ジーコ寅の「鹿島アントラーズよ永遠に」

昨年四月まであった、ジーコ寅の「名曲探偵アントラーズ倶楽部」に続いて開設したブログです。音楽部門は今回はやめました。

U2  「STORIES FOR BOYS」

2012-04-19 22:12:49 | 日記

 今日、茨城新聞を買った。アントラーズ戦の次の日は、たいてい買う。「鹿島逆転三連勝」という大きな見出しで、主に

決勝ゴールを決めた岡本についてスペースを割いていた。

 岡本は、ロスタイムの遠藤のCKを「ラストチャンス」だと思って、「思い切って頭に当てていった」たと言う。入った時は

興奮のあまり、「あまり覚えていない。気がついたら皆から頭を叩かれていた」と照れたという。

 確かにインタビューを聞いても、岡本はどこかシャイというか照れ屋さんという性格だった。体は大きいが優しい感じの男

だ。どこかふてぶてしい柴崎や梅鉢とは違う。「練習をしっかりやれていたので、この日につながった」と胸を張った、と茨城

新聞では書かれている。「鹿島に頼もしいFWが新たに誕生した」という文章で締められている。

 まあ、実に新聞的な文章とまとめ方だと思う。確かにあそこで決めた岡本にとっては念願の忘れないないゴールになったろ

う。タイミング的にもドンピシャで、見事なヘディングシュートだった。ただ、しかし試合全体の岡本のプレーには全く触れて

いないし、35本もシュートを打った、この日のアントラーズの試合運びや、個人の選手の出来には触れていない。

 
 言ってみれば、特定のヒーローを見つけて、そこに焦点を絞って読み手を引きつける書き方だ。新聞にしろテレビにしろ、書

くスペースや時間は限られているので、どうしても目立ったプレーやポイントだけを取り上げ、そこを強調しがちになる。

逆に言うと、マスコミは興味をひきつけるために、敢えて、ヒーローや悪者を製造するとも言えるだろう。

それに反し、優れたブロガーは丁寧に試合経過を追って、その日の個々の選手の出来や、ジャッジの問題などにも言及する。

だいたい「つまらない試合」を「つまらなかった」と言えないのは、書き手としてはフラストレーションがたまるだろう。


 「真剣さが感じられない試合」だったとか、レッドをもらったキリノは実はファウルではなく、足をかけた昌子の方がファウ

ルだった、とは新聞では書けないのだ。別に書いた小林久隆記者に文句が言いたいわけではないが、何と言うか、ある程度主観

が入ってもいいから、試合の本質をズバッと書くような表現が欲しい。ブログでは勝手なことを書いても問題にはならないが、

新聞であまりに勝手なことを書くとだいたい問題になる。ただ、それを怖がっていては魅力的な記事にはならないと思う。

だいたい、「間違っていないこと」だけを積み重ねて書いていくとつまらない文章になってしまう。だって、審判だって間違い

だらけなんだし、記者だって間違ってもいいから(データは正確でないといけないが)、思い切り書いてもらいたいものだ。

 

肝心なことは、「間違っていないこと」をいくら積み重ねて書いていっても、真実の核心には触れないということなのだ。

そこには、「間違っていない」ことを書いたり報道しなければ、叩かれないという計算が働いている。


 以前書いていた今井俊太郎記者はその点、歯に衣を着せない辛口の記事で、読ませる文章を書ける記者だった。ただ、茨城

新聞は120円。東京新聞や産経新聞は100円。下野新聞も100円だったのではないか?20円高い分、クオリティーで

勝負してもらいたいものだ。


 次の相手のセレッソは好調浦和に、4-1で勝っている。今度は、FC東京戦のような気持ちの入った試合を期待する。







 またまたアイルランド。ブリティッシュロックでも、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルにはいまひとつ感動しな

い。アイルランドの激しい抵抗の魂が聞こえるU2がなぜかここでは多くなってしまう。


  柴崎、クラブハウスのラウンジで、一人文庫本を読んでいる


山村  「柴崎さん、セレッソ戦は出られそうですか?」

柴崎  「微妙な感じ」

山村  「何読んでるんですか?」

柴崎  「寺山修司だよ」

山村  「ああ、またアヴァン・ギャルっすか!」

柴崎  「そだよ」

山村  「青森のギャルってどんな感じっすか」

柴崎  「いい感じだよ」

山村  「いい感じって・・・・何すか、短歌ですか?」

柴崎  「サンドバッグをわが叩くとき町中の不幸な青年よ目を醒ませ・・・」

山村  「いいっすね!なんかわかる。いい短歌ですね」

柴崎  「ほどかれし少女の髪にむすばれし葬儀の花の花ことばかな・・・・」

山村  「これもなんか深いっすね。少女は花ことばを残して死んでいくんですか?」

柴崎  「葬儀の花の花言葉って何だろうね」

山村  「南無阿弥陀仏じゃないっすか」

柴崎  「この花ことばを残した少女はどうして死んだんだろう?」

山村  「そんな難しいこと考えないほうがいいっすよ」

柴崎  「殺されたんじゃないの」

山村  「え!やめてくださいよ、暗い話は・・・・」

柴崎  「いまだ首吊らざりし縄たばねられ背後の壁に古びつつあり・・・」

山村  「なんかそれも暗いっすね。でもイメージが湧いてきます」

柴崎  「これが、東北のギャルの感覚だ」

山村  「え!これで可愛かったら怖いっすね」

柴崎  「そうだよ。怖いよ、東北は・・・・」

山村  「あの・・・・試合中に怖くなってくださいね!」

柴崎  「もちろん。もう怖くなってきているのがわかる」

山村  「・・・・・早すぎますって・・・・・・」

 

どこか軟弱になってしまったアントラーズの強さを復活させましょう。

バナーをポチッとクリックしていただけると有り難いです。

ブログランキング 鹿島アントラーズ