硫化水素ガスを利用(?)した自殺があちこちで起きてますね。
はじめは「練炭や排気ガスじゃなくて、最近はそうなのか」と言う程度に思ってたら、あれよあれよと全国あちこちで起こるようになって、驚いた。
自殺というもの、ちゃんと分けて考えると、
1.自殺を思い立つこと
2.自殺の方法を考えること
3.自殺を実行すること
と言う順番になる。
今回の硫化水素は、2に対する障壁が低いのが問題なんだと思った。
硫化水素ガスが自殺に利用(?)できることさえ気付いてしまえば、製法は高校の科学の知識で十分思いつくレベルだから。今時はカリキュラムが違ってて中学生でも思いつくのかな。
困ったことにインターネットで調べると、簡単に具体的な方法まで出てくる。しかも日用品が入ってる。
こうなると、あとは手順3を実施するだけと言うことになるので、社会問題になってくるわけだ。
ここまで考えて気付かないといけないのは、本質的な問題は「手順1」にあると言うこと。
硫化水素ガスの製法をネット上から閉め出したり、「見ないように」なんて言っても意味がないでしょ。
やろうと思えば濃い二酸化炭素やメタンガスでもいいんだから、いちいち規制なんかしても追いつかない。
安易に、「自殺につながる情報を入手できないように」するのは、ある程度歯止めになってるのかもしれないけど、「手順1」をまず止めることが必要だ。
休職して約1年になるが、正直な話、休みに入る前は自殺をしようと思ってしまったことが2,3度あった。
それは本気じゃなかった訳じゃない。
精神状態の問題から、通常では考えられない落ち込み方をしてしまったために、そのレベルに達してしまったからだ。
今でも、その時のことを思い出すと恐ろしい。
うつ状態の恐ろしいのは、そこだと思う。
意味のある自殺というものがあり得るのかどうかはともかく、今のように自殺者、しかもごく若い世代が増えていくのは気が重い。
せめて子供たちが自殺を思いつくようになる前に止めるように努力が出来ないものだろうか、と思う。