勝ち名乗り

『勝ち名乗り』

宇宙の子供達
漂流する勝者の笑み
拾った者が勝ちさ
くだらない拘りなど捨て

分厚い雲に月は隠れて
鳥たちはどこで群れるんだろう
気になるね、とても気になるね
永く待ち焦がれた妖精のように

涙もろくって
人恋しくって
救いの視線を向けられて
そんな急に駆け付けられないよ
守るべきは君だとわかっている
それだけに心は痛み、折れる

新しい音楽が響いている

未来を描き、運命を定める
愛すべきシンフォニー
君を信じていたいんだ
どんな圧力も無力さ
何も信じられない世界なれども
次元くらいは変わらないだろう

愛しい人がいつも
振り返ってくれる訳じゃないから
説教している訳じゃないんだ
哀しいけど、悔しいけど
僕は君のオモチャ
掌の上で転がすがいい

古臭い奴等の戯言
人の心を見透かしてる
ここまで書いて苦笑い
なぜにこの心痛む
人の愛を感じられたら
心はこんなに病まないだろう
どこかに焦りがあるから
僕には奴等を振り払えない

あゝ、不毛な一日が始まるなぁ
心に傷を負ったまま
僕は今日も戦える
敵は既に戦意喪失