発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

新刊『日本は太陽の国 (一) 伊都国は日本最初の【伊の都】』井手將雪著 解説その1

2023年03月04日 | 本について
    定価2530円(定価2300円+消費税)ISBN978-4-901346-74-0 図書出版のぶ工房発行。 福岡県糸島市近郊で先行販売中。全国発売はじまってます。楽天honto紀伊國屋ウェブでも買えます。

 古代日本の人名地名は、まだ文字を持たないところに、文字を持っている人たちが来て、「これはこう書くんですよ」と、発音から当て字をしていったと考えられるものだけど、魏志倭人伝では「奴国」とか「邪馬台国」とか「卑弥呼」とか、「なんだかディスられてる?」としか思えないような字があてられているものが結構ある。ドレイでヨコシマでイヤシイなんて……。
 ところが、福岡県西部にあった「伊都国」。これも魏志倭人伝に出てくるけど、大きな漢和辞典で調べると「天下を平和に治める人のいる尊い都」という意味だ。しかも、注目してほしいのは、魏志倭人伝の記述では、「奴国」の扱いは21字、「邪馬台国」は45字なのに対し、「伊都国」に関しては110字が割かれている。これは何を意味するのだろうか。(つづく)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« そして1月が行く | トップ | (あくまでKバレエにおける)... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本について」カテゴリの最新記事