tontonjyoのブログ

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北朝鮮問題・・・安保理かぁ

2010-12-19 21:58:43 | 日記






国連安全保障理事会が緊急会合を開くね。ロシアの要請だ。良いね。まぁ、これってロシアの要請だから意味がある訳でしょう。つまりさ、実質的には「ロシアも責任の一端を担うよ。」ってことじゃないですか。んで、役者が揃う訳だ。

韓国からすれば自国領内での演習、つまり国家の権利ですからね。それに対して北朝鮮が自衛権を発動すると済し崩し的に韓国も自衛権を発動する。そして米国の参戦。そうなれば中国・ロシア も態度を明かにしなければならなくなるでしょうからね。ロシアの動きって「今更、北朝鮮と韓国が戦争始めても、なんも得しねえ。こりゃ損すんぜ。」ってことかねぇ。

もしくは、水面下で米国が動いたか。中国が泣きついたか。「両国が一番傷つかない方法。」ってこともあるかもなぁ。中国・ロシアと米国+日本ってさ。つまり軟らかい冷戦構造でしょう。それも使いようってことはあるよね。



まぁ、安保理開催、ここからが攻めぎあいだ。違う違う、武力的にじゃなくてさ。まだ、解らないけど議論の場が国連に移れば、一旦、危機は凍結されるんじゃね。大御所が議論しているんだから、北朝鮮も韓国も一旦軍事的動きを止め安保理を介した結論に向けて自らに有利になるよう働きかけることに集中する訳でしょう。

イギリスは米国寄り。フランスは中立的。ロシアは韓国と北朝鮮の両国への自制を促す。中国は北朝鮮寄り。実質的に日米韓はイギリス・フランスを如何に味方に付けるかと中国・ロシアの切り崩しが鍵な訳じゃん。そして如何にして韓国に有利な声明を引き出すかが問われる。

戦争の誘発も平和への破壊行為として心象を悪くする可能性はあるからね。ロシアが放つ自制の求めに反するのでは不利に働きかねない。韓国は結論が出るまで演習を一旦は先伸ばし的な方向性を採るんじゃないですか。それ、やらないならヤバイよね。流石に感情までは解らない。韓国・北朝鮮どちらも引けないなら覚悟が必要かも。数日中には明かになるなぁ。

まぁ、結局さ。「米国は公に韓国の射撃訓練を支持しながらも、水面下で韓国を抑えまする。ロシアと中国は公に先の砲撃を避難する姿勢は崩さず北朝鮮へアプローチしてくださいね。」ってのが落し所なんじゃない。この辺くらいは持ってこないと米韓は引けないだろうからね。



でもさ。もしね。韓国の強行姿勢が、米韓と、まぁ、日本もかなぁ・・・の目論みで、「中国もしくはロシアに安保理の緊急開催を要請させるために行った。」って話なら凄いよね。

まず、米国は演習においてジョージ・ワシントンまで出して「日本と韓国の軍事的なバックアップをするのだ。」と能力と意志を強く中朝に見せ付けた訳だよね。対する中国は、それを阻止できなかった。これは武力的強制力として大きいですよ。

更に米国は韓国の射撃訓練を支持して「米国は如何なる場合でも味方なのだ。」と印象付けた。もう、良いくらいに日米韓は大きな武力的強制力を得たよ。まぁ、最近のアジア戦略とか言うなら特に米国にとっては大きな利益なんじゃない。

対して中国は先の延坪島への砲撃により、実質的に北朝鮮を抑えられないと言うことが世界に知れ渡ったよね。そして面目が潰れました。今まで覇者が如く振舞っていたから反って強く力の限界を世界に印象付けたでしょう。更に、そこから先は北朝鮮から譲歩を引き出さなければならない立場なのに、それも出来ていない。

日米韓は結束が強まり能力と意志を中朝に見せ付け武力的強制力を得た。対する中国はどんどん面目が潰れて行くと言った状態。そこでロシアが安保理の開催を要請した。良いタイミングなんじゃない。

多分、声明自体は緊急性を要するのだろうから、韓国と北朝鮮、両国に対して自制を促すって方向性はあまり動かないだろうけど、それでも、それは先に行われた北朝鮮の攻撃に対するものでもあるからね。

日米韓にとって重要なのは如何にして、より北朝鮮への非難色が強い声明を引き出すかだろう。当たり前だけどね。まぁ、非難色が強い声明を引き出すってことは、つまり北朝鮮に「中国も場合によっては味方にはならない。」と言う印象を与えることになる。その印象は北朝鮮の意識に孤立感を植え付けることになる訳だ。

まぁ、この先のシナリオは後継者問題で不安定な北朝鮮において意識的な孤立感が強まれば焦燥感に繋がるでしょうからね。そうなれば核実験に踏み切るかも。

次の核実験があれば安保理は武力制裁を含む42条に踏み込む可能性は高くなるんじゃないですか。42条に踏み込めば国際的圧力が更に強まる。国際的圧力が強まれば、更に北朝鮮の選択肢が限られて行く訳でしょう。

中国は、この辺の流を北朝鮮に対して上手く説明して譲歩を引き出せるか否かが問われるんだろうなぁ。




最後に超楽観論を披露しましょうか。交渉の余地なんて危険な状態が続き、そして疲れ果て、初めて生まれるもんでしょう。交渉の余地とは、つまり互いに折れる余地ができるってことさ。

意図したかどうかは解らんけど、今回の一連の動きで実質的には日本と韓国の危機意識が高まり、国の防衛意識が強まったよね。

更に「米国が必要だ。」と言う意識も高まったことで日米韓の結束が強まり、中国への牽制と言う体制も作り出された。この辺までが米国の目論みと合致しているのなら、ある程度の目的は達成できたと言うことでしょう。後は次の段階だね。

中朝には中朝友好協力相互援助条約がある。条約の一方的破棄なんて、あの中国でも出来ないでしょう。

同条約の参戦条項は拘束的だからね。中国が戦争をやりたくないなら北朝鮮を抑えるしかない。後は北朝鮮を味方と捉えるのではなく保護の対象だと思ってくれれば諸々安定化する可能性もあるだろう。ここまで固められれば、次は硬と軟の軟部分を如何に使うか。

今回、北朝鮮に対する非難色の強い声明が出れば、北朝鮮にとって「中国も最終的には当てにならないかも。」ってことになるよね。そうなれば自ら積極的に動く必要が出てくる訳だ。つまり交渉の余地が出て来る。

北朝鮮の姿勢も多少変化するかもね。もし、そうなら、その変化の中で6ヶ国協議が再開して金体制を保証する替わりに核兵器の破棄と中国による核の管理と言う体制と支援しようか。

ロシアも引っ張り出そうよ。中国・ロシアに責任を持たせ北朝鮮の核を管理するって体制なら尚良い。更に中国・ロシア・北朝鮮で軍事的シェアリングが実現すれば、もう、別に北朝鮮なんてどうでも良いかなぁ。

損益割合を確り計算できる人間が如何に強力な武器を持っていても怖かぁない。こっちがちょっと本気を出せば相手を抑え込めるからね。抑止力って、そう言うものでしょう。



浅い?。やっぱり。そう、俺の見解なんて浅いよね。





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