きらく堂日記

鍼灸師の喜楽堂が日々の出来事、過去の思い出、趣味にまつわる話などを綴った日記帳(=雑記帳)です

ゴーヤーの雌花

2010年07月05日 | 日々の暮らし
5月初めに「三浦のわいわい市」で近隣の農家の人が売っていたゴーヤー(ニガウリ)の苗2本を買ってきて治療院のベランダで育てている。

ツルがベランダの手すりを超えて伸びてきたため、ベランダの上に荷づくり用の紐で棚を作ってやったが、もうその半分くらいの高さまで伸びてきて、全体で根元から3m近くの長さになっている。

花はこれまで20~30個咲いたが、すべて花開いてもっとも盛りの時に首が落ちるようにポトリと落ちてしまい一晩と持たないのだ。 花弁が散るという風情ではなく、もっとも美しく咲き誇っているそのままの形で花の根元から切れてポトリと落ちてしまうのであった。これじゃとても実ができる状態じゃなくて・・・土のせいかなあ?・・・などと悩んでいた。

これが最近になってちょっと違った形の花が咲きだした。
花が咲く前の姿からしてこれまで見たことのない形状をしていて、ちょうど小さなこけしのような形の枝が伸びてきて、少しずつ大きくなって、その先端におもむろにこれまでとはチョット違う形の花が咲いた。まさかと思ってネットで調べたら、これがゴーヤーの雌花で、これまで盛大に咲いては散っていた花が雄花であるらしいことが分かった。ちなみに、ご愛用のウイキペディアにも雄花、雌花のことは載っていなかった。

この雌花は咲くまでに大分時間がかかったが、咲いてしまうとしわしわになって干からびるまでまで散らないそうだ。どうせなら雄花と同じタイミングで咲けば良いのに・・・雌花が咲く前に授粉の機会も無く散って行ったかなりの数の雄花が可愛そうだが、まあ世の中そんなものかもしれない。




もちろん、花としては雄花の方が美しいのである。しかも男らしくぱっと咲いてぱっと散る。今の男たちに珍しい潔さが良い。



雌花が咲く前の状態。こんなミニこけしというか、雌なのにお●ん●んのような形の枝が生えてくるのです・・・なぜかしら?。前は20個に一個位が雌花だったが、つぼみでいえば今は目につくようになったせいか10個に一個位かな・・・。雄花はひたすら咲いては散り咲いては散りである。

ツルと葉っぱがぐちゃぐちゃに絡まっていたときは良く分からなかったが、ツルは規則的構成をもっているということも気がついた。
巻きツル、葉、花(雄花または雌花)が3点セットとなっていることで・・・本ツルというか幹というかの一点(節?)から一本の巻きつる(ヒゲつる?)と一葉の葉と1つの花(雄花か雌花)が出てきているのです。
まったく旨い構成で、ツルで体を固定し、葉で光合成を行い、花を咲かせるユニット構成・・・全く感心させられます。

<鍼灸マッサージサロン・セラピット>