きらく堂日記

鍼灸師の喜楽堂が日々の出来事、過去の思い出、趣味にまつわる話などを綴った日記帳(=雑記帳)です

日本刀三昧の正月休み

2011年01月03日 | 居合・日本刀
正月休みは12月31日から1月2日までの3日間を予定していたが
結局31日は治療院の掃除と会計帳簿を整理し、青色申告の準備完了・・・でつぶれた。

貧乏性が身についてしまったせいか、家で何もせずにゴロゴロしていることもできず、試し切りに使用している刀の柄が大分よごれていたのを思い出し、ちょうど前に買っておいた正絹の柄糸が残っていたので、巻き直すことにした。



金具は別にして刀の拵えを自作している(これも趣味の内)私にとって柄巻きなどは苦にならないが、久しぶりのことで、柄端の止め巻きの仕方を思い出し出し3~4時間かけて(ががちがちになった手を休める時間も入れて)1本巻き終えた。



久しぶりにしては我ながらうまく巻けた。
要所要所は目立たないようにアロンアルファで接着し(これ裏技)、これでいくら激しく刀を振っても柄糸が緩むことはない。
ついでにサメにはカシュウ(人工漆)の黒艶消しをかけて、少しシックな風合いにした。
柄糸は金茶で、プロの柄巻き師にはとてもかなわないが、実用としてはまあまあかな?
ちなみにこの刀の刀身は大摺り上げ無名の「寿命」で末古刀(戦国時代)、2尺3寸3分です。

これで調子に乗ってしまい、2本目も巻き直ししてしまった。



この刀の鞘は青貝微塵散らしを透き漆で固めて、磨ぎ上げたたもので、作るのに厭になるくらい時間がかかったものですが、そのせいで愛着のある拵えです。
特に時代物のシイタケがデザインされた鍔が気に行っています。刀身は「源 良近」で、この大正~昭和初期の東京の刀工は大正天皇の即位式での佩刀を作ったことと切れ味が良いため近衛の兵が好んで求めたときいていますが、太刀姿で腰反りが強いためちょっと扱いにくいものです。
海軍の錨マークと番号がナカゴに刻印されている2尺2寸4分の海軍軍刀です。

2本連続で柄巻きをしたので手ががちがちになってしまい(糸を締めるので力がいります)、指も痛いので柄巻きはここまでにして、最近形練習用に購入した居合刀(模擬刀2尺4寸5分)の安っぽい木綿の柄糸が気に入らなかったので少し手を入れてみました。



親粒もない安いサメ皮(しかも短冊である)には黒艶消し漆をかけ、柄糸には黒漆を塗り、縁頭も黒艶消し漆を塗って縁を金色でチョット飾って、これで見違えるような(自己満足?)雰囲気のある柄になりました。

ほかに、脇差を一本巻き直し、鞘も2本塗り直し(今乾燥中)で・・・ことしの正月休みは終わりました。

今年も、仕事と居合に打ち込もうと思っています。
「仏神は貴し、仏神をたのまず」(独行道;宮本武蔵)

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