君の名は？

今、大丸のミュージアムでは《生け花展》が開催されています。なので、バイト先のレストラン街の客層が、いつもとは ちょっと違って、右も左も おばあちゃん だらけ。おばあちゃんの独走によって、面白おかしいことの数々が、毎日のように起こります。そんな面白おかしい お話しを、まぁ聞いて下さい。
( ´艸｀)



おばあちゃん達は、自分が何を注文したのかを、覚えておく能力が、きっと衰えてるんですね。



「お待たせしました。焼きそばです」

と、朱チンが明るく おばあちゃんに焼きそば持って行くと、

「私、焼きそば？」

と、逆に こう訊かれ


（ここからは朱チンの心の声です→）『いや、どう見てもアンタは ばあさんや。 入って来た時に「はじめまして。私、《焼きそば》と申します」って、俺に名乗ったなら いざ知らず、どっから見てもアンタは ばあさん。間違いない』


そう思いつつも、そっと焼きそば を テーブルに置いて、戻ってくる朱チンなのでした。

続く