tontonjyoのブログ

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普天間問題・・・変化

2010-11-03 21:04:28 | 日記





だからね。不要派も政治状況とか見て抑止力は必要ないとか、軍事力を穿った見方に落ち着けて抑止力にはならないとか、相手の主張を根本から否定しようとするから問題が解決しないんですよ。抑止力なんて目に見えないのだから、三段論法を用いて別の答えが出せるなんて当たり前なんです。

日本政府が抑止力の観点から引き止めたと言う見解も確かにあるが、例えば既に否定された形になっている伊波氏が独自の調査で判明したと主張したエセックスや中型ヘリ中隊や第31海兵遠征隊のグアム移転。これだってあの時点では実しやかに言われていたでしょう。それは時と共に変化して行った。環境なんて時と共に変化するもの。結局、その時々で政治や戦力投射も含めて変化していくものでしょう。


必要派に立脚して考えるなら、そうですね。台湾と中国、今の政治状況や軍事力から見れば互いに極端な選択はしないだろうと言うのは簡単なのだけど、それでも中国は台湾側の独歩とした見解については逐一強要に近い注文をつけますよね。つまり中国には引けない一線があって、それは日常の些細な出来事で常に顔を出すと言うことでしょう。

例えば先日の東京国際映画祭の開幕式でのビビアン・スーの問題。それはオリンピックなども含め国際的な催し物での呼称問題ですよね。中国は台湾代表団に対して【台湾】でなく【中国台湾】の名称を使うよう強要に近い要求をするじゃないですか。

良好な関係だと称しながら中国は上から、こんな小さなことにまで注文をつける。それは台湾国民の意識に直結することだから些細な切っ掛けで世論の大きな反発を引き起こす可能性だってあるでしょう。

政策と民意は必ずも一致するものではない。中国は自国の民情をコントロールできなくなって来ているとも言われているし、更にそれに押され時折、傲慢な態度も見せる。また台湾は民主制なのだから愛国心から来る国民の極端な選択の可能性は消える訳ではないですよね。国民とは常に観念的で感情的ですから。

更に言えば、チベット、新疆ウイグル、広西チワン、寧夏回族、内モンゴルなどなど中国から武力により占領されたと言われる例が幾つもあるじゃないですか。

先日、尖閣諸島も位置付けられたと騒がれていた中国が示す核心的利益。台湾も核心的利益と位置付けられている。つまり隙を見て何時かは手に入れる対象と言うことなんでしょう。また、中印国境紛争など中国は背信的な動きも時折見せますよね。

中国が言うところの核心的利益である尖閣諸島問題。それに絡んだ中国の姿勢にしても、日本が多少の反発を見せたただけであの極端な対抗姿勢を見せるんです。少なくとも石橋を叩いて渡るべきで、楽観視し、気を抜いて妥当な存在ではないでしょう。

「中国の軍事力は近代化しており、何れはアメリカをも越えるものになる。」とも言われています。つまり何れはアメリカの抑止力が効かなくなる、また今度はアメリカと関係国が中国の放つ抑止力で動けなくなることを意味しているでしょう。そうなった時に中国はどのような行動を起こすか。それは少なくとも注視するべきですよね。

中国の放つ抑止力がアメリカの放つ抑止力を上回れば、それは中国の行動範囲が広がったことを意味するじゃないですか。国家は安全保証を基軸にして国益を重視するでしょう。領土の拡大も国益の内です。更に対抗策としても常任理事国の内政である以上、言葉の非難の類は大した意味を持たない。

台湾防衛に関しても今よりも更に多国家間の連携が必要になってくるでしょう。増してや台湾は必ずしも国家とは言えない事情がある。

世界は中国市場に依存傾向にあるじゃないですか。現時点で日米含め真っ向から対抗して良とする国は少ないですよね。つまり政治的配慮が前提になって大幅な対抗策を講じることはできないと言うことでしょう。その中で中国は着々と軍備の近代化・拡大を進めて行く、そして何れアメリカに匹敵する、また越える軍事力を手にする。

現実にアメリカの放つ抑止力より中国が放つ抑止力が上回ってから動くのでは遅いですよね。対する側が連携するにしても中国の放つ抑止力で動きを封じられるのだから。つまり、より早く始める必要があって中国に配慮しつつの長期的展望が必要になると言うことでしょう。

安全保証を起点として政治が動くと考えるなら悲観主義が基本になって楽観主義は排除される傾向に至るんじゃないですか。その部分を理解しつつ話を進めなければ接点など見つけられないでしょう。

普天間基地問題を解決する一番の近道を考えるなら必要派は如何にすれば不要派の敵にならないか考える必要があるでしょう。そして不要派は相手が何を言っているか聞き、普天間基地の返還と県内での代替施設建設の否定をシーリングにして、その中で如何にすれば現実的な戦力投射を確保できるか提案して行くのが妥当なんじゃないですか。

結局、基地があれば良いと言うものではなく、戦力投射を如何に確保するかの問題でしょう。まっ、俺に何ができると言うものでもないが、何れの派にしても権威主義を基点に家父長主義的に振舞うから対立が起きる。権威の意見を紹介することは良いとしても頭は柔らかくするべきで、頑迷に権威に依存するのは必ずしも好ましいとは思えないのですよね。



話はズレるが、やっぱりオバマは負けました。核なき世界も後退するのかもね。時事通信によれば【オバマ政権の対日政策には直接の影響を及ぼさない見通しだ。】としながらも【普天間飛行場移設や在沖縄海兵隊のグアム移転などをめぐっては党派を超えて不満が募っており、場合によっては対日圧力が強まる可能性もある。】なんて見解もなされています。

結局のところは「不透明なんです。」って話なんだろうけど、どうなるんだろうね。沖縄の基地問題。



参考にさせていただきました。

【時事通信】
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010110300436

【レコードチャイナ】
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=46424


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