tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

民主化って・・・

2010-10-15 06:19:43 | 日記




劉暁波さんがノーベル平和賞を受賞しました。多分ね。ノーベル賞委員会の意図として言うなら、世界の注目を集め中国当局による極端な選択から劉暁波さんを守ると言う意味もあるだろうね。

中国からすれば対外的に問題があまり目立たない内に秘密裏に抹殺した方が楽な訳でね。そして極端な選択をする可能性を他者として否定できないのが今の中国でしょう。劉暁波さんのノーベル平和賞受賞が、これだけ世界から注目されれば、中国として極端な選択はできなくなるだろうね。

奥さんの軟禁が続いているし、ノルウェーに対して実際に制裁だってよ。やるよね。中国って経済やら武力やら国家としての力が強まったことで、それで全てを黙らせることが可能になったと思ってるんだろう・・・。こんな国が隣国かぁ。なんかね。嫌になるよね。





民主化と民主制を直結させて国家運営において独裁に勝るかのような主張をする人もいるけど、俺からすれば違和感がある。でも、まぁ、そうね。まず、民主制とか何らかの形での独裁、それ単体で考えてみるか。

決定に時間が掛かる上に政治の素人が多くを占める国民の民意が前提である民主制。如何に有能な指導者が先頭に立ったとしても民選であることには変わりはない。つまり民意を前提にした感情的・観念的選択が往々にあり問題が起きる。

国家の運営と言うことだけを考えれば、間抜けな観念的独裁者よりは、より多くの知識を集約できる分において民主制が勝るだろうけど、国際社会全体を見据えた幅広い考察に基づく、より現実的で戦略的な独裁と比較すれば民主制は確実に劣るだろうね。

民主、つまり自然的・基本的人権の尊重を前提にして多様な考えが混在できると言うことは一つの方向を向かないと言うことでもある訳でしょう。ここで互譲を前提とした対話・議論が必要になる。つまり行動の前に必然として立ち止まらざるを得ない上に決定については必ず妥協が存在するのが民主制。



別の視点で見れば民主国家として独裁国家を敵対する場合、例え小国に対するのでも非常にやっかいなのは確かでしょう。決定権が集中している分、接触方法も限られるし、こちらの選択にも多様性を持たせられない。

相手が民主制になれば、こちらの選択肢も増える。色んな考えの人間が混在できる分、多様なアプローチが可能になり、ロビーなどで内側から揺さぶることもできる。こう考えれば民主制になると言うことはある意味で国家としての弱体化だよね。

何らかの形での独裁と民主制、国家の運営に関して言うなら良し悪しは時々の判断でしょう。評価の画一化はできない。



でも、それと民主化とは違うよね。民主化って、つまり「自分達の住まう国の行く先は自分達で選択したい。」と言う欲求でしょう。だから、その内容について外野がとやかく言う問題ではないのさ。当事者がどうしたいかの問題。

重要なのは人の尊厳だよね。厳密に生命の尊厳を言うなら生きていること自体に意味があるのかもしれないけど、人としての尊厳を問えば生きていると言う中でどう在るべきかと言う質が問われてくるでしょう。

人はより良きを求めるよね。生きて行くことについて人としてどう在るべきかと言うテーゼは常に存在する。そこに答えを求めるなら「自らが所属する社会の行く先は自らで選択したい。」と言う欲求が生まれるのは極々自然なことさ。

人はあらゆる権利を享有してはいるが、その全てが保証されている訳ではない。社会との関わりの中で自ずと制限されて行く訳だけど、それでもより多くの権利が保障された方が生きて行く上での質はより良きものになるでしょう。

求める先にあるのはより多くの選択肢が認められた自由選択。確かに俺達に保証されたものは不自由な自由ではあるが、それでも極一部人間の選択が、自分の所属する社会の決定の全てであるよりは人として生きていると言う実感が得られる。

 



まぁ、国って単位で考えれば、国際世論は人権主義が主流になっているからね。国際世論、つまり、それは個人の思いの集約でもあるから民主制を敷く国家には大きく影響する。更に価値観の共有って言うエゴがあって日本とかアメリカとか、その他「俺たちゃ民主主義だ。」って臆面もなく言う連中が、劉暁波さん達が放つ民主化と言う主張を今後も擁護していくだろう。

当然、助けを求められれば支援するのは悪いことじゃない。更に人権とは常に重要なもので、その確保を進めるのは国際社会の命題だと思う。ただ、懸念もあるんだよなぁ。民主化を絶対視するかのような論調もある訳でね。

アメリカなどは必ずしも求められてはいない強制的な民主化を免罪符のように扱い武力攻撃の根拠の一つにするでしょう。そして多くの一般市民が罪もなく死んで行く。民主化と称する欧米的価値観の押し付けが本当に正しいのかはいつか総括するべきだろう。これも国際社会の抱える命題だと思う。




結局、価値を画一化して妥当なものではなくて一つ一つの場合を見極める必要がある訳さ。



参考にさせていただきました

【朝日新聞】
http://www.asahi.com/international/update/1014/TKY201010140435.html
【毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/today/news/m20101015k0000m030050000c.html


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1 コメント

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Unknown (nni)
2010-10-15 17:36:46
台湾・日本で今最も注目されている華人、袁紅冰氏が緊急来日します。
特別講演会が渋谷で開かれますので、ぜひお越しくださいませ。

08憲章作者にノーベル平和賞が与えられましたが、袁紅冰氏はノミネートの段階で協会に反対する書簡を出していました。

これは真に08憲章が意味することについて、中共の内部で何が起こっているかについて、氏から解説伺える機会です。

どうぞお見逃しなく。


衝撃の新刊『暴かれた中国の極秘戦略(原題、台湾大劫難)』の著者
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尖閣諸島沖漁船追突事件後、互いに譲らぬ日中外交!
邦訳『暴かれた中国の極秘戦略』著者、中国からの亡命作家・袁紅冰氏(現在オーストラリア在住)は近く来日、共産中国のグローバル拡張や、対日戦略の中核、2012年までの中国の政局などについて、日本読者に語る。

■日時:10月31日(日) 講演時間14時~16時 
 *中国語で講演、日本通訳付

 ■場所:東京都渋谷区道玄坂2-6-17 渋東シネタワー13階

 ■交通:JR、渋谷駅「ハチ公口」徒歩2分 東京メトロ、東急田園都市線渋谷駅2番出口直結

 ■会費:1,500円(特典付き:次回講演割引券付き、大紀元時報送料付き4回無料購読)

 ■予約:日本語で申込み ファックス:03-6407-9409 メール:info@my3.jp
(連絡先、氏名を必ずお入れください)

 ■予約:中国語で申込み ファックス:03-3381-7612
メール:info@epochtimes.jp
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 主催:ワールドビジネスマーケティング協会
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