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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

ナショナル•シアター•ライブ 「ハンサード」

2021-01-20 10:08:17 | 日記
シネリーブル池袋で上映中の「ハンサード」です。
毎回、イギリスの上質の演劇を紹介してくれるナショナル•シアター•ライブの作品。
戯曲を書いたのは、サイモン•ウッズという方で、
処女作だそうです。
90分の二人芝居。
演じるアレックス•ジェニングスとリンジー•ダンカンという方は
イギリスが誇る名優だそうですが
それにしても、あれだけの緊迫したセリフの応酬を処女作で書ける
サイモン•ウッズさんの才能は、素晴らしいの一言です。

時は1988年。
サッチャー政権の真っ只中。
ロビン•ヘスケスとダイアナ•ヘスケスという
サッチャーの片腕となっている保守党政治家夫婦のお話。
舞台は、ヘスケス家のダイニング•キッチン。
週末のある日 ロビンは郊外にある自宅へ戻ってきた。
昼には客が来るというのに、何の準備もせずに寝間着姿のまま。
彼女が喋り始めたのは、サッチャー政権の施策。
なにやら面白いジョークが連発されているようで
劇場は笑いの渦ですが、映画館はくすりともしない😞
日本人には無理ですよね。
ナショナル・シアター・・ライブは、大概外国人が何人か観に来ていて、大笑いしているのですが
この状況下ではね・・・

さらに、話は二人の生活に。
すっかり冷え切っているダイアナにロビンは愛しているという。
そして、不慮の死を遂げた夫婦の一人息子の話へ。
二人が互いを理解しあうシーンで幕となります。

息を持つかせぬセリフ劇。
ラストには笑える落ちもあり(これは、誰にでもわかる)
素晴らしい作品でした。