日本経済を学ぶ を読んだ。
戦後の経済復興と高度成長期への経済大国への成長の過程からスタートし、その
後のバブル隆盛期、バブル崩壊後の低迷期の日本経済の歩みと成功、不成功の
原因分析が冷静にされている本である。記述されている内容も比較的明確である
ので理解しやすい。
経済は、時事、景気などを反映させた生き物的なものであるが、当然のことながら
成長、成功する為の仕組みと要因はあるわけで、その部分を、高度成長、バブル、
バブル崩壊の大きな流れを材料にしているだけに実感を持ちながら読むことが
できる。経済の動きは、株価、為替、地価等のファンダメンタルが大きな影響が
あり、その一つである地価の急騰がきっかけにバブルが始まるが、それに呼応して
株価、為替へ大きく影響し、日本企業は資産を肥大させた。
バブル期、企業が資産を蓄えるなかで、日本的企業経営、企業統治という観点で
グローバル化する世界経済へ対処するための経営の見直しすべきことなども書かれ
ている。その他、産業政策と規制改革など、市場を自由化することによる民間
企業の成長と競合など経済動向などわかりやすく期日されている。
そのほか、構造改革、少子化、年金問題など、日本経済が抱えている問題も割りと
簡単に書かれている。
基本的な経済的な流れ、その当時の政府、金融、日銀、企業などの役割なども
書かれている。
全般的にもその動きを予測しながら経済事態にあわせて、自分の考えの整理も
できるので、面白く読めました。