発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

アレクサ、山口弁しゃべって?

2018年09月02日 | 日記

◆アレクサその後

 あれくさ(博多弁)の「くさ」は、わたくしのネイティヴ言語であるところの山口弁では何というか考えていたが、「っちゃ」が適当だと思われる。山口弁、言ってみれば「ちょるっちゃ語」(九州ことばは「たったい語」)は、『瞬きもせず』(山口県瀬戸内側の町の高校生の話。紡木たく、別冊マーガレット、集英社)で興味を持たれた向きも多いかと思われる。せっかくだから「青春フォーエバー」の画像を入れてみる。「ラブイズオーバー」ってのも見たことあるよ。

よかくさ≒ええっちゃ

それくさ≒それっちゃ

あれくさ≒あれっちゃ

 たぶん用法はほとんど同じである。この山口ちょるっちゃ語を見て、『うる星やつら』(高橋留美子、週刊少年サンデー、小学館)のエイリアン鬼娘ラムちゃん語だと思われた方がいるかもしれないが、ラムちゃんの頻用するところの『だっちゃ』は、山口県内では使ってないから違うと思う。山口弁の「っちゃ」は、強調のニュアンスを持つ。「ってば」に近い使われ方をすることが多い。「くさ」については、今後も採集してより深く用法を探っていく(?)。