tontonjyoのブログ

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普天間問題・・・次善の最善

2010-11-14 19:35:29 | 日記



日本政府も米政府も、彼らから見て日米合意が最善と言っているだけですよね。唯一とも必然とも言っていない。つまり少なくとも次善はあると言うことですよ。

更に言えば、ある対象が抱く次善は他が抱く価値基準で最善にもなり得るでしょう。従って最善として他の道を見出す人も出て来る。何も驚くことではない。だって軍事予測や政治予測なんて駒が無限にある将棋みたいなものでしょう。手なんて幾らでもあるじゃないですか。

ただ、この普天間基地問題で重要なのは言説の価値ですよね。相手を言葉で説得させられない程度なら言説としての価値は薄いものでしょう。納得するとは少なくとも自らが抱く効果に準ずる評価をしたと言うことじゃないですか。つまり自ら責任を負える範囲だと言うことでしょう。

何故、それが重要か、日本が米国の戦力投射を担保することで、ある紛争を抑止できるとするなら、拒否することは紛争誘発に関して未必の故意になるか、全く思い込んでいても事後に「因果関係は一切ない。」とは言えないじゃないですか。実質的に日本が裁かれる訳ではないだろうが、他国であれ実際に紛争が起きれば民間人も含めて多くが死ぬことになる。

如何な言説に立脚しようとも、それが間違っていた時、実際、日本は他国への戦力投射能力を一切持ってはいないのだから助けに行って共に戦うことはできないでしょう。つまり抑止力の一端を担うことすらできない。

人は見たいものを見て聞きたいことを聞く、そしてそれを真実だと思い込む。日本国民に訴えて数の力で押し切ろうと言うなら、米国を敵性に仕立て煽りたてる演説の方がよほど近道なんじゃないですか。如何な言説でも米国を真っ向から納得させられなければ実質、国民を先導して数で押し切るための演説と大した違いはないでしょうね。


日米政府は辺野古移設を唯一とも必然とも言わず、日米合意が最善と言っているだけでしょう。

同要素を補完すると言う前提に立つなら最善は他にもあるんじゃないですか。否定することなく真っ向から議論すれば良いだけの話でしょう。戦力投射が必要だと言うなら、その要素を補完する代替を模索すれば良い。

識者が大勢揃っていて反対意見は述べられても、米国を納得させられる言説は持てないと言うのでは底が知れますよね。

県内・国内移設反対でも良い。日本由来の最高の識者が揃うなら米国を納得させるなど簡単な話でしょう。交渉力の問題もあるが、もしかしたら、他の部分での協力を申し出ることで最善により近い次善で合意を得る可能性だってあるんじゃないですか。

鳩山元総理が問題化してチャンスをくれたのに残念ですよね。SACO合意から十数年暖めた理論を鳩山元総理の後押しにすれば問題は一気に解決したはずなのにどうしてやらなかったのでしょうね。「自分は正しい。抵抗勢力が悪い。」じゃ駄目ですよ。政治的要素が多く関わる以上、それは単に見通しが甘いと言うだけの話です。





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