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Peace to the pacifism world

鬼モチ

2008年01月13日 20時40分30秒 | My投稿
旧暦12月8日はカーサムーチー(鬼餅)の日です。

ムーチーとは?

沖縄で昔から厄払いのために作られるおもち。現在でも旧暦12月8日には、多くの家庭でムーチーを作り厄払いを行います。
ムーチーはサンニン(月桃)の葉に包んで蒸したものなで、カーサ(葉)を用いるので「カーサムーチー」とも呼ばれています。
この日、餅をサンニン(月桃:げっとう)葉で包んだ物で、そのムチーを仏壇や神棚に火の神(ひぬかん)などにそなえて、子供の健康祈願をする行事です。
 普通の白餅に黒砂糖入れた黒い餅も有りますが、最近はや紅芋(桃色)やカボチャ(黄色)を入れたりして色取り取りの餅も見られます。
自分の子供の頃は何処の家庭でも山などや庭先のサンニンを取って来て、各家庭でムーチーを作って居りました。
子供の年の数っだけ壁などに縄で吊るしてましたが、最近はあまり見られません。(サギムーチー)
 また、子供が生まれた家庭では、初ムーチー(ハチムーチー)として親戚や近所にムーチーを配って居ましたが、今ではほとんど見れなくなりました。
今ではスパー等でも売られており、家庭で作る事が少ない様です。

ムーチーの由来には幾つかの由来があります。

① 昔、ある村に家畜を盗んだり、酒を飲んでは暴れていた男が村を追い出され、山の洞穴に住むようになり、人を食う鬼に変わってしまいました。
   そこで男の妹は、兄の好物であった餅を作り、洞穴へ行き見晴らしのよい崖の上に鬼を誘い出し、餅をすすめました。
   ところが、その餅は石が入れて有りました。
   妹は普通の餅を食べ、石入りの餅を食べた鬼は、妹の歯の強さに驚いていると、妹は着物のすそをたくし上げ足を開いて女性のモノをみせました。
   鬼が「その下の口は何だ」と聞くと妹は「上の口は餅を食う、下の口は鬼を食う口」と答えた。
   驚いた鬼は後ずさりして足を踏み外し崖下へ落ちて死んでしまいました。

沖縄では、旧暦の12月8日に鬼餅を作って仏前に供え、厄払いをする風習”一般的にムーチー(餅)と呼ばれる”があるが、大里村にはこの鬼餅に由来する民話が残されています。

② 昔、首里金城に兄妹がいた。兄は鬼になって大里の洞穴に住みつき、俗に大里ウナー(大里鬼)といわれ、近所の人々から恐れられていた。
ある時妹は、その兄が人を殺して食べているということを、村人が話しているのを聞いて兄の様子を見にいった。
話にたがわず、鍋の中にはハジチ(入れ墨)のある手が炊かれているのを見て、たまげてしまった。
一方、兄は「妹を食ってやろう」と包丁をとぎ始めていた。妹はびっくりして逃げ帰った。
「たとえ血肉を分けた兄弟でも、世の中に害するものは殺した方がいい」と心に誓った妹は、兄が帰ってきた時に、サンニンガーサ(月桃)の葉に餅を作り、言葉たくみに兄を誘って崖の端にすわらせ、自分も裸になって向かい合って座った。
「おいしいお餅をあがりなさい」妹は兄に餅をすすめ、二人で仲良く食べていた。
兄は、妹が裸になっていることにきずいてたずねたところ、妹は落ち着いて、「女には餅を食べる口と、鬼を食べる二つの口がある」と応えた。
これを聞いた兄はびっくりして、度肝を抜かれ、妹に押されて崖から落ちて死んでしまった。
その日を鬼払いといって、鬼の足をこがすために餅を炊いた煮汁を井戸のぐるりにかけたり、餅の葉を十字形に戸口にさげて鬼を追い払うマジナイをする事となった。
写真は月桃(月桃の葉と花)葉っぱで餅を包みます。
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