麗らかな春が目の前に訪れる
気の早い桜は薄紅の花を付ける
僕はコートを脱いで春仕様
大空へ胸一杯の呼気を吐き出す
僕の大好きな季節
君が微笑んだ季節
僕が故郷を去った季節
そして君を失った季節
今、時間をグルリと戻して
今宵君の温もりに包まれたい
誰でもない君に溺れていたい
君の思い出に浸っていたい
すべてをこの夜に
すべてをその胸に
女優だって
芸者だって
舞妓だって
巫女だって
君の魅力には叶わない
五臓六腑まで染み渡る美
誰も彼も魅了する堕天使
僕だけは知っている
君の左腕の裂けた生傷
陰も陽も知り尽くした僕だから
君を護りたい、君から、君自身から
救い出したいはずなのに
あの日僕は逃げ出した
君の心の深い闇を避けるように
時はすべてを変える
君を僕が支えることなど
僕には無理だと思っていた
何故、今になって過去を愛おしむ
人生経験など大して積んでないのに
かつて僕と君が住んだあの町に帰ろうか
一陣の風が僕と君の頬を切り裂く
君がかつて君自身に向けた刃を
僕は今こそ全身で受け止める
気の早い桜は薄紅の花を付ける
僕はコートを脱いで春仕様
大空へ胸一杯の呼気を吐き出す
僕の大好きな季節
君が微笑んだ季節
僕が故郷を去った季節
そして君を失った季節
今、時間をグルリと戻して
今宵君の温もりに包まれたい
誰でもない君に溺れていたい
君の思い出に浸っていたい
すべてをこの夜に
すべてをその胸に
女優だって
芸者だって
舞妓だって
巫女だって
君の魅力には叶わない
五臓六腑まで染み渡る美
誰も彼も魅了する堕天使
僕だけは知っている
君の左腕の裂けた生傷
陰も陽も知り尽くした僕だから
君を護りたい、君から、君自身から
救い出したいはずなのに
あの日僕は逃げ出した
君の心の深い闇を避けるように
時はすべてを変える
君を僕が支えることなど
僕には無理だと思っていた
何故、今になって過去を愛おしむ
人生経験など大して積んでないのに
かつて僕と君が住んだあの町に帰ろうか
一陣の風が僕と君の頬を切り裂く
君がかつて君自身に向けた刃を
僕は今こそ全身で受け止める