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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

田中哲司 志田未来 緊張感あふれる2人芝居「オレアナ」

2015-11-26 14:38:26 | 日記
デビッド・マメットが90年代前半に書いた戯曲です。女子大生と大学教授 「単位をください」と嘆願にきた女子大生 身なりもみすぼらしく いわゆるイケてないタイプです。一方、教授は野心満々な男ですが、自身がプライベートで抱えている問題もあり、その訴えに耳を貸す余裕はありません。必死に訴える女子大生 気もそぞろの教授 二人の会話はかみ合いません。ふとした拍子に、教授の手が女子大生の体に触れます。過剰に反応する女子大生 この瞬間 教授の未来は暗転します。2幕 1幕とは打って変わって自信満々の女子大生 一方、彼女を懐柔しようと必死な教授 2人の立場は、完全に逆転しています。女子大生は、教授をセクハラで訴えたのです。なにかというと、「私の仲間たち」と繰り返す女子大生 彼女の後ろに大きなグループの姿が見えてきます。訴えを取り上げた委員会も、心情的に彼女の味方のようです。輝かしい未来と家庭 すべてを失いかけている教授 それでも、なんとか問題を丸く収めようと努力しますが、彼女の一言に、ついにキレてしまい・・・初演から20年以上経つのに、少しも古びていない戯曲です。むしろ、現代の方が、この問題は深刻になっています。難点をあげれば、教授役の田中哲司が、実直すぎて、傲慢さに欠けるところ。もっと憎体に演ってもいいと思えるのですが・・・