東京リサーチ日記

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中央アジアの産油国カザフスタン・・・

2013-07-07 00:00:00 | 情報・日記
 2013年7月7日、中央アジアの産油国カザフスタンで石油労働者のストを発端とする暴動が起き、2012年1月に迫った議会選と地方選を前に政情不安定化が懸念されている。国営メディアはナザルバエフ大統領が2011年12月27日、自身の後継者と目されていた義理の息子を公職から解任したと伝えたのである。解任されたのは、国家福祉ファンドの経営者で大統領の義理の息子でもあるティムル・クリバエフ氏。これに先立ち西部ジャナオゼン市でストを実施していた石油関連の労働者と警官隊の衝突が起き、同国国営通信によると少なくとも14人が死亡、80人が負傷。2011年12月17日に20日間の非常事態が宣言されていた。暴動は周辺地域にも拡大し、デモ隊が列車を妨害して少なくとも1人が死亡したとされるのだ。カザフスタンは不安定な情勢が続く周辺国の中にありながら、これまで安定を保ってきた。米調査会社IHSグローバル・インサイトのアナリストは、今回の暴動は当局にとって予想外の事態だったと解説する。しかし同国では石油など豊富な天然資源のおかげで少数のエリートが莫大な富を築く一方、一般市民の多くはその恩恵を受けることができていないと指摘。当局としては、その格差をめぐる不満がカザフ全域に広がるのを防ぎたい意向だと分析しているのであるが、現在の情勢は・・・(佐々木和夫)