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#シリア攻撃 「化学兵器に限定を」とマクロンは言ってるが、フランスなら当然言う。あの目的は『次やったら、もっと大規模長期になるぞ!!』って言う脅しでしょ。

2018-04-16 10:40:17 | 日記


シリア攻撃「化学兵器に限定を」 仏大統領が米に説得:朝日新聞デジタル



フランスは例えば、イラク戦争などを見るに、素性として軍事攻撃に慎重のようだし、イギリスは確かにイケイケ!ドンドン!の所はあるが、2016年にチルコット報告が出てるし、EU離脱も控えてる。当然、慎重に成らざるを得ない。しかし、ロシア台頭と言う脅威から考えれば、この辺で伸びた鼻を圧し折っておく必要が有る。

今回の目的は『米露直接対決を防ぐ為に犠牲は極力少なく、しかし、次は国際社会を巻き込んで、更に規模が大きく成る可能性を見せ付けて牽制をする。』事でしょう。


国連の化学兵器禁止機構・合同調査メカニズム(OPCW・JIM)は2017年時点で、アサド政権が猛毒の神経ガス・サリンを使用したとする報告書を安保理に提出してる。今回も、流れは同じだろうから分が悪い。更に攻撃を止めさせる為にロシアが提案した緊急決議。シリア攻撃非難決議案が賛成3カ国、反対8カ国、棄権4カ国で否決。過半数の支持を得られず破綻した。これは政治的に大きな意味を持っている。

前回はアメリカ単独の巡航ミサイル攻撃。今回はB1も参加した有志連合。つまり段階的に進化してる訳です。この先また化学兵器が使用されればイスラエル、サウジアラビア、NATOまでも巻き込んだ更に大規模、更に長期になる可能性も視野に入れる必要が出て来て、これをシリア・ロシアが行動の前提にするなら確かに抑止効果は期待出来る。

後は攻撃の正当性と言う話になるが、7章型を経ない武力攻撃には非難が付き纏う。しかし、今回は恐らく、例えばルワンダ虐殺の結果を受けて付加された【保護する責任】のような、現状として議論のある新たな保護概念『安保理決議を伴わなくとも、急迫不正の深刻な人道的危機を防ぐ為の介入は必要だ。』と言う主張を援用するだろう。ロシアの緊急提案が否決された現状からすると、米英仏有志連合の拠り所になる人道介入ロジックは多くの賛同を得られる筈。

日本政府も米英仏の攻撃を支持したが、アメポチだけで無く、国際社会は総じて人道介入に傾いてるように見える。結果的に『次は更に大規模になるかも知れない。』と言う懸念を植え付ける事は出来た筈で、それが抑止力を構築する可能性は大いにある筈です。

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