秋田県横手市増田町 千葉建築のブログ

秋田県の県南、横手市増田町の工務店、(有)千葉建築のブログです。
よろしくお願いいたします。

昭和61年4月26日 午前1時23分

2010-04-26 09:23:56 | 自然と科学
4月26日(旧暦3月12日 四緑 先負 丙午 三隣亡)


おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。

午前中に晴れの日が続いています。しかし昨日は風も強く、夜には雨の空ともなりました。連日安定しない天候が多く、特に農業に携わっている方には安心できない今年の春となっています。



タイトルで何の話か想像できたかもしれませんが、今日は、1986年に大きな出来事のあった日となっています。

旧ソビエト連邦で、現在のウクライナ共和国にあったチェルノブイリ原子力発電所の4号原子炉で、大規模な爆発事故が起こり、未曾有の被害をもたらしました。

広島に落とされた原子爆弾の500倍とも推定される放射能が広がる結果となり、発電所の職員などが多く住んでいたプリピャチという都市は放棄され、かつて4万8000人いた街は現在ではゴーストタウンとなっています。

現在でもウクライナ、ベラルーシ、ロシアなどでその後遺症や影響にさらされている人々がいるとのことです。


そもそも原子力発電の仕組みは、ウランなどの核物質を原子炉で核分裂をおこさせ熱を発生させ、その熱で水を沸騰させて、蒸気でタービンを回し電気を起こします。

原理自体は火力発電と同じですが、熱や圧力が上昇しすぎないように、制御棒や冷却水で原子炉を制御することが原子力発電所の特徴となっています。

また、ウランを高速増殖炉などで核分裂させて発生させるプルトニウムという核物質を利用すれば、核燃料の再使用ができるため、石油や石炭を原料とする火力発電と比較して効率の良い発電方法ともなっています。


しかし、それは全て人間が適正に管理することが大前提であり、事故はほとんどが人災とも言えます。

チェルノブイリ原発の事故は、原子炉を停止した状態で行った実験中に、原子炉が暴走した事によりました。安全装置を外した状態で、制御棒を原子炉からほとんど引き抜いたところ、出力が急上昇して起こりました。

当時のソ連の政治的な秘密主義、悪化していた経済状況、放射能への悪影響を知らせずに多くの消防士・警察官・軍隊を送ったことにより、人的被害は相当なものであったとされます。



日本では、1995年の福井県敦賀市の「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故、茨城県東海村でも1999年に臨界(想定外の核分裂)が起こり、東海村では死者も出ました。

日本では、電気のおよそ30%を原子力発電に頼っており、フランス、韓国、ドイツに次いで高い割合になっています。

太陽光発電や風力、地熱など、新しいエネルギー発電方法はさまざまありますが、安定した大きな電力を続けて出すには、原子力に劣る部分もあります。


地球の総人口が60億を超え、経済活動や生活向上が活発となり、それに伴い電気を利用することで加速度的にエネルギー需要は大きくなっています。

原子力は一旦暴走してしまうと大きな被害をもたらす可能性もありますが、その恩恵を受けて生活をしている面もあります。

先ほども述べましたが、安全管理と危機管理をしっかり行うことと、新しいエネルギー発電方法を普及させて一つの方式に頼り過ぎない方法の2点が、義務であり課題であると思います。



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