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田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

胃カメラ2

2006-11-01 23:17:25 | その他
 今日から11月なのだ。富士山頂の雪もだいぶ白が濃くなって寒さを実感するのだった。

 さて、いよいよ緊張の胃カメラなのだが、こいつがなかなか簡単に飲み込める代物ではなかった。まあ、簡単に疑似体験するなら、思いっきり伸ばした人差し指を、思いっきり咽の奥に突っ込んだ状況が長時間継続する訳だ。麻酔で無感覚化させているとはいえ、結構強烈に吐き気がする。そのうち完全に感覚がなくなるので収まるのだが、最初のうちはかなりキツいものがある。そこで最近は鼻の穴からカメラを入れるが流行っているそうで、これだとかなり楽なのだという。確かに吐き気はしないだろう。
 なんだかんだ言っても、飲まないわけには行かない。なにしろ「ガンの確立50%」なのだ。だいたいこっちの吐き気なんかに関係なく医者は胃カメラを飲ませるのに邁進するのだった。
 カメラはベッド脇のモニタにつながっていて、ちょっと無理をして視線を動かせば見ることが出来る。医者はこっちではなくモニタを見ながらカメラを操作するのだ。カメラが咽を通過して食道を前進する。医者は逐次実況中継さながらに解説してくれる。胃の入り口が近づいてくると、食道に「荒れ」が顕著に見られた。すかさず医者が「逆流性食道炎」だと教えてくれる。胃液が逆流して炎症を起こすのだという。どうやら胸焼けの原因はこれのようだ。いよいよカメラが胃の中に入る。こっちとしては早く病巣が見たいのだが、医者は「病巣は最後にして・・」等と言って他の部分をぐるっと見ると、今度は出口から先、十二指腸方面を見に行く。こちらも潰瘍やガンが出来やすい部位であることは知っているが、なにも遠回りしなくてもと思う。
 だいたい、ガンの結果発表を徐々に盛り上げてどうするのだ?サービス精神旺盛な医者なのだった。
 一通り胃及び十二指腸方面を点検するがこれといって異常がない。と言うよりいたって健康そのものの綺麗な内臓であった。確かに胸焼けや胃の辺り痛はひどいが、食欲は通常通りあるし、血を吐いたりもしていないのだ。この状態ならそれもうなずけるのである。さていよいよ窪んだ病巣部分の確認なのだ。医者も心なしかうきうきしている様に見える。僕自身かなり緊張して、ある意味覚悟を決めて結果が出るのを待った。