ジーコ寅の「鹿島アントラーズよ永遠に」

昨年四月まであった、ジーコ寅の「名曲探偵アントラーズ倶楽部」に続いて開設したブログです。音楽部門は今回はやめました。

シューマン  「アラベスク  作品18」

2012-04-07 20:45:48 | 日記
 スポーツというのは、完全ではないにせよ、ある一定の公平性のもとで競われるものだ。判定が故意にせよ、気まぐれにせよ、

一方のチームに有利に行われるのは、スポーツではなく、八百長という。ジョルジーニョ監督が、日本のJリーグの審判のレベル

の低さを嘆いているが、今日の木村主審の三回の誤審は意図的であるか、無意図的にあるかに関わらず、サッカーのレフリーを

職業とすべきもののレベルに達してはいなかった。

 
 ビデオを見ればわかるように、新井場のファウルで足がかかっていたのは、ペナルティーエリアの外だったし、西に対するペナ

ルティーエリア内のタックルは、明らかにボールに行っておらず、PKである。後半、大迫がうまく槇野をかわしてしたシュート

のどこがファウルなのだろうか?もたれかかって大迫のプレーを妨害しているのは槇野の方だ。明らかにレッズは一点得している

し、アントラーズは二点を損している。
 
 
 このシーンに関してはビデオを見れば何度でも検証できるのだから、本人以外の複数の「プロ」のレフリーなり、それ相応の資

格のある人間が見て、明らかに誤審であるならば、意図的あるいは無意図的に関わらず、木村主審は制裁を受けて当然だ。これは

プロの選手が長い練習をクラブチームの方針の中で練習をしてきて、お金を払って観客が見に来ている試合であり、それを正しく

判定できない審判は、本来ならば辞めなければいけないものだ。プロというものはそういうものだろう。そうできないならば、制

度を変えていくべきだろう。

 
 その点、インタビューに答えていたジョルジーニョは、試合には勝てなかったものの、少し青ざめて唇をかみしめるようにして

発した言葉は、監督として「プロ」のものだったし、男らしかった。オリヴェイラなら激昂して、ジャッジの不公正さをわめく

ところだが、ジョルジーニョは判定は明らかにおかしいが、それでも何度かあったチャンスに決められなかったのに責任はある

という語り方だった。私はジョルジーニョは負け惜しみのような意識は全くなく、アントラーズの状況を実に客観的に冷静に見て

「良くなってきている」と言っていると思う。私はジャッジのいい加減さに怒りがなかなかおさまらなかったが、ジョルジーニョ

の話を聞いて、やっと気分が落ち着いた。やはり経験してきたものがワールドクラスなのである。本音は、「あんな審判はプロの

レベルに達してないから辞めてもらいたい」くらい言いたかったのかもしれないが、さすがに控えめなコメントではあった。

しかし、アントラーズのサイトのジョルジーニョのコメントを見ればわかるように、今日のジャッジへの失望は明らかだ。


 あまりに早い時間帯に、梅鉢からの素晴らしいクロスに興梠が決めたのが、レッズの流動的な前線の攻撃を呼んでしまったの

かのようだ。前半はFWの三人に対してマークがずれてしまって、空いているスペースに完璧なパスを出されてしまった。その

あとは、見ていて何だか良くわからないバタバタした奇妙な乱戦。こういうときはベテラン選手が多いと落ちつくのだろうが、

梅鉢、山村、土居らの若い選手はレッズのリズムに合わせてしまって、ペースがつかめなかった。


 後半の大迫のシュートは完全に得点になっていたが、交替したジュニーニョも良くなかったし、アレックスも今ひとつだった。

最も目立っていたのは右サイドに入った西で、質のいいクロスを何本か出していた。記録上は一得点で終わったものの、興梠と

大迫の運動の連動性が出てきて、いい形を作れるようになってきている。


 今日勝ってリズムに乗りたかったが、ジョルジーニョの言うように、流れが変わってくるときをじっと待つことが、今一番必要

なことだ。後半、遠藤の素晴らしいシュートは惜しくもクロスバーに当たってしまい、試合後泣いているようだったが、たぶん

アントラーズには今が一番結果が出ないで苦しい時期なのだと思う。結果は出ていないが、見ていてやっていることは間違って

いないと思う。結果が出てくるまではじっと辛抱して耐えるしかない。


 それまではサポーターは彼らをじっと見守ってあげるべきだと思う。

遠藤選手は今日が、お誕生日だったんですね・・・・・だから悔しかったのでしょう。












 シューマンのアラベスクは、表向きはウィーンの淑女の好みに合わせて書いた作品らしいが、シューマン独特の微妙に絡み合う

旋律が美しい作品だ。ショパンの天才を称えたシューマンだが、ショパンにはない音色で音楽は彩られている。曲は大きく五部か

ら成り、「軽快にやわらかく」と指定されたリフレインが三度あり、その間にミノーレという短調のエピソードが挿入されている

構成になっている。


 ポリーニ、ホロヴィッツの演奏はともに素晴らしい。シューマンはショパンと違って女流でいい演奏は少ないが、そんな中エリ

ソ・ヴィルサラーゼのシューマンは素晴らしいものだ。



山村  「遠藤さん、すみません、お誕生日を祝ってあげられなくって」

遠藤  「いんだよ、あのシュートは思い切り打ったんだけど」

山村  「凄いシュートだったけど、惜しかったですね」

遠藤  「今のレッズはつかみどころがないね」

山村  「あれって本当の強さなんでしょうか?」

遠藤  「いやぁ・・・・どうなんだろう」

山村  「前半はマークしずらくって、マルシオにやられました」

遠藤  「柴崎はどうしてたの?」

山村  「あのジャッジに頭にきて、鹿島神宮を走ってました」

遠藤  「え?走ってたの。試合に出ればよかったのに・・・・」

山村  「PKはともかく、柴崎がいれば余裕はあったかも」

遠藤  「あいつは若いのに、時間を作れるからな。そこは梅鉢と違うよね」

山村  「基本的にのんびりしてるんでしょうね」

遠藤  「いつもどっか余裕があるヤツだよね」

山村  「遠藤さんのためにバーデーケーキを買ってくるって言ってましたよ」

遠藤  「え!!うれしいなあ・・・・あいつはあれで優しいとこあるんだよ」

山村  「そうっすね。ある女性と8ヶ月先のデートの予約をしたそうです」

遠藤  「え!8ヶ月?それまでまた地震でもあったらどうするのよ?」

山村  「東北人は、気が長いんだそうです」

遠藤  「俺も東北だけど・・・・8ヶ月先のデートは待てないなあ」


   柴崎がケーキの箱を抱えてやってくる。


柴崎  「遠藤さん、お誕生日おめでとうございます!」

遠藤  「ありがとう。今日は勝ちたかったよ」

柴崎  「あの、お願いがあるんですけど」

遠藤  「え、何だよ」

柴崎  「8ヶ月後、ふられたら僕の奥さんになってもらえませんか?」

遠藤  「嫌だよ。シュートだよ!シュート!!」

柴崎  「彼女のフェイントにひっかりそうで・・・・」

遠藤  「君の技術が上なら問題ないでしょ」

柴崎  「彼女、フェイントはワールドクラスなんです」

遠藤  「なおのこと、がんばりがいがあるじゃないか」

柴崎  「そうっすね!遠藤さん、今夜は飲みましょう!」

山村  「あれ、まだ19歳じゃ・・・・・」

柴崎  「そういえば、山村さんの方が年上だったんですね」

山村  「そうだよ、僕は大学出てるから。茨城の・・・・」

柴崎  「年下だって勘違いしてました。僕が先輩だって」

山村  「柴崎先輩、お慕いしています・・・・」

遠藤  「俺の誕生日にお前らの病気移すなよ!」