鎌倉時代に入ると将軍や幕府の歴史の物語が登場する。そのひ
とつが「吾妻鏡」。治承4年(1180)から文永3年(1266)ま
での歴代将軍の年代記となっている。編纂は鎌倉幕府であるもの
の、編者や成立年が判っていない。北条氏一門や幕府役人の手に
よって記述され、1300年頃に完成したのではないかと推定され
ている。

吾妻鏡は六国史から打って変わり、鎌倉幕府の歴代将軍を中心
に武家社会の歴史書としており、当時の武将たちにも読まれたよ
うで、江戸を築いた徳川家康も武士のあり方や施政術をこの吾妻
鏡を手本に学んだという。
展示されている資料は、北條氏から黒田孝高に贈られ、慶長9
年(1604)に孝高の子の長政から徳川秀忠に献上された“北条本”
とされる古写本と記してあった。現在、北条本は51冊が残って
いる。
(千代田区北の丸公園3-2)
とつが「吾妻鏡」。治承4年(1180)から文永3年(1266)ま
での歴代将軍の年代記となっている。編纂は鎌倉幕府であるもの
の、編者や成立年が判っていない。北条氏一門や幕府役人の手に
よって記述され、1300年頃に完成したのではないかと推定され
ている。

吾妻鏡は六国史から打って変わり、鎌倉幕府の歴代将軍を中心
に武家社会の歴史書としており、当時の武将たちにも読まれたよ
うで、江戸を築いた徳川家康も武士のあり方や施政術をこの吾妻
鏡を手本に学んだという。
展示されている資料は、北條氏から黒田孝高に贈られ、慶長9
年(1604)に孝高の子の長政から徳川秀忠に献上された“北条本”
とされる古写本と記してあった。現在、北条本は51冊が残って
いる。
(千代田区北の丸公園3-2)