調整の季節が始まりました！

　先月は決算期のせいか、事務の仕事の方が忙しく、楽しいケーキ工場のお仕事になかなか行けなくて、「 早く工場に行きた～い 」なんて、歯がゆい思いをしておったのです。

　よぉ～し、今月こそはいっぱい出勤するぞー！　なんて、月初めから張り切っていたら、今日、タイムカードにそっとお手紙が添えられていまして……。『 ○日と、×日は休んでください 』、と……。ついに始まってしまいました。出勤調整の季節です。
　これから暑くなっていく夏に向けて、消費者の方はやはり口当たりのさっぱりしたデザートが欲しくなりますし、生ケーキはどうしても傷みやすくなりますのでね。売れ行きの落ちていく春から夏にかけては、皮肉なことに、ケーキ屋『 冬の時代 』なのです。誰かが辞めなくてもすむように、少ない仕事をみんなで分け合わなくちゃいけないので、それもいた仕方ありませんね。

　写真は、社内販売で買ったロールケーキの切れ端です。売り上げの少ないときは、普段は捨ててしまうようなところも、工員向けに販売しちゃうのですよ。 ロール２本分ぐらいの量で、￥１００です。安いでしょ♪
いざとなったら、身内からでも小銭をかせぐ作戦ですな。
　誰かが「 買います！ 」と手を上げるまで、ベテラン工員さんが「 誰かいらんか？ 」と、なかばゴーインに売り歩く羽目になるので、気の毒でついつい買っちゃうのですよ。旦那には、「 さらに太るから食うなぁ 」と怒られてしまうのですがね。
　ロールケーキの生地は、この道２０年くらいの大ベテランの方でないと触らせてもらえないぐらい繊細でふわっふわんの軟らかさ。thlaspiみたいな下っ端工員がヘタに触ると指のあとが凹んだり、ひび割れがきたりしますのでね。
　今、させてもらえることっていったら、ロールの真ん中に挟むリンゴの甘煮を並べることと、パッケージ容器のフタをすることぐらいかな～。こんなにお休みばっかりしてたら、熟練工への道はものすご～く遠いですな。
　ヒマなので誰か遊んでくださ～い。