男という感じで、ハリホジッチは最後まで金崎は代えなかった。初め

て使ってみて、思った以上に良かったので、驚いたかもしれない。ハリルホジッチは金崎のように闘志を前面に出すタイプは好みなのだろう。

 

 前半は、選手間の距離も良く、連動性のあるいいサッカーができていた。久しぶりに代表戦でしっかりしたサッカーを見た感じがした。柏木と長谷部、特に

柏木が調子が良く、前線に斜めに入るパスが良かった。確かにこの柏木だと今の柴崎の調子では柏木を使うのもわかる。持っている能力では柴崎の方が

上だが、今日の柏木を見る限り、柴崎を落としたのも納得できた。最近の柴崎は縦にいいパスがあまり入っていないので・・・・・。あとは清武が良かった。少

なくとも代表戦では香川より清武の方がいいと思う。本田はいつもの感じ。酒井のクロスがもう少し精度が高かったらと思う。やはり右サイドはウッチーのプ

レーが見たい。クロスの精度はウッチーの方がずっといいと思う。

 

 前半はいいサッカーをしていたのに、後半15分くらいからは連動性がなくなってスピードも落ちて、つまらないサッカーになってきた。暑さもあったのだろ

うがシンガポールレベルのチームにはもっと畳み掛けて五点くらいは欲しかった。確かにシンガポールの攻撃は全く連動性がないし、パスを横にまわす

だけで縦への意識が全くないので点が入るサッカーではないのだが、相手を叩きのめすような迫力が日本にはない。二点で、「もうこれくらいでいいかな」

と手を抜いてしまう感じで、もっとレベルの高い相手ではこんな戦い方では通用しないだろう。宇佐美、香川、原口と入っても完全に崩しきるというシーン

は作れなかった。吉田の3点目もたまたま足に当たって入ったゴールだったし、もう少し連動性の高い攻撃が見たかった。集まって練習する期間も短い

し、いつもやってるメンバーではないのでこんなものかもしれないが、シンガポールの時間帯になりそうな時間もあったので、このサッカーのレベルでは

ワールドカップの本番ではとても通用しないと思う。ハリルホジッチはとにかくいろんな選手を使ってみてプレーを見たいようで、お試し期間はもうしばらく

続きそうだ。

 

 とにかく金崎が文句なしの見事な先制シュートを決めてくれたことが、アントラーズサポとしては一番うれしい。正直言ってあとはどうでもいい(笑)。

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鹿島アントラーズと北

2015-11-09 17:53:54 | 日記

 リーグ戦の最終日の22日までもう書くことがないのだけれど、以前から少し気になっていたことを・・・・・。アントラーズというのは全体的に北国の出身者が

多いチームだと言うこと。柴崎の青森から始まり、岩手は小笠原と山本脩、宮城は遠藤、山形は土居と、東北生まれの選手が多いチームだ。あとは北海道

の西。北国雪国の出身者が多いとどういう特徴が出るのかわからないが、「男は黙ってサッポロビール」のように黙々とハードワークをこなすイメージか。

少なくとも岩手の小笠原と山本脩は黙々派と言えるように思う。

 

 青森の柴崎も年に似合わず落ち着いている。やや落ち着きすぎと言っていいくらいだ。土居も遠藤もプレーはともかく闘志は秘めている印象。インタビュー

などであまり大言壮語はしないタイプばかり。小笠原はナビスコの優勝のインタビューで、「うれしいです」とひと言を何度も繰り返しただけ。「男は黙ってアン

トラーズ」のイメージを代表するのが小笠原か。アントラーズの中の北国のイメージに対して南方的な性格なのは、金崎とか赤崎あたりか。金崎はインタ

ビューで、「パパ、誕生日おめでとう!」などと叫んでいた。上の東北出身の選手は、インタビューで「パパ、誕生日おめでとう!」とは叫ばないように思う。

 

 サッカーはラテン系の国が強いが、北国の選手が、ラテン的な性格がないかというとそんなこともないように思う。性格の明るさというより、プレーの芸

術性というか即興性に関して言えば、柴崎や土居あたりは非常に優れている。遠藤も意外なプレーを時々見せるタイプだ。アントラーズは両ボランチが

落ち着いてゲームメイクをして、ラテン系のFWやMFが得点していくイメージか。地元の茨城は曽ヶ端とかつての野沢がいて、この二人は北国タイプとは

違っているように思う。天才とも変態とも呼ばれた野沢はプレースタイルはラテン系のイメージである。鹿島アントラーズは全体的に地方出身者で占めら

れていて、都会派といった感じの選手は伝統的に少ない。東京出身者というのはかつていただろうか?だいたいにしてサッカー選手に東京出身者は少

ないように思うがどうだろう?

 

 一昨年あたりサガン鳥栖がとにかく倒れるまで走ってハードワークしていたサッカーを見て、私は「野武士のサッカー」だと思って、ブログでも書いたが、

アントラーズは根幹にそういう野武士的なハードさや泥臭さを持ちながらも、プレースタイルは正統派の綺麗なサッカーをするタイプだと思う。特にここ数

年は、優等生的とでも言えるような綺麗過ぎるサッカーが多くなって、かつての怒涛の波状攻撃を見せた頃の激しさはやや影をひそめているので、物足

りなく感じているサポータも多いのかもしれない。ただ、アントラーズの場合はずっと途切れないで続いているような伝統のようなものがあって、そこは他

のチームにはないものかもしれない。鈴木優磨君のようなプレーを見るとアントラーズらしいなと感じるがどうだろう?アントラーズらしさというのは、サ

ポーターの数だけあっていいものだと思うけど、やはり常にどこか熱いものを感じさせるものだと思う。浦和や横浜や静岡や大阪、はたまた広島のチーム

にはない熱さのようなものに、ずっとアントラーズサポは惹かれてきたように思う。

 

 シーズン後半になると力を出し始めるアントラーズ。今年も例にもれず、寒くなるにつれ強さを見せ始めたが、ここで終わってしまうというのはあまりにさ

びしいというか、つまらないというか、残念である。笑われるかもしれないが、私は真剣に最終戦で10点くらい取る方法はないものか、とあれこれ考えて

いる。ベルマーレが2-0で勝って、アントラーズが10点とって逆転優勝。布団に入ると、何故か、アントラーズの選手が歓喜して抱き合い、サンフレッ

チェの選手がピッチに倒れこむシーンが目に浮かんでくる。「こんなことがあっていいのでしょうか!Jリーグ始まって以来の奇跡が起こりました!」と絶叫

するアナウンサー。これが実現したらどんなにかいいだろう。日本代表なんかほんとうにどうでもいい。選手の移籍情報なんかもあまり興味がないので、

もう書くことがない。11月でスカパーの契約も解除。長期間お休みしていたブログですが、また長いお休みに入りそうです。

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横浜マリノス戦 2

2015-11-08 11:57:12 | 日記

 昨夜のスカパーのマッチデーハイライトに秋田が出ていましたね。サンフレッチェが勝ってしまい、アントラーズの優勝の可能性がほとんどなくなったのが、

納得できないらしく、ずっと憮然とした表情でした。宇佐美が決定的なチャンスをはずしたシーンを見て、「決めなきゃ駄目ですよ!」と少々怒って。アントラー

ズを応援したくなるのはわかりますが、解説者という立場からすると、露骨にアントラーズを応援しているのが表情でわかってしまうのはどうかと・・・・。まあ、

気持ちはわかりますけど。

 

 秋田の解説によると、最近のアントラーズが強いのは、とにかく「ボールを取れる」ということらしい。確かにボールへの寄せが非常に早くて、セカンドボー

ルは八割くらい拾っていますね。秋田に言わせると、「もともとアントラーズはカウンターがうまかったが、以前はボールを拾えないのでカウンターに結び

付けられなかった」との話。昨日のカイオの1点目はカウンターとは言えないかもしれないけど、遠藤が長いドリブルでうまくスペースを作りました。中村俊

輔も試合後アントラーズのボールへの寄せの早さは、Jリーグトップだと話したらしいので、相手チームにしても早いなと感じているのでしょう。ガンバとマ

リノスのような強いチームがチャンスらしいチャンスを作れないというのは、アントラーズの守備陣がいかに早くチャンスの芽をつんでいるかということで

しょう。そこから攻撃に切り替えるスピードが速いですね。早いパスが正確につながるので相手チームはつかまえられません。

 

 あまりにもチームの状態がいいので、あと一試合で全試合日程を終えてしまうのはすごくもったいなく感じます。リーグ最終戦、奇跡の大逆転というのは

絶対に起きないのでしょうか?得失点差12というのは絶対に逆転不可能かというと、常識的には不可能だけれど、可能性はゼロではないかなと。Jリー

グが始まって以来の最も点が入った試合は、1998年にジュビロがセレッソに9対1で勝った試合らしいです。つまり8点差というのは逆転したチームがあ

るということ。仮にアントラーズが8点取って、ベルマーレがサンフレッチェに4-0で勝ったら、アントラーズの逆転優勝という計算になるのですが。まあ、

これは夢物語に近いのですが、信じられないことが起きないとも限りません。赤崎2点、金崎2点、カイオ2点、遠藤2点・・・・・・。ホームで守りの堅いサン

フレッチェが四失点するというのもちょっとあり得ないのですが、完全にあきらめるのも早いかと。それは無理でも最終節5点くらい取ってくれたら、盛り上

がりますね。得失点差12あっても何とか勝ちを狙いに行くのが、プロとしての姿勢だと思います。

 

 ACLの、アル・アハりと広州恒大の決勝が8日だったようで、こんな時期まで戦っているのですね。ACLに勝ち続けるといかに負担が大きいかということ

です。ガンバがプッツンと切れてしまったようになったのは、ACLでずっと戦ってきた、長期的な疲労も大きかったのかもしれません。アントラーズは来年

はACLはなしですか。楽ですけどやはりさびしいですね。いつかはアジア制覇を果たしてもらいたいものです。

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横浜マリノス戦

2015-11-07 16:28:40 | 日記

 文句の付けようのない完勝だった。10戦負けなしというマリノスにここまで何もさせなかったというのは、正直驚き。もう少し、拮抗した試合になるかと思っ

たが、90分通してマリノスはチャンスらしいチャンスがなく、ナビスコ杯に続いて相手にほとんど何もさせないで勝った。攻守にわたって連動の早さ、球際の

厳しさ、バランスが取れた隙のない守備、ワンチャンスを決める決定力と、今のアントラーズは非常にいい状態にある。

 

 時々、チャンネルを変えて、ガンバ・サンフレッチェ戦を見ていて、サンフレッチェが2-0で勝ってしまったので、マリノス戦に勝った喜びも半減してしまった

というのは正直な気持ち。ガンバ、頑張って少なくとも引き分けくらいに持ち込んでほしかったが、サンフレッチェもアントラーズの戦い方を見てかなり研究し

たのか、宇佐美とパトリックはまたも抑えられてしまったよう・・・・・。チームとしての弱点を見つけられたのかな?

 

 ナビスコ杯ほど最初から飛ばしたわけではなかったけれど、やはりゲームはアントラーズが試合していた。とにかくこぼれ球やセカンドボールが拾えるの

が大きい。ボールを取られても寄せるのが早く、相手のチャンスの芽をすぐにつぶしていく。遠藤の1点目は、自陣からドリブルで二人ほどかわしながら真ん

中に入っていって、左サイドがあいたスペースにカイオが走りこんだところにパスを出して、ワンタッチで左足でシュート。効き足ではなかったけど、いい

コースにコントロールして、クロスバーの内側に入った綺麗な得点。これが10分という早い時間帯だったので気分的にかなり楽になった。守備の堅いマリ

ノスに先制されたら簡単には勝てなかったかもしれないが、この先制点のおかげでずっとゲームの主導権を握れた。

 

 中村俊輔は小笠原と柴崎がしっかり見ていたようで、まったくゲームメイクをさせなかった。得点の匂いのするボールは全く入ってこなかった。柴崎は前

線への驚くようなパスを出すような攻撃より、守備的なプレーをしていたように見えた。DFラインまで下がってプレーしていた時間もかなりあったので、守

備で相当走ったのだろう。中村充孝が今日は怪我ではずれてカイオが先発だったが、調子が良くて、二点目もカイオ。相手キーパーの位置をよく見て、

力を抜いた技ありのシュートだった。全体的にふかしたシュートが目についたアントラーズだったが、カイオは二本とも力まず、コースを狙ったナイス

シュートだった。優摩君がゴールライン際で競り合って折り返したパスを決められなかったのは残念。ハットトリックものだった。優摩君は、なんで坊主に

したのかわからないが、相変わらず運動量が多くて、見ていて楽しいプレーが多い。シーズンの前半から出ていたら面白かったと思う。

 

 とにかくサンフレッチェが勝ってしまったために、得失点差のせいで、第二ステージ優勝はほとんどなくなった。やはり他力本願の状況を作ってはいけま

せんね。湘南ベルマーレに負けたのが決定的だった。個人的には、三月の第一ステージのベルマーレ戦の時、すでにトニーニョ・セレーゾをシーズン途

中で解任した方がいいと判断していたが、http://blog.goo.ne.jp/torajirou78/e/a9a5c5e114e0f913c349da6d9d558f90、石井監督に代える

のが遅すぎましたね。でも、全体的に言えば、最近のアントラーズの戦い方には十分満足しているし、未来につながるものを感じています。天皇杯も負け

ちゃったしなあ・・・・・今さらだが、ベストメンバーで無理して戦っても勝ちたかったですね。お正月にも歓喜を味わいたかったです!

 

 でも年間順位でみれば五位くらいなので、去年までの1シーズン制だったら、五位くらいだったということ。前半負けすぎたということですね。チャンピョン

シップには出られそうもないですが、今日の戦いに関しては見事だったと思います。最後のグランパス戦は気持ちよく勝って終わりましょう。

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W杯アジア二次予選選手選考

2015-11-05 20:40:08 | 日記

 正直言って、日本代表にあまり興味がない。テレビではだいたい見るが、真面目に見ていない。結果も勝つには越したことないけど、勝っても負けても別

に・・・・・。内容が悪ければ、こいつらならそうだろうな、という感じで見るくらいで、アントラーズの選手が出る時だけ真面目に見る。さて、いつもA代表にえら

ばれてきた柴崎だが、今回は召集されなかった。前回のイランの代表戦も見ていないが、スタメンで出て、後半の20分くらいまで出ていたような記憶があ

る。イラン戦の出来の方は何とも言えないのだが、今回は見送られたということは、ハリルホジッチは柴崎のパフーマンスには納得できなかったのか。それ

ともそれ以降のリーグ戦などの出来を見て、良くないと判断したのかもしれない。

 

  実際、イラン戦以降の柴崎は動きにキレがなく、プレーに精彩を欠いていた。こないだのナビスコ決勝でいつもの柴崎に戻ってきつつあると感じたが、一

番いい時の柴崎に比べたら、まだまだに見えた。そんな柴崎をはずしたハリルホジッチの判断も理解は出来るんだけれども、問題は柴崎という選手を日本

代表というチームの中でどういう位置づけにしたいのか、あるいはどういう選手に育てて生きたいのか?というハリルホジッチの考え方なのである。少なくと

も日本代表の中でゲームを作っていくようなボランチとして見ているならば、調子を落としているくらいで、日本代表からはずすべきではない、と思う。少なく

とも山口蛍などよりははるかにレベルが上のプレーヤーだと思う。ハリルホジッチは山口蛍が、将来A代表を引っ張っていく選手になってほしいと記者会見

で述べたようだが、柴崎ファンであるであるであるというひいき目を別にしても、将来日本代表を引っ張り、ゲームを作っていくような才能は柴崎だと思う。

 

 最近読んだ本で、千田 善という人が書いた、「オシムの伝言」という本を読んだのだが、オシムはこう言っている。「日本選手に本当に足りなかったの

はフィジカルではなく基本技術の方だろう。どんなに激しいプレッシャーをかけられても動きながら状況を正確に操り、状況に応じて左右どちらのキックで

も高低や長短を自在にけり分けられるような、本当に試合で使える基本技術のことだ」。こういうサッカーの基本的な技術で、山口蛍が柴崎より上だとは

とても思えない。オシムなら必ず柴崎の方を高く評価し続けるような気がする。将来チームの核になるような選手は少し調子が悪いからと言って、簡単に

代えるべきではない、と思う。オシムはこうも言っている。「日本に本当のスターはいない。本当のスターは即興性もあるが、さらにプレッシャーを受けても

チームを引っ張っていく能力がある。そんなスターは日本にはいない」。少なくともプレーの即興性ということに関しては、柴崎はJリーグの中で最高レベ

ルだと言えると思う。それこそ状況に応じて、自在に正確に独創的なプレーをすることにおいて、柴崎は山口よりははるかにレベルが上である。

 

 ただ問題はプレッシャーを受けながらもチームを引っ張っていく能力ということだ。こういう表現にぴったりだったのが、ナビスコでの小笠原のプレーだっ

たと思う。メンタル面でチームの中心となって、どんなプレッシャーも跳ね返して、ゲームを組み立てていく能力。今のアントラーズには小笠原がいるので

チームを牽引する役目はかなり小笠原が背負っている部分もあるが、一時期は柴崎がほとんどゲームを組み立てていた時期もあったように思う。フィジ

カルが非常に強いタイプではないが、プレッシャーにも強い。柴崎がA代表の中心選手でやっていくのに必要なのは、技術的な面より、やはり小笠原のよ

うなリーダシップを発揮できるかどうかという点だと思う。あとニ三年もすればこういうリーダシップも身についてきて、日本代表を引っ張っていけると私は

思う。だから、日本代表の将来をまともに考えるのなら柴崎のような選手をはずすべきではない、というのが私の考えである。もちろん、一回はずされたく

らいで柴崎の自信は揺るがないと思うが・・・・・。

 

 リーグ戦ということに関しては、17日にアウェーでカンボジア戦があって、グランパス戦が22日なので過密というわけではないが、疲れが残る可能性も

あるので、間違いなく勝てそうなシンガポール戦とカンポジア戦などははっきり言って柴崎に出てもらわない方がありがたい。つまらない怪我などされたら

目も当てられない。柴崎には、とにかくリーグ戦の残り二試合に集中してもらいたい。一方、五年ぶりにA代表に選出された金崎だが、こっちも正言ってや

や複雑な気分。このところの金崎の圧倒的な活躍を思えば選出されて当然なのだけれど、アントラーズサポとしては、やはり日本代表よりリーグ戦を優

先してもらいたいと・・・・・。金崎はあまり代表病にかかるタイプではないように見えるが、最終戦に優勝がかかっているような状況の時に最高のパフーマ

ンスができなかったりしたら、今回の選出もあまりありがたいことではなかったということになってしまう。ハリルホジッチは金崎はシンガポール戦に少し使

うくらいで、無理して使ってくれなくていいです!何かあると困るので・・・・。

 

 今日書いた千田善さんが書いた、「オシムの伝言」(みすず書房)は素晴らしい本です。是非、一読をお勧めします。まさか、石井監督は読んでいるだろ

うな。万一まだだったら是非!

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ガンバ目線から見たナビスコ杯決勝

2015-11-03 18:06:05 | 日記

 鹿島アントラーズのブログを書かれている方たちははっきり言ってレベルが高い。ブログのランキングなんかどうでもいいのですが、20位以下の方でも

しっかりした記事を書かれている。そんなクラブはアントラーズだけである。記事の内容のレベルもそうだが、読まれている数が圧倒的に多い。これを例えば

浦和レッズの応援ブログと比較すると興味深い。レッズはトップの方でも300あまり。ランキングで五位以内のブログでもまともにレッズを応援しているのか

どうかわからないようなブログばかり。アントラーズの応援ブログを読んでいて思うのは、アントラーズは茨城の田舎にあるにもかかわらず、サポーターは全

国区で、北海道から沖縄まで広がっていて、アントラーズのことを真剣に思い、サッカーを見る目もしっかりしていて、試合をキチンと分析しようとする傾向が

はっきり出ていることだ。誠実なブロガーが多いのだ。レッズの試合は観客数は入るけど、サポーターのサッカー的な知性度はあまり高くないのを、ブログを

読むと感じる。熱狂の質が違っている。アントラーズは、言っては何だが野蛮なタイプのサポから、高度な分析力を持つサポまで万遍なく広がっていて、地

域的にも広いし、層が厚い。

 

 今回、アントラーズが勝ったガンバにはしっかりしたブログが多い。一体、あの試合をガンバのサポーターから見るとどういう風に見えていたのか気になっ

てガンバの応援ブログを読んでみたが面白かった。読んでよく見てるなと感じたのが、Palazo De Nerzzuroさんの「埼玉スタジアムの恥辱」と題する記

事。http://palazzodenerazzurro.blogspot.jp/2015/11/blog-post.htmlこの記事を読むとガンバサポーター目線からは、ナビスコ杯決勝に楽

観的な気持ちで向かっていたのがわかる。チームの状態も良く、アントラーズに四連勝中なので、「普通に戦えば何とかなるやろ」といった感じだったのだ

ろう。

 

 ところが実際に戦ってみると、リーグ戦での二戦とアントラーズは違っていて、「完膚なきまでに」叩きのめされた。もう悔しいというより、この試合をな

かったことにしてしまいたいという気持ちは正直なところだろう。ただ、そういう感情的なことより彼のいいのは、今回のアントラーズが今までどう違ってい

たのか冷静に分析しているところで、今までのように特にガンバ対策をしないで真正面からぶつかってきたのではなく、まずは徹底的にパトリックをマーク

してきたこと、特にパトリックは足元が弱いのであそこまでマークされると何もできないというのは、いつもガンバ戦を見ているサポーターならでは。二点目

はやはり宇佐美がいた、鹿島の右サイドに関する見方で、守備が得意でない宇佐美と藤春を縦に並べたので、このサイドが穴になったという。事実、遠

藤と西が宇佐美を完全に押さえ込んで、むしろ宇佐美は守備にエネルギーを割くことになってしまった。小笠原の得点に結びついた二本のCKを別にす

れば、カイオが出して金崎が押し込めずに、東口がスーパーセーブで防いだシーンのように鹿島の右サイドからチャンスが作られていた。こういう戦術

は、ガンバにとっては、ACLの準決勝で広州恒大にもやられたと述べていて、アントラーズはそのビデオを見て、対策を練ってきたのかもしれない。次の

広島戦で、広島がどんなガンバ対策をしてくるのか、見ものだと思う。

 

 その他のガンバのブログで印象に残った分析は、「ロスタイムは7分」さんhttp://7additionaltime.jp/blog-entry-756.htmlのブログに書かれて

いるように、メンタル面での分析。実際にスタジアムを足を運ばれた方には、アントラーズの「どうしてもタイトルが欲しい」という激しい思いはひしひしと伝

わってきたようで、これはガンバのサポーターも、「タイトルがかかったアントラーズってのはこうなんだな」と強く感じたという。こういう空気感のようなもの

はテレビではあまり伝わってこないので、やはりスタジアムに足を運ばれた方は、いろいろな物を感じ取られていたのでしょう。私の自宅からはカシマスタ

ジアムより行きやすかったのに行けなかったのは、本当に悔いが残るというか、無理しても何でも行きたかったというか・・・・あの勝利の雰囲気をその場

で体験できた皆さんは一生の思い出になるかもしれませんね。

 

 次のマリノス戦でも万全の対策を練って、死ぬ気で戦って欲しいです。最終節にカシマスタジアムで再び歓喜を味わう奇跡が起きればいいですね!

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ナビスコ杯決勝を思い出して

2015-11-01 10:53:34 | 日記

 昨夜のNHKのスポーツニュースで、勝利後の小笠原がインタビューを受けて、一点目になったファン・ソッコのヘディングシュートへのCKを蹴る前のことを

話していましたね。ゴール前を見たら、何となくガンバディフェンスがパトリックが跳ね返してくれるんじゃないか、と期待しているように見えた、と。ファン・ソッ

コはほとんどフリーで楽に中央に入れました。アントラーズが90分通して全く集中を切らさなかったのに、ガンバディフェンスは集中を切らしました。

 

 長谷川監督は試合後、「勝てるんじゃないかという慢心があったかもしれない」と言ったようですが、公式戦四連勝中でリーグ戦でも二勝したガンバには、「

普通に戦えば勝てるんじゃないか」という思いがあったのかもしれません。しかし、アントラーズは試合開始から終了間際まで、気持ちを切らすことなく激しい

プレスをかけ続け、こぼれ球をほとんど拾っていました。球際が非常に厳しくて、ボールを取られてもあっという間に取り囲んで自分のボールにしていまし

た。特に中盤での小笠原のプレーは素晴らしく、セカンドボールを攻撃に結び付けて、ゲームをコントロールしていました。

 

 天皇杯の水戸ホーリーホック戦や先週の湘南ベルマーレ戦のように、「勝てるんじゃないか」とどこかで思っていると、受けてしまうものですが、昨日は

最初から格上のチームを叩きつぶすような気迫で押し込み続けました。急に選手の実力が上がるはずはないのですが、やはり気持ちの部分はとても大

きいのですね。今朝の茨城新聞にアントラーズの選手へのインタヴューが載っていますが、曽ヶ端は、「(守備陣は)パトリックの動きに細心の注意を払っ

ていた。宇佐美がサイドでボールを持った時は、西と遠藤がうまく対応していた」と話しています。遠藤は、「タイトルを取ると取らないのでは全然違うので

すごくうれしい。(守備は)みんながすごく意思統一してやれていた」と言っています。西も必要以上に上がりませんでしたし、鹿島の右サイドに宇佐美が

来たときの守備の連係は万全に近かったでしょう。昌子とファン・ソッコはパトリックを完全に封じて、パトリックは試合後半はフラストレーションでラフプ

レーになってきました。宇佐美とパトリックに対する万全の対応が、勝利を呼び込みましたね。

 

 技術面でも心理面でもアントラーズはガンバを良く研究していたのに対し、ガンバがアントラーズがここまで激しく途切れない攻撃をするとは思っていな

かったのかもしれません。選手交代の面でも、いつもはイジイジと考えてしまう石井監督がスパッと割り切って、リードした状態でカイオと優磨君を入れた

のも納得のいくものでした。石井監督は人柄は素晴らしいけれども、勝負師としては非情さに徹しきれない面があって、最近負けたいくつかの試合ではそ

れが出ていたのですが、結果の良し悪しは別にして手を打つべきところは心を鬼にして思い切った選手交代を望みたいですね。

 

 負けたガンバは今度は広島とです。年間順位3位がかかっているので、モチベーションは高いと思います。広島がガンバに引き分けか負けで、湘南に

引き分けるなんてことは十分にあり得ることです。だから、アントラーズは絶対にあきらめてはいけません。残り二試合をホームで必ず勝つことです。昨日

のような内容の試合ができるんですから、まだまだ可能性は残っています。

 

 とにかく今回のナビスコ杯の優勝が、アントラーズの新たな黄金時代の出発になればいいですね!

上は今朝の茨城新聞です。リーグ戦、残り二試合ですが、記事を書きたいと思いますのでよろしくお願いします。

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