発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

鷹の祭典に背を向けて。博物館トワイライトコンサート

2016年07月22日 | 物見遊山

◆福岡市博物館トワイライトコンサート

 毎年7月後半の金曜日夕方、市博のエントランスでは、福岡西陵高校管弦楽部のコンサートが開催される。蝉も共演する野外コンサートなのだ。去年は台風が来て中止となったが、今年は天候に恵まれた。晴れて、いい感じの夕風が吹き出したところでコンサートがはじまった。

 鷹の祭典ソフトバンク西武戦ナイトゲームということで、福岡ドームへの道が混んだので、西新からヤフードーム前を通って福岡タワー(の東南に博物館はある)に向かうバスが遅れ、私は立ち席となった。まあいいや。曲紹介が前後してるかも知れないけど。

 オーケストラ着席。いつもの先生登場。おなじみブラームスのハンガリア舞曲5番、ジョン・ウィリアムスのスターウォーズのメインタイトルなど。あと、「ローマの松」から2曲演奏された。

 それから、九州交響楽団から弦楽四重奏で「アイネクライネ・ナハトムジーク」の第1楽章。モーツァルトで一番聞く曲じゃないかな。いつ聴いてもいいよね。60年代から70年代にかけて日曜のお昼に「大正テレビ寄席」という番組があり、その名の通り「ワシのマークの大正製薬」提供のお笑い番組だったんだけど、いつごろだったか「サモンゴールド」という薬のCMをやってて、シニア素人と思しきオーケストラがこの曲を演奏していた。日常会話のようなナレーションのなかに「アイネクライネ」という言葉が出て来たので記憶した。角川のアニメ映画「幻魔大戦」1983年で、主役の東丈が超能力に目覚めて浮かれている場面にも使われていた。あと弦楽四重奏で、やたら格調高い「隣のトトロ」とか、タンゴを何曲か。「ジェラシー」「エル・チョクロ」(70年代終わりの桜田淳子のヒット曲「しあわせ芝居」by中島みゆき、が、どこかで聴いたことのあるメロディーと思ったら、この曲に似てたんだ)それから「リベルタンゴ」(サントリーのCMでヨーヨー・マが弾いてた曲)がライヴで聴けたのは良かった。何度も書くが、アコースティックな弦の音は脳細胞を修復してくれると思う。あと、西陵と九響いっしょの演奏があった。 ロングドレスの女生徒歌姫が登場して「シンデレラ」や「ラ・ミゼラブル」の曲を歌ったり。「花は咲く」で、小柄な女生徒ふたりが歌詞を手話ダンスで演じながら歌っていたのが可愛かった。シアワセ気分で帰宅。 

 帰りのバスには青い服(鷹の祭典用ソフトバンクのユニフォームのレプリカ)の人々がたくさん乗り込んできた。窓の外に目をやれば、青い服の人々が大勢歩いていた。

 


書き損なってた今年の夏前半の話をいくつか。

2016年07月22日 | 日記

(BGM 「夏のせいかしら」夏木マリ)

◆NO  YAMAKASA  NO  LIFE

 13日、たまたま博多で交通規制につかまったので、バスを降り明治通りを歩いて天神に向かっていたら、博多祇園山笠の「集団山見せ」を見ることができた。といっても、ひとつの山が走るのだけを見ただけだが、参加者の多さに驚く。その後、川端商店街を歩いていたら「NO  YAMAKASA  NO  LIFE」と刺繍した帽子を売っていた。ちなみに、同じ店で見た子ども山笠コスチューム一式セットは11000円。大人のは、見ませんでした。

◆「東山魁夷展」

 九州国立博物館で「東山魁夷展」。初日16日に行く。青と緑の森、黄色い道、白い馬。それから唐招提寺(工事中)の襖絵が来ていた。大迫力の日本海をゆっくり観覧。

 4階では火縄銃の展示。日本地図を書き換えたファイヤーウェポン。持てるレプリカあり。重い。

◆19日朝日新聞西部本社夕刊、20日は同朝刊総合版に全3段の広告掲載。 

 読者の反響は?と思っていると、〔朝日新聞はヘイトメディアであるので広告の「出向」を取りやめてほしい〕という内容のファクシミリがやってきた。

 送り元の電話番号で検索すると、さほど暑くない時期から、朝日と西日本に広告出稿した企業に同様の匿名のファクシミリを送っているようである。ということは「暑さのせい」というのでもなさそうだ。

 「問い合わせします」と書いてあるが、返答先は書いてない。誤字もある。「どうか日本人を、日本の子ども達を守るために」ということらしいが、日本人に相応しい礼節があるならば、卑怯な匿名であちこちにファクシミリなど考えられない。また、日本の子ども達を守るのなら、日本語として正しくない文を、誤字に気づかないままあちこちに送り続けるのはどうなのかと。