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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

「双蝶々」「大工調べ」 「立川談春独演会」

2019-03-20 11:09:05 | 日記
紀伊國屋サザンシアターでの「立川談春独演会」です。
6日間続けての独演会。
今回は「双蝶々」と 演目が発表されています。
私たち アラ還世代には 故六代目 三遊亭圓生師匠の名演が 記憶に残っています。
遠い昔 師の独演会で聴いた記憶がありますが さて、どれくらい時間が 掛かったか。
談春師の場合、基本 長いですから、どれくらい掛かるのか?
18時半開演。明日も仕事ですから、終演は 何時かな と思いながら 劇場へ。

高座上がった談春師
マクラも短めで、早めに演目へ。
三遊亭圓朝作と言われている この噺。
子供の頃から 目端がきいた 長吉が、
奉公に上がった店で、
番頭に 盗人をしている事が バレてしまう。
が、番頭も なかなかの悪人で、それを見逃す代わりに
自分が 花魁を身請けしたいので、店の金を100両盗めという。
長吉が断ると、では 主人に 盗人の件を喋ると脅す。
進退極まった長吉。
店の金を盗み、番頭も手に掛け 奥州へ逃げる というお話。

途中 たまたま 番頭殺しの企みを 丁稚の定吉に訊かれてしまった長吉。
仕方なく 絞め殺してしまう という場面があるのですが、
この時の 圓生師匠の所作は、今でも覚えています。
凄みがあった。
そして、ラスト 奥州から戻った長吉が、お縄に掛かる場面は、芝居噺仕立て。
これも 最近では、あまり観ない趣向です。

休憩挟んで
2席目は 「大工調べ」
やっぱり啖呵きる談春師は、良いですね。
スカッとする。
決してバカではない与太郎 棟梁の威勢の良さ 因業な大家
3者3様の描き方で、楽しい落語でした。
1席目が重苦しい噺なので、バランス取れて 良い独演会でした。