東京リサーチ日記

 いろいろなニュース・情報をコメントするコーナー(トラックバックは事前承認後公開しています)

太陽光発電の発電効率が莫大に高くないと出来ないんだな・・・

2012-07-27 00:00:00 | 情報・日記
 2012年7月27日、原発事故の影響もあり、最近注目を集めている太陽光発電。昔から「夢のクルマ」として研究されているソーラーカーも、この流れに乗って一気に実用化が出来るのか・・・その事について玉川大学ソーラーチェレンジプロジェクトを率いる小原宏之教授は、「ソーラーパネルで集めた太陽光を電力に変換させてモーターを回す。これがソーラーカーの仕組みです。実用化に向けて問題なのは変換効率。地上に到達する太陽光のエネルギーは1平方メートルあたり1kWですが、どんなに優れたソーラーパネルでも、そのうち36%程度しか電力に変換できません。車体にびっしりソーラーパネルを貼っても、せいぜい3平方メートル。つまり1kW程度しか電力は得られないんです」と述べている。1kWを馬力に換算すると約1.4馬力。市販されている軽トラックでも最高出力は50馬力程度あるので、これは何とも心もとないのではあるが・・・また、小原宏之教授は「ソーラーカーの仕組みは、実は市販されている電気自動車と変わりません。電源を太陽光から得るか、家庭用プラグから得るかが異なるだけ。ですから、すぐに市販車ベースのソーラーカーを作ることもできるでしょうが、よく晴れた日にたっぷり充電しても近所を走っただけで止まってしまいます。まったく実用的ではありません」と述べている。太陽光だけに頼ったソーラーカーは現実的ではないようで太陽光発電の弱点を補う燃料電池との組み合わせにこそ、ソーラーカーの未来があると思われる。太陽光発電の発電効率が莫大に高くないと出来ないんだな・・・(佐々木和夫)