キャリアカウンセリング理論の中ではすでに有名な「Planned Happenstance(計画された偶発性)」を生み出した、J.クランボルツ教授の最新書です。
キャリアを真剣に考えている人にとってもキャリアカウンセラーにとっても、ある意味でとても衝撃的な本だと思います。なぜなら、冒頭からいきなり「あなたには今後一切キャリアに関する意思決定をしてほしくないのです」というところから始まるのですから。。。
*将来何になるか、決める必要はない。
*想定外の出来事があなたのキャリアに影響を及ぼすことは避けられない。
*現実派、あなたが考える以上の選択肢を提供しているかもしれない。
*いろいろな活動に参加して、好きなこと・嫌いなことを発見する。
*間違いを犯し、失敗を経験しよう。
*想定外の幸運な出来事をつくりだそう。
*どんな経験も学びへの道。
*仕事以外でも満足感を得られる活動に携わる。
*内面的な障害を克服するために、新しい考えや経験にオープンであり続ける
クランボルツ教授の考え方は、捉え方によっては投げやりで何もしないことを意味するようにも思えてしまいますが、私はそうではないと思っています。キャリア(というよりも自分が幸せに生きること)について真剣に考えて努力することはとても大切。ただし、自分の人生は自分が考える以上に世の中の流れによって左右されるのでそのチャンスをいつでもポジティブにつかんでいこう!という考え方だからです。 今のキャリア選択に悩んでいる方がいらっしゃったら、是非読んでみてほしい1冊でした。
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