秋田県横手市増田町 千葉建築のブログ

秋田県の県南、横手市増田町の工務店、(有)千葉建築のブログです。
よろしくお願いいたします。

大イチョウ

2010-04-02 09:27:07 | 建築日記
4月2日(旧暦2月18日 七赤 先勝 壬午 不成就日)


おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。

昨日の午後から雨が降り、今朝も春雨の続く天候となりました。厳しい寒さではないようですが、まだ事務所でも暖房は手放せない気温となっています。


先月の10日、春の嵐に見舞われた日本列島でしたが、その折に鎌倉の鶴岡八幡宮の樹齢千年を超える大イチョウが、強風で根元から折れてしまったニュースを耳にしました。

しかし今朝、ニュースサイトを見ていると、倒れた大イチョウの残った根のあたりに、十数か所の若い芽が生えていたそうです。



今から約1000年も昔、1051~1062年に岩手県の北上あたりで大きな戦乱がありました。前九年の役という出来事です。当地の豪族の安倍氏が朝廷を軽んじ、貢物を怠るようになったのが原因とされています。

戦いは、朝廷から当地に派遣された源頼義によって平定されました。1063年(庚平3年)にその戦勝を記念して、源氏の氏神であった京都の石清水八幡宮から分霊させる形で、鎌倉の由比ガ浜の鶴岡に社殿を建設しました。


1180年(治承4年)に、源頼朝によって今の場所へと移設されました。

頼朝は平氏との争いを制し、初の武家政権の鎌倉幕府を創設しました。やがて源氏の守護神社の鶴岡八幡宮は、武門の象徴として信仰されるようになりました。

幕府の3代目将軍の源実朝を暗殺した僧侶(2代将軍の次男)が、このイチョウに隠れて待ち伏せていたという伝説もあったそうです。

木は語らずとも、そういった歴史を目の当たりにしていると思います。

今回の倒木によって、一旦歴史が途絶えたかと思いましたが、新しい命がすでに芽生えていたというニュースを聞いたことで、その生命力に驚嘆するとともに、歴史がまたもや続いていくことへの深い感動を覚えました。



建築は木の恵みを頂いて仕事をしています。

木を伐り乾燥させ、製材して柱や梁へとなり、それらを組むことで一軒の家へと姿を変えていきます。

何度かの季節と住む人の体温などを受けて、家は強さを増し、やがてその風土の一つとなって存在していきます。

家も呼吸をしていて、空気がよどんだりすると痛みやすくなります。そういった面での手入れが必要になっていきます。

今はさまざまな設備や工法があり、つくる側が得るべき知識やメンテナンスの方法は多岐にわたっています。

その中でも、家づくりで多く使われている木についても、もっと学ぶことが重要であると思います。


今回のイチョウの生命力の強さを知り、そういったことを考えました。


お問い合わせ先

有限会社 千葉建築

〒019-0701 秋田県横手市増田町増田字伊勢堂南6-4

電話 0182-45-2325 FAX  0182-45-2304
携帯 080-1837-5342

mail kchiba@poem.ocn.ne.jp