今日のロスタイムでの勝利は素晴らしかった。正直、同点に追いつかれた時は勝ち点３は難しいかと思ったが、最後の最後でサッカーの神さまはアント
ラーズに微笑んだ。この勝利を呼び込んだのは、曽ヶ端のファインセーブだと思う。前半、２７分のエウケソンの突進にひるむことなく身を挺して防いだプ
レーと、３３分のエウケソンのＦＫにかろうじて指先で触れて、クロスバーに当たって入らなかった二つのプレーが大きかった。あのＦＫは触らなければ完全に
入っていた。今日のMVPは高崎よりも、曽ヶ端だろう。
しかし、後半６分の梅鉢のシュートのこぼれ球を土居が押し込んだゴールは、オフサイドではなかったと思う。あれが得点になっていたら、かなり楽にゲー
ムを進められていたはず。守備陣は全体的に良く守っていたが、失点のシーンは昌子の裏側にうまく入られてしまった。エウケソンは体の使い方がうまく、
昌子を責めるのは酷かもしれない。梅鉢は守備面でも頑張っていて、次第に持ってるポテンシャルが出てきている。もともと梅鉢を応援していたので、この
ままレギュラーで定着して欲しいと思う。柴崎は最後のＦＫは素晴らしいボールになったが、全体的に見れば、精度はまだまだ。いいＦＫを蹴れる選手が欲し
い。そうでないとセットプレーからの得点は望めない。
広州恒大はホームの時ほどの圧倒的な強さは感じなかったものの、アントラーズの守備陣がいい面を出さないようにうまく守ったと思う。パワーでは明ら
かに劣るので細かいパスワークで崩そうとしたが、最後のプレーが雑になったり、決定的なシーンになる前にうまく防がれていた。攻撃陣の全体的な連動性
は勝てない試合の時のほうがむしろ良かったかもしれないが、内容的には最高でなくても勝ちを拾えるようになってきたのは大きい。ＡＣＬの結果が相乗
的にリーグ戦の方にいい影響を及ぼしはじめれば、やっと反撃の季節が始まったということになるのだろう。しかし、もう数試合見てみないとアントラーズ
が勝てるパターンになってきたのかはわからないと思うが、今日の試合で最後まであきらめず勝ち点３を奪ったのは大きい。残り二試合勝てば、まだ可
能性は残っている。
取り合えず、鳥栖戦に続いての公式戦連勝を素直に喜びたい。実は今お金がなく、ＪリーグMAXの契約を辞めているのでリーグ戦はもっぱら、ホーム
の時のアントラーズライブだけだが、アントラーズは常に応援している。まだまだいいチームになっていく余地を残しているのだから、少しずつ体勢を整え
て勝ち続ける状態に持っていって欲しい。
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