水色の手紙

『Ａちゃん、お元気ですか？

ＴＥＴＥが六甲道に引っ越して、早いもので４年が経ちました。来年は１０周年という、１つの区切りの年となります。


Ａちゃんには なかなか会えなくなってしまい、とても残念です。毎日 使われないバカラのグラスを見ると心苦しく、使われなくても時々は洗ってあげたりしていたのですが、そもそも これはＡちゃんの お誕生日にプレゼントしたもの…。使われないより、使っていただいた方がバカラも喜ぶのではないかと思って、この度 送らせていただきました。悪く思わないで下さい。

今まで通り、お箸はＴＥＴＥに置いてあります。いつでも また立ち寄って下さい。気長に待っていますから…。 では、風邪など引かれませんように。お仕事、頑張って下さい。

愛子 』



という手紙と一緒に、バカラのグラスを厳重に包装し、いつ送ろうかと用意していた。Ａちゃん（男性）は、ＴＥＴＥがオープンして すぐの頃からの常連さん。最近、会社で勤務先と部署が変わり、毎日 大変らしい。

ＴＥＴＥでは以前から、よく来て下さる お客様には『my箸』や、『myグラス』、『myカップ』等をプレゼントしてきました。そんな中でも私の大好きなバカラのグラスを贈るのは、ＴＥＴＥでも かなりハイクラスの方だけです。それでも最近は、なかなか飲みに来られなくなってしまった人も何人かいて、使われない日々を送るバカラのグラスが可哀相に思えてしまいます。


そこで２人ほどの お客様に、バカラグラスを ご自宅へ郵送することにしたのですが、そんなタイミングで ひょっこりと、昨日 現れたＡちゃん。（写真に指だけ映ってますが…。）私も、この３連休に賭けていました。『３連休に現れなければ郵送しよう』と。だからホントにタイムリー。(≧ω≦)ｂ


しかも、このＡちゃん、ＴＥＴＥの《神様》と私に呼ばれている人物。『Ａちゃんが来なくなった お店は つぶれる』という、まことしやかなジンクスがあり、コンスタントに来てくれている間は、お店は繁栄すると言われている…。《神様》というよりも どちらかと言えば《座敷わらし》のような男、それがＡちゃん なのです。


そして、晴れて めでたくＡちゃんのバカラグラスは、また棚に戻されました。まだ しばらくはＴＥＴＥも繁栄するようです。良かった、良かった。(￣ー￣)


さ、次はＭくんに 手紙を書こうか…。