きらく堂日記

鍼灸師の喜楽堂が日々の出来事、過去の思い出、趣味にまつわる話などを綴った日記帳(=雑記帳)です

正月から日本刀三昧

2012年01月02日 | 居合・日本刀
新年早々から日本刀を引っ張り出して手入れをする

自作の拵の傷んだ所や緩みが出たところを補修し、今年の練習に備える

居合道の方も今年から真剣を使おうかな・・・と思っているが、何時からにするか決めかねている

900g程度の重さの居合刀(模擬刀)で練習を続けると、戸山流試斬の時に真剣がどうも巧く振れなくなるようだ

軽い刀に慣れてしまうと云ったことも含めて、筋肉の使い方が居合(形)と試斬(藁を斬る)とが異なるためである

原因は小脳が司っているところの身体の運動(ある動作)に関係する多くの筋肉それぞれの動かし方=制御シークエンスが異なるために違いない

簡単に言えば、居合は止めるための制御、試斬はあくまで斬るための制御が重要になるからだ

居合をやる人は「試し斬りを練習すると、居合の形が乱れる、雑になる」と良く言うが、「居合をやり過ぎると、斬れなくなる」という逆の場合も、単に精神論ではなく運動のメカニズムからもあるようだ

運動で大事なのは小脳であり、正確な制御シークエンスが小脳のメモリーに入っていない人、あるいは制御信号が巧く出せない人が「運動音痴」と言われるのである

運動シークエンスの獲得には繰り返し動作(反復練習)を行う必要が有るわけだが、昔から「反復練習で身体に叩き込め!」と言われていたのはチョット違っていて、「反復練習で小脳に叩き込め」と云うのが正しいのかな。

ただし、コントローラとしての小脳が働いても、アクチュエータとしての筋肉やセンサーとしての感覚器官に齟齬があれば、やっぱり運動音痴になってしまうのですが・・・。




柄、柄巻き、鞘、鞘塗・・・全部自作した3振(大刀2、脇差1)




年末に鞘塗りしたもので印伝塗り風・・・あくまで風  カシュー塗料を使います




艶消し黒色に飽きて年末に黒呂色塗りとしたもの

<鍼灸マッサージサロン・セラピット>