トミーのママの道~『トミーのカナダ日記』

元山梨放送アナウンサー富田智美の公式ブログ。
カナダ生活を気の向くままに綴るトミーの独り言・・

子供が熱性けいれんに

2014年01月18日 | 子供のこと

今でも、思い出すと心臓が早くなります。

覚え書きもかねて。。

 

 

昨日息子は熱を出していたので、学校はお休み、家で休養していました。

お昼近くになり、ソファで寝たいとブランケットをかけて横になっていました。

私はそのすぐ隣に座り、時々トントンするぐらい。

 

すると隣から「ゴポッ、ゲポッ」と音が。

あら、また吐きそうなのかしら?(夕べ嘔吐した)

と、見ると

 

なんと息子は顔面蒼白、唇は真っ黒、

口から何かを出そうとしている、

詰まっちゃいけない、と急いで抱き起こし、

吐くのかなと洗面所へ走って行ったものの、

吐くというより、泡を吹いている状態。

 

ここで、これは痙攣だ!

 

と、少し冷静にわかったのですが、

どうすべきかがはっきり咄嗟に出てこない。

(息子は1歳半の時にも熱性けいれんを起こしています。その時に調べたので、全く知らない状態ではないはず)

 

とにかく抱きしめて、「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と声をかけ(それぐらいしか言えなかった)

吐しゃ物がつまらないように縦にしていた方がいいのか、

などと何秒間か考えてこれからどうすべきだったかを記憶を巻き戻していました。

4年前の痙攣のあとに対処法を確認したはず!なのに。

ギューッと歯を食いしばって痙攣している息子をみて、

まだ迷う。

舌を噛まないように、口にタオルを入れた方がいいんだっけ、それはダメということになったんだっけ。

注意:舌を噛む事はないので、口の中にタオルやスプーンなど、ものを絶対に入れてはいけない。

 

いや、入れちゃいけないんだ、

こういう一つ一つの事を確認するのに、

実際は数秒なんだろうけれど、ものすごい早さで頭の中で情報が行き交っていたように感じます。

 

数秒後、吐きそうにゲポゲポしていないし、

抱っこしているのも本人がしんどいかもしれないな、と

なぜか!?

洗面所の隣の廊下に寝かせました。

これは動転しているな、あとで考えたら。

すぐ横には息子の部屋があるから直接そこへ行けばいいのだから。

 

寝かせると、手足がガクガクと大きく震えています。

まさしく痙攣です。

目はどこか全く違う方向を向いていて(白目のような)

意識はありません。

注意:ここで揺り動かしたり、大きな声で問いかけたりしてはいけないそう。過度な刺激を与えない事。

大きな声でないにしても、思わず名前を呼んだり、おーい、大丈夫ー?と問いかけてしまった。

 

ガタガタ震える息子。

いや、もっと楽にさせてあげなきゃダメだ、と

ベッドへ運びました。すぐ近く。

 

この時点で3分ぐらいなのかな、と思います。

本当に長く感じる、ほんとうに。

 

ベッドに寝かしてから、少し顔色に赤みがさしました。

唇の色も戻った。

でも、ガクガクと両手足が震えている。

 

ここで、携帯で痙攣の対処法を確認。

時計を使って時間をはかりなさい。

顔を横にしてつまらないように。

(そうだ、そうだった)と急いで横向きにしたり、

 

ここから私も冷静に様子を観察し、

時間を計り、

震える息子の両手をぎゅーっと握りしめていました。

これしかできなかった。

 

ただ、大丈夫だとは思いながらも、

顔色わるく、まだガクガク震え、朦朧として、

ウトウトと目を閉じようとしている息子。

このまま呼吸が止まってしまったらどうしよう、

寝ないで!

このまま死んでしまったら・・・

 

と、恐怖が押し寄せました。

思わず、大きな声で名前を呼び、目を開けさせたりもしてしまいました。

 

このあたりで10分は経っています。

ただ、意識がなく、泡を吹いて、痙攣している時間は5分以内。

その後、震えも落ち着き、顔も桃色になってきて。

10分ちょっと経過した頃から、

「大丈夫?」と問いかけると微かに頷きました。

意識は戻っているのですね。

 

ただ、先ほどよりは小刻みだけれど、まだ体の震えが止まりません。

15分、

20分、

これ、長過ぎないか?と心配になってきます。

対処法には(サイトによってまちまちだけれど)

10分以上経過する場合には救急車を呼べ、

とか、5分以上ですぐに病院へ。15分で。

など書かれています。

 

後に冷静になってから読むと、

どこまでを痙攣とするのか、というところですね。

意識を失って,硬直している極度の状態を痙攣とするなら、5分以内だったと思う。

が、その後の震えや朦朧としている状態も含めると15分、20分は続いた。

きっと、極度の状態の時間がどれぐらい続いたかを指しているのだと思います。

病院へ急げ!!というのは。

 

その間にパートナーに電話。

本当に幸いにもすぐに帰れるとの事。

ちょうどセミナーの部屋に入る直前で電話をとったのだとか。

職場が近くてよかったー、と思ったのは初めてです。

 

25分経過。

ここで、震えが止まり、息子は自ら少し体を動かすようになりました。

目もしっかりあうし、質問にも頷いて答えられる。

 

30分経過。

パートナー到着。

パパの顔もちゃんと見られるし、大丈夫と声を出して答えられるように。

落ち着いたので検温、

39度5分。

そうか、そこまであがったかー。

おでこに冷えピタ、頭と脇の下をアイスノンで冷やしました。

 

もう、死ぬかと思った。私が!!

いっつも、うるさいなーと思っているのに、

全く反応しない時なんか、ごめん、やっぱりうるさくしてーと願ったものです。

 

その後、グーグー眠ってしまいました。

痙攣によってものすごく消耗するので、その後寝てしまうのは普通だとか。

熱も高いし、この子を起こして病院へ行くのも可哀想だな、

熱性けいれんだろうから、大丈夫だろうから、

と思うものの全く元に戻るのに時間がかかったことが引っかかって、

病院へ連れて行くかを迷っていました。

カナダの救急病院は行っても何時間も待たされると聞いているので余計に。

足を5針縫うほどの怪我で行っても、最初の処置まで3時間半待たされたと友達のお母さんに聞いていた。

 

寝かしたままにして、

日本のパートナーの母に電話するタイミングをはかっていました。

日本時間のあまりにも早朝だったので。

内科医である義母に状況を一通り説明すると、

「もう意識もはっきりした今、ゆっくりさせてあげて、熱を下げてあげること。今病院へ行ってもできることはない。検査をするにしても今すぐじゃない。行かなくてよい。」

とのことでした。

状況を聞く限り熱性痙攣だと。

助かります。こころ強い。

その後も様子を聞くために何度も電話をくれました。

 

近所にファミリードクターがいます。かかりつけ医なるもの。

が、「今日はドクターはいません」

ってそんなことあり??!!なの?!いつもいるんじゃないの?

土日は当然休み。

平日もかけもちで常にいるとは限らないらしい(汗)

ま、我が家のドクターがいたからいいのですけれど。イマイチ納得できぬ。

 

 

小さいお子さんがいる方(一般に6歳までに起こると言われる)は、

「けいれんの時の対処法」を時折確認しておいた方がいいと思います。

人間、咄嗟に出てきません。数年前の記憶は曖昧になっています。

 

今回の経験から、必要だと思われることのまとめ。

・楽な姿勢で寝かせて、顔を横に向ける(嘔吐した際につまらないように)

・服をゆるめて楽にさせる

・絶対に口にものをいれない(危険)

・時計を使って時間を計る

・どんな種類のけいれんか様子を観察する(ピーンと突っ張るのか、ガクガクするのか、左右対称に症状がでているのか、体の一部だけか。一部だけなら病院へ)

・熱をはかる(熱がないのに痙攣をおこしたらすぐに病院へ)

・おさまったら全身状態をチェック(手足が動くか、呼吸は正常か)

 

10分は様々な様子を見てみる。

10分以上続いたら病院へ。(痙攣の程度の境がわからない)

呼吸もとまるらしいです。私は確認できませんでした。

その後受診した時に、どんな様子だったかを説明できるように観察しておくことが大事だそう。

私は覚えているうちにメモをしました。

 

はあ、親というのは子に経験させてもらうものなのだ、

強くなっていくものなのだ、

と改めて。

息子は2回目。けいれん体質ということなのか。

急に熱が上がった時にまた起こりうるので、その時の対応策を考えておく必要があるのだろうか。

けいれん予防の薬があるのだそうで。

けいれんは遺伝らしいですね。

私も子供の頃一度、パートナーも経験ありだそう。

ホッとしてからは、こんなところで血のつながりを感じることにもなりました。

 

今日は熱は下がり、胃腸の調子が悪いものの、

「おうどん食べたい」とリクエスト。

お昼もおやつも夜もうどんを食べていました。

これがちゃんと収まってくれれば大丈夫かな。

 

本人は全く覚えていないので、どうしたの?ケロっ

という感じ。

それでいいのだ、母ちゃんが守るぞ。父ちゃんもいるぜ。