アントラーズが、2-0でアビスパ福岡を破り、見事にファーストステージ優勝を飾った。ステージ優勝は、2001年の第二ステージ以来だというから、1
5年ぶり。年間優勝は、三連覇の2009年。今回はまだ年間チャンピョンではないがステージ優勝でも優勝は優勝だ。素直にうれしい。
こみあげるうれしさとともに、突然のジネイの退団が発表されたせいで、全面的に喜びいっぱいという気持ちにはなれない、というのが正直なところ。
この試合のMVPはCBに入ったブエノだと思う。何度もウェリントンと競り合って、弾き返し、ハイボールでも足元でも勝って、ウェリントンに仕事をさせな
かった。もちろん柴崎のCKからの山本のドンピシャのヘディングシュート、金崎がゴール前で執拗にボールを追い回して土居にアシストして決まった2点
目は素晴らしかったが、昌子にも全く劣らない気持ちの入ったディフェンスをしたブエノには大きな賞賛を送りたい。
この6連勝中はアントラーズは試合の流れを読むのが実にうまく、内容は悪くてもポイントポイントはきっちり抑えて、確実にチャンスを決めきった。これ
は昨年の前半にはなかったことで、昨年は内容は良くてもチャンスに決められない試合ばかりが続いた。「勝負強いアントラーズ」、「勝者のメンタリ
ティー」の復活が本物なら大きい。最後の6連勝で特に印象に残ったのは、逆転勝ちした名古屋グランパス戦と浦和レッズ戦。いつのまにアントラーズの
選手がこんなにメンタルが強くなっていたのか、と思わせる勝負強さだった。ジーコスピリッツは若い選手にも確実に受け継がれているのが良くわかっ
た。
詳しい内容はもう一度書きたい。ただ、後半46分にお情け?で投入されたジネイが決めた見事なヘディングシュートはオフサイドではなかったと思う。
下の写真でも小笠原がパスを蹴る瞬間、福岡の選手がまだ三人残っている。こういうのがオフサイド判定されてしまうのが、ジネイの不運なところだ。そ
れでも試合後は本当にうれしそうにニコニコして、みんなの喜びの輪の中ではしゃいでいた。心の中ではもっとアントラーズでやりたかったなあ、と思って
いたに違いない。サガン鳥栖に移籍する青木選手もうれしそうだった。二人の新天地での活躍を祈りたい。二人とも本当にありがとう!
とにかくアントラーズ、ファーストステージの優勝、本当におめでとう!このままセカンドステージも優勝して完全優勝を!