発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

成田亨 美術/特撮/怪獣展 福岡市美術館

2015年01月21日 | 物見遊山
◆特撮と怪獣の世界にシュワっとご招待
 地元民としては、可能な限り平日に行く義務があると思っている美術館特別展である。途中あちこちで道路工事をしていて片側通行などに行く手を阻まれた。これもまた年度末が近い時期の風物詩である。ともかく美術館の駐車場にたどりつく。

◆ウルトラマンとわたくし
 その夏、19歳の私は、ウルトラマンショーで、ちびっ子たちに冷たいカルピスを振る舞うバイトをしていた。マイナス20度の冷凍室に入ってクラッシュアイスを貰い、40度になる炎天下のスーパー屋上で、ひたすらフルーツカルピスを作って配るという苛酷なバイトもまだ学生だったからなんとかなったのである。
 ウルトラマンショーのことはあまり記憶していないが、ウルトラマンの中の人がノビてしまい、ちびっ子たちのためのサイン会が中止になったのは記憶している。確かにあの暑さでは3分間しか戦えまい。

◆ウルトラマン♪
 開店まもない美術館。
 成田亨氏は、ウルトラマンをデザインした人。映画の特撮の人。2002年に亡くなった。
 彫刻家としての作品もすごいし。
 怪獣や超人キャラクターやのりものなどの膨大なアイデア画スケッチに圧倒されながら会場をめぐる。
 ウルトラQの人気キャラクター、哀愁あふれるカネゴンが懐かしい。
 バルタン星人、ピグモン、ダダ、ガマクジラとか、私でも記憶している怪獣もいっぱい。
 ウルトラマンの原案は半魚人的なものだったのねとか。
 ウルトラマンのキャラクターはいまはターミナル商業ビルの宣伝に使われているけど、そういうのは好きじゃなかったのね(『鎮魂歌』)とか。
 SF系ばかりで活躍した人ではない。映画「麻雀放浪記」で使われた終戦後上野のジオラマ模型(松坂屋の建物でなんとか上野だとわかる)とか、「この子を残して」の長崎原爆投下場面の特撮絵コンテとか。
 大迫力だなあ。
 鑑賞するのに結構エネルギーが要った。大濠ミスドで相葉雅紀の新ドーナツとカフェオレ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿