秋田県横手市増田町 千葉建築のブログ

秋田県の県南、横手市増田町の工務店、(有)千葉建築のブログです。
よろしくお願いいたします。

左官

2010-04-09 09:35:08 | 建築日記
4月9日(旧暦2月25日 五黄 友引 己丑)


おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。

今朝は気持ちの良い朝となりました。朝晩はまだまだ気温は寒いので、着込んだり脱いだりと、体調を崩さないように注意したいと思います。


今日は「左官(さかん)の日」だそうです。

左官とは、壁や床、塀などを「こて」を使って塗り仕上げをする仕事のことであり、昔から日本建築に欠かせない職種となっています。


▲基礎断熱材の上に、仕上のモルタルを塗っています

イメージしやすいものでは、蔵や土塀の仕上でしょうか。竹などで編んだ下地に、わらを混ぜ合わせた土を塗っていき、漆喰で仕上ていく工事は左官職人の仕事であります。

和室のジュラク壁仕上げもその例の一つです。

明治期、日本に洋風建築が入ってきたときも、モルタル(セメントと砂を水で混ぜ合わせたもの)仕上げをする際に左官職人さんは大いに活躍しました。


時代が進み、外壁の仕上げにサイディングやパネルなどの新建材が使用されるようになり、内装に関しても、ビニールクロスの普及が進んだことで、一般住宅での左官工事の工程は限定的なものとなってしまいました。

壁の塗り工事には、下塗り→中塗り→上塗りといったように、各塗り工程で何度も何度も薄く塗ることでつくられていきます。当然、それらの工程には養生期間(乾燥)が必要であり、天候なども考慮されます。

そういった点で工期短縮の要求が高まり、塗り壁・モルタル壁に変わってサイディングやクロスが使用されることとなりました。


最近では、接着剤からの化学物質への関心の高まりや、「珪藻土(けいそうど)」といった自然素材の需要から、再び左官仕上げにも注目が集まっていますが、実際に施工数は多いとは言えないのが現状です。

蔵などの建物の保存などでも、左官の仕事は重要なものとなっています。増田町に多く存在する「内蔵」においても同様だと思います。


左官仕上げは、熟練した職人によって、仕上げに個性が出るものだと思います。仕上げこての種類も多く、こての当て方でとても味のある仕上げとなり、まさに「自分だけ」の家づくりができます。


▲内装の塗り壁工事。四国化成の「けいそうモダンコート」を使用しています


▲上の写真の完成の様子です。壁・天井に使用しました

家づくりの計画において、塗り壁のよさといったものも、一つの選択肢とされても良いかと思います。

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