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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

「エノケンの頑張り戦術」

2021-09-04 09:15:09 | 日記
古い映画のお話です。
シネマヴェーラ渋谷で上映された「エノケンの頑張り戦術」
1939年の作品。上映時間74分 監督は中川信夫です。
エノケン 如月寛多 柳田貞一 音羽久米子 柳文代ら
当時の人気者が出演しています。

エノケンと如月は、会社の同僚。
家も隣同士。
朝、駅へ向かう道から、どちらが先に着くか張り合うライバル。
会社へ着けば、昼食では、トマトかトメトかで言い合い。

揉め事は、会社だけではない。
避暑に行った温泉。
ここでも、宿代を張り合う。
2人の奥さんは、呆れるばかり^_^
さらに、上司の柳田が芸者連れで来ていたので、
騒ぎは大きくなる。

この旅館の場面では、
熱い風呂に我慢して入る2人。
或いは、宿代に見栄を張りすぎて金に困ったエノケンが
マッサージ師になりすまし、如月のところに行くが
ヒートアップした2人が暴れ回り、ついにはプロレスまがいの
乱闘になるなど
今のギャグシーンの原形になるようなものも散見される。

一番優れているのは、各シーンのスピード感でしょう。
エノケンという稀代の喜劇王の凄さの片鱗が垣間見られる映画です。