夷隅郡御宿町(おんじゅくまち)は千葉県南東部、夷隅地域に位置する市です。いすみ市、勝浦市に隣接。太平洋(外房)に面した海岸部は南房総国定公園に指定され、日本三大海女地帯の一つとしても有名。近年では房総を代表する海岸として「サーフィンの町」としても人気です。「町の木:キョウチクトウ」を制定。
町名は、御宿町須賀盛松の最明寺で『北条時頼』が詠んだ【御宿せし その時よりと人とはゞ 網代の海に 夕影の松】からと云われ、童謡「月の沙漠」発祥の地として知られます。
キャッチフレーズは「自然の恵みを継承し、心やすらぎ、未来へ躍動する夢多きまちづくり」
明治22年(1889)、町村制の施行により、夷隅郡御宿村・布施村・浪花村が発足。
1914年、御宿村が町制を施行、夷隅郡御宿町となる。
1955年、御宿町・布施村の大半・浪花村の一部が合併、改めて御宿町が発足。
「月の沙漠」で有名な御宿ですが、マンホールは町章付きの規格蓋しか存在していません。
昭和40年(1965)3月9日制定の町章は「町名の頭文字「オン」を図案化したもので、合併した3町村が丸く和合し、未来に向かって大きく発展することを表しています。」公式HPより
御宿町シンボルキャラクター『エビアミーゴ』。サーフィンが得意な小学生のエビ少年です。特産物の「伊勢えび」、400年前の史実によるメキシコとの交流を表現して誕生しました。
『エビアミーゴ』誕生に秘められた400年前のメキシコとの史実について、少し触れてみます。 御宿町岩和田に、通称メキシコ記念塔と呼ばれる「日西墨三国交通発祥記念之碑」があります。
慶長14年(1609)に岩和田の海岸で起こった、スペイン籍・サン・フランシスコ号の漂着事故。 岩和田村の人々は海岸に泳ぎ着いた乗組員317人を救助し、手厚くもてなしたと伝えられています。抱き合う像は、海水に遣って冷え切った体を、海女たちが自らの体温で温めている姿。昭和3年(1928)の建設から様々な経緯を経た記念塔は、今も遠く太平洋の彼方を見続けています。
撮影日:2019年3月8日
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