備前市日生町日生に鎮座される「高良(こうら)八幡宮」。御祭神は『八幡神』。「金刀比羅宮」。御祭神は『大物主神』
創建由緒等は不詳。延宝二年八月の再建と伝えられます。海の神を祀る神社として信仰を集め、航海安全や豊漁祈願に多くの人が訪れます。
〆鳥居の先、石段の左右より神域を守護されるのは備前宮獅子一対。つるんとしたおでこが愛嬌を倍増させており、見る側を笑顔にさせます。
拝殿には両の御祭神の拝殿額が仲良く並んで架けられており、拝殿の奥深くに見える御本殿に鎮まっておられます。
懸魚の彫刻は「松に鷹」、松は末代までの子孫繁栄、鷹は好機を逃さず掴み取る意味が込められており、非常に縁起の良い構図とされています。
向背には「竹林の虎」、竹笹の中に潜み機会を伺い好機を待つ姿は、鏝絵や寺社の彫刻などに非常に多く見られます。
境内の一画には「稲荷社」「常陸(ひだち神社」が仲良く並んで鎮座されています。
参拝を終えた私たちは、来た道とは逆の方向から神社を後にしました。生い茂る木々が真夏の太陽を遮り、わずかに潮の香りを含んだ微風を運んでくれます。
「県指定郷土記念物:高良八幡宮の社叢」は、日生港の東岸に突出した岬にある高良八幡神社をとりまく樹林で、ウバメガシを主にヤブツバキ、シャシャンボ、カナメモチ、ネジキ、ヒサカキ、クチナシ等が混生し、瀬戸内海沿岸の自然植生の一部をよく表わしています。樹高15m、胸高直径40cmに及ぶウバメガシも見られ、典型的なウバメガシ林として貴重なものです。」岡山県環境文化部自然環境課HPより
参拝日:2010年8月9日
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